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商品説明
幕末の下級武士・尾崎石城が書き記した「石城日記」には、さまざまな人びとの暮らしの風景が絵日記として丹念に描かれている。ほのぼのとして味わいのある彩色図をオールカラーで掲載し、石城らの暮らしを浮かび上がらせる。〔初版:相模書房 2007年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
忍藩(現・埼玉県行田市)の下級武士・尾崎石城(おざきせきじょう)が書き残した「石城日記」。
石城と家族、親戚、友人、寺の和尚、料亭の女将ら様々な人々との交遊が描かれた絵日記は、一般に考えられていた封建的で厳格な武士社会のイメージを覆し、貧しくも心豊かな下級武士たちの日常生活がわかる貴重な記録であった。今回、新たに尾崎石城の生涯がほぼ判明したことに伴い、旧版に大幅な加筆修正と判型の大型化、図版の充実を図り、新訂版オールカラーで刊行。
*「石城日記」登場人物関係一覧、年譜を初めて掲載【商品解説】
目次
- 第一章 江戸から帰藩後の風景
- 第二章 石城たちが暮らした城下町と家
- 第三章 自宅の風景
- 第四章 下級武士の友人宅の風景
- 第五章 中級武士の友人親戚宅の風景
- 第六章 寺の風景
- 第七章 酒店と料亭の風景
- 第八章 城下町郊外の風景
- 第九章 世相と時代
- 第十章 ふたたび自宅の風景
著者紹介
大岡 敏昭
- 略歴
- 〈大岡敏昭〉1944年神戸市生まれ。九州大学大学院工学研究科博士課程(建築学専攻)修了。工学博士。熊本県立大学名誉教授。著書に「三人の詩人たちと家」など。
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紙の本
下級武士なりの豊かさ
2019/11/16 10:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:figaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
「のぼうの城」の舞台となった忍藩下級武士の絵日記である。
下級とはいえ武士なので、なにか堅苦しいイメージがあるが、この絵日記を見ている限りそのイメージはない。近所にある寺の僧侶らと句を楽しんだり、宴会を開いたりしている。宴会は自宅だけでなく、料理屋でもやったりして、毎日とは言わないが、かなりの数である。
本人の才能なのであろうが、当時の生活を生き生きと描写していて、その絵を見ているだけで楽しい。
絵日記の綴ったこの武士、藩から謹慎処分を受けてさぞかし大変だったのではと思うのだが、それはそれで日々を生きている。下級武士は下級武士なりに豊かに生きようとしている、そんなことを思いながら本書を読んだ。