紙の本
面白かった!
2019/08/13 12:06
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容全部を完全に理解したとはいえないが、GoogleとかAIとかブロックチェーンとかについて書かれた本としては、これまで読んだ本の中では、個人的にはこの本が一番面白かった。この本の要諦は、p、392だろうか。まず先にこのページを読んで、「いったいこれはどういう意味か?」と考えながら本文を読むと、理解しやすいかもしれない。100%内容を理解できたわけではないので、4.5点という評価にしておく。
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ブロックチェーンの台頭により無料により情報を独占してきたグーグルの地位が低下もしくは消滅する可能性があるとのこと。情報の集約化から分散化。グーグルの広告モデルが同社の大きな収益元であること。ユーザーは見る必要のない広告を見ることで貴重な時間を奪われるとか。グーグルがあろうが無かろうがよりオープンな世界になることで少しでも良い世界になればと思います。
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何とか読み切った、というのが正直な感想。
グーグルのセキュリティの脆弱性は最近も話題に挙がるが、この本ではそこから仮想通貨に話が移っていく。展開としては凄いなと思いつつ、ボリュームも相まってか話が非常に難解に感じ、果たして著者の主張をどれだけ理解できたのか不安になってしまう。ある程度仮想通貨などの概念や言葉を知っていないと、読むのは辛いのではないかと思う。
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難しかった…まぁそもそも一介のサラリーマンである自分があっさり理解できるレベルの話ではないわけだが。セキュリティーとプライバシーの観点からグーグルによる中央集権的支配に警鐘を鳴らし、それに対抗できるのはブロックチェーンによるP2Pネットワークという主張なのかな?やはり綻びがあるとしたら個人情報の管理からなのだろうか。
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タイトルに惹かれて購入。Googleが消えるというよりもブロックチェーンの将来性について書かれている印象。限界費用ゼロ社会を否定している。
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正直言って、めちゃくちゃ読みにくい。
著者の問題だったら、訳者も可愛そうなので、原文をチェックしたいところ。
正直、文章がわかりにく過ぎて、記録に残って記憶に残らない。
未来学者として、「私が昔、こう言ったことが現実になっている」等と記載されているが、当時の人のどれだけにインパクトを与えたのだろう? 運良くプレゼンを聞けた人は、印象深かったかも。
タイトルに惹かれただけなら、やられてしまう本だ。
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2019年になって半年が過ぎましたが、今年になって初めて大部な本を読みました。最近は新書サイズを読むことが多くなっていましたが、普段はネットで買うことが多い私が、久しぶりに本屋さんで見つけた興味をそそる本でした。
私が本を読み始めたら、今年から社会人になった長女が興味をもって「読み終わったら私も読みたい」と言われたので、なおのこと、頑張って読みました。タイトルにある「なぜグーグルがなくなるのか」の作者の結論は、最終章の最後の方に書かれていたと思いますが、その結論に至った過程は、それまでの章に詳しく書かれていたと私は思っています。
以下は気になったポイントです。
・18世紀の世界システムについて、ニュートンは2つのテーマを結び付けて考えた。ひとつは、微積分学と物理学において物理的な世界は予測可能で測定可能とした、もうひとつは、世界にあまり知られていないが、取引されるモノの経済的評価は、物理的な評価と同じように測定可能で信用できるもの、としたこと。これが金本位制の確立において主導的役割をした(p27)
・グーグルの基本原則の中で「価格がゼロ」というのは何よりも無害に思える。しかし、それこそが何よりも有害でグーグルの失敗を決定づける致命的な欠陥であることがまもなく証明されるはずであろう(p42)
・セキュリティの脆弱性、人を集めて広告を見せるビジネスモデル、無料へのこだわり、顧客データの縦割り、人工知能のビジョン、これらをグーグルが続ける限り、分散型ピアツーピア技術による抜本的な改革が行われた世界(クリプトコズム)を生き残ることはできない(p70)
・通貨の安定は、時間の希少性を意味する、逆に安定していなければ、社会は時間と権力だけに支配される(p73)
・グーグル後の世界では、好きな時に広告を見られるようになり、その時間と注目に対して費用が支払われるだろう、その先駆けは「Brave」である(p77)
・人間の推計エネルギー消費量が14ワットなのに対して、コンピュータ・ネットワークでは、ギガワット単位の電力を消費している(p107)
・波形の強さは振幅の2乗に比例する、さざ波よりも津波の方が力強いように、大規模な長期投資は、連続的な小規模の取引よりも影響力が大きい、なので高頻度取引は最終的にはあまりもうからない(p131)
・富というのは、モノでもランダム連鎖でもない、時間をかけて懸命に手に入れた知識そのものに根付くもの(p138)
・ビットコインとイーサリアムの大きな違いは、ビットコインが安全性と簡潔性、イーサリアムが、可能性と機能性を重視している点にある(p206)
・マイクロソフトがネットスケープの挑戦を退けられたのは、スパイグラスが保有するブラウザ関連のライセンスを手に入れたから、スパイグラスではネットスケープ出身の二人がブラウザのデザインを手がけていた(p225)
・仮想通貨は、セキュリティと認証を組み合わせることによって、従来の貨幣の抜本的な改善を実現する(p243)
・トークンの発売は、間違いなくIPOを始めとする株式発行に代わる、スタートアップの資金調達手段となっている(p249)
・分散化ネットワーク、携帯電話での顔認証、自動車や可動コンテナのデータセンター化といった時代が新たに訪れようとしている、するとクラウドコンピューディングは姿を消すことになる(p278)
・今やインターネットはグローバルなコピー機と化している、それに対してブロックチェーンは、データをいったん登録すれば一切変更できないデータベースを提供し、新たに信頼できる仕組みを構築しようとしている(p299)
・金本位制により、交換レートの大幅な変動混乱が解消した、交換比率が固定されたので、時間という暗闇の中で事業に取り組んでいた起業家が、金利という信頼できる指標を持てるようになった時空間を超えた活動をできるようにした(p359)
・ビットコインがシステムとして成功するためには、通貨量を増やすか、コインの価値を高めなければならない(p368)
・負債は世界総生産額の成長率をはるかに超えるペースで累積しているので、わずかなデフレは巨額の負債を抑えるのには有効である(p369)
・社内コストがアウトソーシング費用を上回っている場合、ある技術が史上の需要を満たしていないときには、アウトソースよりも、インテグレーション(実質的なバンドリング、コンポーネントを一体化)が望ましい(p374)
・国際単位系が定めた7つの重要な測定単位(秒、メートル、キログラム、ケルビン、アンペア、モル、カンデラ)はいずれも物理定数に基づいている、私たちはこの恩恵を受けて豊かさを享受している(p378)
・時間の流れる方向性は、熱力学エントロピーによって決まっているので、時間はあらゆる指標価値にとって究極の枠組みである(p379)
・経済生活を見れば、あらゆる商取引は、光の速さ・人生のスパンに大きく左右され、時計の周期と宇宙のリズムに従わざるを得ない、「グーグルの世界」は終わりを迎えつつある。モノやサービスを無料で提供して、経済的希少性と安全性という要件をごまかしているから(p379)
・VR(仮想現実)の原則、まれ(rare)、不可能(impossible))、危険(Dangerous)、コスト高(Expensive)である(p394)
・VRは、人間の能力を高めトレーニングを充実するために使われており、機械学習を進める人工知能の研究とは正反対である。モノではなく人間の頭脳が一番優れていると考え、機械の優位性を説く「まやかし」ではなく、人間の頭脳の優位性を信じている(p399)
2019年7月14日
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・この地球上で、真に「無料」のものなど存在しない。
・今後も、検索は価値あるサービスとして提供され続けると思う。ただし、グーグルの「狡猾なシステム」は一掃されるはずだ。
・価格が無料というのは、バーター取引による利益である。金銭で対価を支払っているのではなく、注目(=時間)で支払っているということになる。
・時間の希少性だけは変わらない。
・音声アクセスになると、グーグルの検索広告の優位性がほぼ無効となってしまう。
・スーパーAIを、テクノロジーから宗教カルトに変えてしまっている原因は「人間の頭脳は本質的にはコンピューターであり、機械である」という考え。
・データの集中管理によって、ハッカーにとって最大の課題を解決してしまったのだ。
・情報があふれているものの時間が足りない世界で、一番価値があるものとは何か?
・VR技術は、経験の生産工場になるだろう。
・現在、アメリカの教育システムと授業料の高騰によって、あらゆる世代が起業を諦めている。
・暗号技術の進化をきっかけに、貨幣の大規模なアンバンドリング(機能単位での分割)が進んでいる。あらゆるデジタル資産をバンドリング(関連する複数機能の一体化)で集約してきた長年のグーグルの世界も今後一変するはずである。
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自身の過去の言説による時代予測の正しさを著作内で殊更にアピールするタイプには外れが多い印象がある。早速気になったのは序盤の方でLife 3.0を著したMax Tegmark氏らのAIに対する楽観的な?考え方を批判している部分。Life3.0を読んでみるとむしろ逆のことが主張されており、言いがかりのような印象を受けた(文章や本の構成もTegmark氏のほうがよほどわかりやすく洗練されている)。そういった雑さを受け入れられなかったため結局最後まで読めず。
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グローバルなコピーマシンであるインターネットには、独自性、事実、真実、タイムスタンプ、基盤としての役割、アイデンティティの確立は期待できない。ブロックチェーンで書換不可なデータを蓄積することで、信頼と真実の新たな仕組みを構築すれば、人間の創造性と成果につなげられる。
すごそうではあるのだけれど、論理が追いにくく、良いと言いたいのか悪いと言いたいのかよくわからなかったです。ブロックチェーン・仮想通貨・5G、いろんな新しい動きが起きているのは、なんとなくわかりましたが。
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『グーグルが消える日』
グーグルは「無料」を餌にユーザーを従える中央集権型。
次の時代は個人が各自で自分を管理できる分散型。
ブロックチェーン!仮想通貨!
ビットコインは交換手段というより価値貯蔵手段。役割の分離化へ。
個人の広告嫌悪。時間泥棒。
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巨大政府債務、巨大データセンターは維持不能。
データセンターはハッキング対象。
個人情報のセキュリティ問題。
「無料」だから責任回避する姿勢、広告は見せるし個人情報は取る、時間も取る。
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AIは「意識」を持てない!=著者の思い込み(信念)。
テレビ視聴形態の変化を20年以上前に予測。
著者はえらい高齢、それでこれ書けるのはすごい。
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とりあえずブラウザBraveを使う。
広告を見るとカネもらえる仕組み。次の時代は始まってる。
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グーグル、グーグルの世界の特徴について、それがどのように「悪」なのかを説明。それに対し、グーグル後の世界ではどうなるのかについて、筆者の予測を説明している。
前者はこれでもかというほどに説明されているが、後者については、一部説明が不十分であるように感じた。
また、他の方が仰られているように、文章が非常に分かりづらい。そして、冗長である。ITに疎い方は読むのが辛いかもしれない。
タイトルにあるグーグルの消滅シナリオについては、セキュリティーに関するところが有力なのかなぁ。
逆に言えば、それ以外の問題点に関しては、対応できないこともないのでは?と感じた。
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Amazonのレビューにあるように翻訳が分かりづらいということはなかった.
ただし,人工知能系の専門用語が解説無しで出てくるので知らない人にとっては読みづらいかも.
Googleの広告を基盤としたビジネスが崩壊する(可能性がある)ことはわかったが,その後にどんな世界になるのかについて具体的なアイデアが知りたかった.
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▼googleが顧客から対価として受け取るもの
⇒時間と情報
▼google後の世界(クリプトコズム)におけるルール
■情報の管理権限を個人に
■セキュリティファースト 等
▼上記を支える基盤
⇒ブロックチェーン
https://twitter.com/shinjitakenaka/status/1180948804440219648?s=21
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タブレットコンピュータの出現を数十年前に予測し、スティーブ・ジョブズのiPhone開発にも影響を与えたと言われているジョージ•ギルダーがGoogleの凋落を予言した本。
Googleの次に世界を作り替える可能性がある具体的な技術やサービスが紹介されている点が貴重な情報です。