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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/03/20
- 出版社: 書肆侃侃房
- サイズ:19cm/140p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86385-357-7
読割 50
紙の本
私と鰐と妹の部屋
著者 大前 粟生 (著)
妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。3人でヤドカリになった−。可笑しさと悲しみに満ちた5...
私と鰐と妹の部屋
私と鰐と妹の部屋
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商品説明
妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。3人でヤドカリになった−。可笑しさと悲しみに満ちた53の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
きもちのいい奇天烈。たぶん、きもちがいいのは、それが本能とか骨とかに刻まれた、文様のようなものだから。知らなかった世界なのに、自分を見つけた気もしてる。
――最果タヒ
妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。三人でヤドカリになった。サメにたべられて死にたいだけの関係だ。あたらしい名前がいる。おばけになっているときはなにも話してはいけない。肩車をした拍子に息子の股間が私の首にくっついてしまう。隠れ家的布屋さんは月に進出している。私は忍者で、すごいのだけれど、あんまりみんな信じない。……可笑しさと悲しみに満ちた53の物語【商品解説】
目次
- ビーム/ムキムキ/ものを溶かす汗/世界ブランコ選手権こどもの部決勝戦/へそのゴマ/狼/骨とテレビに出た/かなでちゃん/こっくりさん/私と鰐と妹の部屋/植物園/お墓/なにかが死んでいる/屋根裏部屋/チェーンソー/夜中/歯医者さんの部屋/サンバイザー/こういうのが好き/呪われてしまえ/トースター/紙粘土で友だちをつくった/刺繡/私はゼロ/夏/僕は泳いだ/二十歳になったら悪魔になる/てるてる坊主/おばけの練習/小説とケーキ/誕生日/虹/ジョン・トラボルタ/好きなひとと同じときに体調を崩してるとうれしいよね/ミイラ/いまどこにいるの/星を読まない/ヤドカリの家/トカゲの死/サランラップ/平凡/隠れ家的布屋さん特集2049/植物って知ってる?/仕事をやめる/斧に白いサインペンで名前を書く/シェルター/知らないひと/石の動画/鞄/サメ友だち/棺のなか/雷は庭に落ちた/あそび
収録作品一覧
ビーム | 6−7 | |
---|---|---|
ムキムキ | 8−9 | |
ものを溶かす汗 | 10−12 |
著者紹介
大前 粟生
- 略歴
- 〈大前粟生〉1992年兵庫県生まれ。「文鳥」でat home AWARD大賞受賞。著書に短編集「のけものどもの」など。
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書店員レビュー
銀紙の輝き
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
大前粟生作品の、特に女子を見ていると、いつも思い切りが良すぎてすがすがしい気持ちになります。
ふたりのうちの片方を針でめった刺しにする。あいつらの悲鳴をきかせてあげたい。月の上で、父が死んだらいいのかもしれない。ふわふわして、パステルカラーのマカロンを思わせるような話がほとんどだと思うのですが、常にそのような一文が入っていてぎょっとさせられます。たとえて言うなら、マカロンの端に銀紙が常に挟まっているような小説だと思います。近いのは漫画家・小田扉の漫画に登場する、小学生女子が近いような気がします。本気でそのようなことをしようと思ってはいないのかもしれないけれど、誰かに言われるその前に、息つく間もなく、やってしまう女の子が多い。そう思います。
できるかできないかということを考えずに物事を進めようとするひとの姿勢は、ほんとうにうつくしいです。銀紙のように、キラキラしています。それだからこそ、私たちは大前作品を読まずにはいられなくなるのではないでしょうか。
紙の本
シュールにして切ないショートショート
2019/11/19 23:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆるくてシュールな奇想ショートショート集。「妹の右目からビームが出て止まらない」とか「私は忍者の格好をしているので、だいたい警備員に止められる」とかパワーフレーズが散りばめられてて楽しい。かといって出オチでもなく、奇妙さからくる悲しい余韻もある。