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投稿者:M氏さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族のカタチとは色々で、何が正解で何が間違いなのか分からなくなりました。
たとえ他人同士でも、本当の家族より深い関係も生まれるし、幸せならばそれもアリなのかもしれないと思いました。
とにかく、泣けます!
紙の本
是枝監督は小説や散文もいい
2022/04/14 13:35
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画は何度も観たが、小説で読むと、行間に想像力が広がり、とてもよかった。今の社会の底辺にいる人たち。それを否定せず肯定もせず、私たちに提示する。おのずと監督のメッセージが伝わっている。
是枝さんの書いたものは他にも読んでいるが、書く仕事もとても良いと思う。
紙の本
取り残された人たち
2021/06/07 08:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
周りの宅地が次々と取り壊される中、頑なに一軒家に住み続ける柴田一家がたくましいです。血の繋がりではなく犯罪によって結び付いた彼らに、新しい家族のかたちを考えさせられます。
紙の本
映像と活字
2019/04/15 02:43
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の下町。バブルの影響でマンションが建ち並ぶ一隅に、向かっしながらの二階建てがあり、年金生活の祖母を支えるため、治と翔太は万引きに手を染めている。そして、この家には、様々な事情で集まった、いわば疑似家族が生活している。映画としては国際的に高く評価された作品だが、活字となると全く別物。場面転換が多いのは、映画、即ちシナリオをそのまま小説にしただけであり、優れた映画が、必ずしも優秀な小説ではないと思い知らされた。
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あの女の子は結局親に虐待され続けたんだろうなぁ。。。万引きはいけない事だけど虐待されるよりはマシかも。
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映画『万引き家族』のノベライズ。
映画も本も両方観たり読んだりする必要があるか、というと微妙。
子役の子が上手かったりした分、やっぱり映像の方がよかったかな。
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あまりにもうらぶれた家族で、しかも誰もそこから脱却したいと思ってない様子が、読むのが辛くなるほどだった。
しかしみんなで海に行った場面は幸せそうで、でもこんな生活長く続くわけはないから、どのようにラストを迎えるのだろうと気になって読むのが止まらなくなった。
りんちゃんのその後だけが気がかり。
ほんとは再び一緒に住めればいいのにと思ってしまう。
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久しぶりに小説を読んだのだが、なんだか感動してしまった。見ず知らずの寄り合いの家族なのだが、どこか温かい人間性がそれぞれにあって、家族のよさだけでなく人間関係のよさをも再認識させられた。
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話題になっていた映画「万引き家族」を是枝監督自ら小説化した、とのことで、書店で見かけて迷わず手に取った。
映画は見ていないのだけれど、何度も見た映画のワンシーンが頭に浮かび、そこからどんどんイメージ映像が広がっていく。
私の頭の中で脳内映画が完成した。
映像があって小説化されたものだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、頭の中で容易くイメージができる文章は読んでいて全くストレスがない。
物語の中に入っていきやすく、軽く読めたことが心地よかった。
本当の家族ではない6人の「家族」としての物語。淡々と過ぎていく毎日は外から見れば幸せとは程遠い暮らしであるにもかかわらず、とても温かいものを感じる。
最後はゆっくりと現実に戻されていくような感覚。
でも、気持ちは本を読む前とは若干違う。
言葉にすると陳腐ではあるものの、「なんの代わり映えもしない毎日だけど、前向きに生きていこう」と思うような、少し晴れやかな自分がいた。
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衣から顔を覗かせた馬鈴薯をスープの中に切り崩し 生活がどのように逼迫していくか 善悪の価値観が世間とズレている 過去から湧き上がってきた憎しみが生んだ力だった 童貞殺しの略 労災下りないとはな 会社の一方的な都合でワークシェアを提案して給与をカットした上に スイミー 蛸の形をしたルアー 「好きだから叩くんだよ、なんてのはね、嘘なの」 嘘吐き同士が鏡越しに擬似的に5分だけ、恋愛とも呼べないような愛情を交わす。 治は色っぽさとは別の神々さを感じることがあった 本当に穏やかな菩薩のような顔をしてると初枝は思った きちゅう忌中 その痛みを自分の心に刻みたくて、ここに来たのだと亜紀は気づいた。 「父ちゃん…おじさんに戻るよ…」 最初につけたタイトルは『声に出して呼んで』だった。
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万引きで生活を支える疑似家族の物語。先進国といわれる日本だが、貧富の格差や高齢社会の歪のなかで起こる児童虐待・年金詐欺などにスポットをあて、家族とは何か、幸せとは何かを問う作品。小説としての面白さよりも、現代社会への警鐘としての意義を感じる作品。
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2018年6月に映画にもなった本であるのに、そして、樹木希林さんが、亡くなり、書籍が色々出たのに、、、、まだ読んでいなかった!
万引きで、生活をしていた家族!
おばあさんは、年金を貰っていたのだが、・・・・
そのお金も充てにして、日々の日を送っている家族。
虐待で、外に放り出されている5歳位の女の子を 家に連れて帰って来るのだが、、、、コロッケを食べさせたりしてから、元の場所へ戻そうとするのだが、そこでは、またもや両親の言い争うを声を聞いて、戻すことが出来なかった。
誘拐でも監禁でもないのだから、、、との事で、女の子は、居候(?)の身になる。
まともに、クリーニング店で働く 信代も、リストラになるし、治は、仕事嫌いで、足を骨折してしまい余計に家計が、苦しくなる。
おばあさんの初江は、女の元へ行った夫の仏壇ヘ月命日にと、その子供の家に行き、3万円のお金を貰って来る。
そして、初江が、提案して、家族みんなで、海へと遊びに行くのを最後に、亡くなってしまう。
皆どうする・・・・おばあさんの遺体を・・・
段々中盤から、家族一人づつが、本当の血のつながった家族でないことが、理解してきたのだが・・・
おばあさんの遺体を、結局は、家の床下ヘ埋める。
そして、初江の年金も不正に受給し、残された現金も見つけ出す。
その3万円づつの封筒に入ったお金は、月命日ヘ行った時のお金であろう。
使われないで、其のままを残していたのだ。
読んでいて、もっと、現金を最初に見つけ出して、簡略でもいいから、葬式をしてやれば良かったのに、と、思われて仕方がない。
血がつながらないせいなのか???
結局、信江一人が、犯行をした事にして、皆、バラバラになって行くのだが、・・・
本当の家族のように見せた疑似家族は、崩壊する。
もし、まだ初江が、生きていても、幼き子ども達は、どのような教育を受けれるのだろうか?
元の本当の家族に戻された女の子も、幸せではない。
読んでいても、素敵な家族に 思えない。
映画なら、上手く表現出来ているのかもしれないが、・・・
日本でも、このような家族が存在するのだろうか?と、心が、痛くなった。
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是枝裕和『万引き家族』宝島社文庫。
早くも文庫化。映画の原作だと思っていたら、映画の小説化作品とのこと。
極めて日本映画的なよく練られたストーリーだとは思うが、期待した程の内容ではなかった。万引きやらJK風俗やら、日雇いの仕事で貧しく暮らす6人家族……終盤に明らかになる家族の秘密……現代日本の問題を集約したようなこの家族は幸せには思えなかったが。
本体価格650円
★★★★
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映画は見たいと思っていながら見れなかったので小説を目にして買って見ました。
小説がもとじゃなくて、
映画にもどついて、監督が自ら描き下ろしたそうです。
映画と同じ内容の、さらに詳しい内容が読めたので、良かったと思う。
映画の宣伝やキャストの顔が浮かんで、読みながら、あの人達が動いている様、表情、感情が想像とともに映像になっていって。。。
家族って血の繋がりじゃなくて心のつながりなんだなって思いました。
「そして父になる」はDVDで見ましたが、同じ監督なんですね。
家族のあり方について、こだわりのある監督なんだと思います。
私自身、家族ともめたりしていて、つい、今日解決の糸づちが見えてきて、小説に共感できる部分もありました。
例えば、姉妹での劣等感や親の愛情を競い合ったり。
自分が愛されているのか、わからなくなったり、それゆえに強く変わりの愛を求めてしまうとか。
小説の中では、それぞれが悲しく、温かい感情を持っています。
これから読む人もいると思うので小説の内容にはあまり触れていませんが、人に勧めたいと思える本でした。
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映画を原作として書かれた小説だったのね。映像の補足的な要素が満載で 更に深みが増したし、社会問題を提起するといった側面が強かったように思う。
人の生き方はそれぞれだけど子どもに及ぼす影響は計り知れない。巻き込むことへの大きさが怖いくらいだった。人生において何が正しくて何が間違っているのかはっきりとした線引きができないし、価値観はひとそれぞれ。幸せが何かっていうこともしかり。様々な登場人物の背景を克明に描き出すことで生きていくことの過酷さを映像では描ききれなかった心の機微まで表現できていたのではと思う。読んでよかったと心から思える作品。