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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/03/25
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:19cm/223p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32579-8
読割 50
紙の本
東京は遠かった 改めて読む松本清張
著者 川本三郎 (著)
中央と地方、格差社会、転落する男と女−。時代を超えて読み継がれる清張ミステリ。「東京へのまなざし」「昭和の光と影」「清張映画の世界」「清張作品への旅」など、さまざまな角度...
東京は遠かった 改めて読む松本清張
東京は遠かった 改めて読む松本清張(毎日新聞出版)
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商品説明
中央と地方、格差社会、転落する男と女−。時代を超えて読み継がれる清張ミステリ。「東京へのまなざし」「昭和の光と影」「清張映画の世界」「清張作品への旅」など、さまざまな角度から松本清張の魅力に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
中央と地方、格差社会、転落する男と女ーー時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。昭和文化や都市論、映画に造詣の深い評論家が、「東京」「昭和」「映画と小説」「旅」など、さまざまな切り口から不世出の作家の魅力に迫る。これまでに書かれた清張にまつわる文章に書き下ろしを加えた決定版・松本清張ガイド。
「一億総中産階級と言われた一九八〇年代のバブル経済期に誰が、その先に格差社会が来ると想像しただろう。しかし、いま、松本清張の初期の作品を読むと、日本の社会は、いまもむかしもそれほど変わっていないのではないかと思ってしまう」(本書より)【商品解説】
目次
- 第1章 東京へのまなざし
- 初期作品に見る敗れゆく者たちーー「西郷札」「或る「小倉日記」伝」
- 風景の複合ーー『Dの複合』『渡された場面』
- 地方から東京を見るまなざしーー「再春」「空白の意匠」「投影」
- 抑留された夫の帰りを待つ女ーー「地方紙を買う女」
- 物語の生まれる場所、甲州ーー「絵はがきの少女」に始まる
- 第2章 昭和の光と影
- 東京地図から浮かび上がる犯罪ーー『歪んだ複写』
- 昭和三十年代の光と影ーー『点と線』『砂の器』「声」
- 働く女性の殺人ーー「一年半待て」
著者紹介
川本三郎
- 略歴
- 〈川本三郎〉1944年東京生まれ。評論家。「大正幻影」でサントリー学芸賞、「荷風と東京」で読売文学賞、「林芙美子の昭和」で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞を受賞。
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紙の本
この本を読めば松本清張が読みたくなる
2019/06/28 07:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川本三郎さんは映画評論家なのか、それとも文芸評論家なのか。
『荷風と東京』で読売文学賞、『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞を受賞されていて、受賞歴でいえば文芸評論家ともいえるが、方や映画雑誌「キネマ旬報」の読者賞の常連ともなればやっぱり映画評論家ともいいたくなる。
この本の著者のプロフィールではただ「評論家」と表示されている。
それはそうなのだが。
副題にあるように、この本は「改めて」松本清張文学を読み解く読書案内である。
松本清張といえば、原作の映画化も多く、36本あるという。
あれだけの作品を残した松本清張にしては意外に少なくも感じるが、テレビドラマなどを加えると当然もっと多くなるはず。
それゆえに、映画評論家としての川本さんと松本清張はとても相性がいい。
さらに川本さんは鉄道マニアでもあって、代表作『点と線』など鉄道による移動の作品を多く書いた松本清張とはその点でもウマが合う。
そんな川本さんは松本清張を「東京をいつも、地方という弱者の目でとらえ」た作家だという。
また、松本清張の犯罪小説は「いつも町の物語、格差の物語」ともいう。
この本では「松本清張の、主として昭和三十年代に書かれたミステリ」が論じられているが、ちょうどこのあたりから実は格差の問題は潜んでいただろう。
ただ、格差の悲惨さを打ち消すような大らかさがまだ昭和の時代にはあったのかもしれない。
松本清張を読んで昭和を振り返るのも面白く感じるのは、川本さんの論が鮮やかだからだろう。
紙の本
昭和史に残る名作
2020/05/20 21:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会派推理作家と、キネマ旬報でお馴染みの映画評論家との相性がいいです。過去の因縁や歴史の闇を暴いた、松本清張作品を読み返してみたくなりました。