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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/05/22
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:19cm/197p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-309-25393-0
読割 50
紙の本
この世界は誰が創造したのか シミュレーション仮説入門
著者 冨島佑允 (著)
“この世は仮想現実かもしれない”という「シミュレーション仮説」の入門書。この世界が仮想現実であることを示す傍証や、シミュレーションの実行者の目的、人々の世界観に与えるイン...
この世界は誰が創造したのか シミュレーション仮説入門
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商品説明
“この世は仮想現実かもしれない”という「シミュレーション仮説」の入門書。この世界が仮想現実であることを示す傍証や、シミュレーションの実行者の目的、人々の世界観に与えるインパクトなどを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
冨島佑允
- 略歴
- 〈冨島佑允〉1982年福岡生まれ。一橋大学大学院MBA in Finance。外資系生命保険会社の運用部門に勤務。著書に「「大数の法則」がわかれば、世の中のすべてがわかる!」など。
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紙の本
シミュレーション仮説って・・・?
2020/12/07 21:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
○我々はマトリックスの世界に住んでいる
ゲームはテクノロジーの進化で現実と変わらなくなってきている
コンピューターの急激な進化を考えれば、シミュレーションは現実と区別がつかなくなる
私達は、自分自身の脳が作り出した幻想、仮想現実世界に住んでいる
現実とは何か?
今感じているものならば、それは“脳”が解釈した、単なる電気信号に過ぎない
PCの性能は倍々ゲームで向上し、仮想現実はいずれ現実と区別がつかないレベルになる
○なぜ人はシミュレーションを行うのか
人は予測できない未来の有効性を確かめるためにシミュレーションをする
自分が現実世界の住人なのかシミュレーション世界の住人なのかは判別できない
シミュレーション世界の人口の方が圧倒的に多いため、シミュレーション世界の住人と考えるのが自然である
脳内の電気信号のやり取りの“計算”を再現すればPC内に意識を生み出すことができる
それは、心を生み出すことにも繋がって行く
心のシミュレーションが技術的に可能ならば、シミュレーション世界がたくさん生み出されるはずなので、私達もシミュレーションである可能性が高いということ
心のメカニズムを解明することが、ポストヒューマンになるための必要条件である
○この世界はシミュレーションかも?
自然界の法則は、あまりにも上手く行き過ぎている
この不思議を“ゴルディロック・エニグマ”という(ちょうどよい状態の謎)
重力の強さが、奇跡的にちょうどよい値になっている
今より強くても弱くても、太陽系は存在できていない
太陽の中で起こる“トリプルアルファ反応”が、核融合により炭素が作られる
炭素は生命のエネルギー生産に不可欠な元素
である
生物が漸進的な進化が真実なのか疑問である
生物の仕組みには未解明な部分がたくさんあり、シミュレーションの設計者の介入の痕跡が見つかるかもしれない
この世界がシミュレーションならば、世界はデジタルデータでできているはずである
人間の目に見える自然界は連続的(アナログ)変化にしか見えないが、超ミクロの世界では、デジタル(不連続)である
自然界は、物理法則というアルゴリズムに従って計算を行う巨大なコンピューターである
○シミュレーションの目的は?
心の計算理論
心は脳で行われる計算の結果生じるものであると考えている
これが正しいとするならば、自由意志は幻想に過ぎなくなる
意識の随伴現象説
脳はあくまで計算機に過ぎず、意識や意志は、脳の活動に付随して発生しているに過ぎないということ
シミュレーションがどのような目的である可能性が一番高そうか?
シミュレーションが目的Xのために実行されている可能性が最も高く、世界がシミュレーションだとすれば、この世界も目的Xのために存在している可能性が高い
賢者型シミュレーション
シミュレーション世界から色々な情報をダウンロードできれば、叡知を無限に増やしていくことができる
賢者型シミュレーションの利用が進めば、従来の考え中に囚われない独創的なアイデアを大量に生み出す事ができる
○シミュレーション技術が未来を変える
賢者型シミュレーションは究極の汎用AIと言える
開発者が想像すらしないような成果を生み出せる
人間の知性の最大の特徴である“創造性”を発揮する
今後も新しい技術が開発され続け、最終的に人間のような知性と自我を持つAIが誕生するならば、それがシミュレーション世界への扉を開くことになるに違いない