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商品説明
政治学、図像学、地政学で、荷風と玉の井の秘密を解き明かす! 永井荷風の昭和戦前期における作品−「つゆのあとさき」「ひかげの花」「濹東綺譚」についての論考8本を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
永井荷風の文学世界でとりわけ有名なのは『墨東綺譚』と玉の井である。「赤線玉の井、ぬけられます」として知られるが、実は赤線ではない。赤線は公娼だが、私娼、イリーガルな売春婦の街なのだ。荷風が最初に訪れた年には、玉の井バラバラ殺人事件が起こり、時に「魔窟」とも呼ばれた街に荷風は足繁く通い、ルポ文学のような形で物語を生み出した。それはどうしてなのか。そんな場所を描きながら、新聞小説として、木村荘八の挿絵とともに知られる荷風と玉の井。明治大学で近代文学を講じる若手研究者、嶋田直哉がその荷風と玉の井に注目し、『墨東綺譚』から『断腸亭日乗』と『寺じまの記』などを含めて政治学、図像学、地政学などのこれまでにない視点で論じて、荷風と玉の井の秘密を解き明かす。【商品解説】
目次
- 第一章 永井荷風の「復活」−『つゆのあとさき』と女給
- 第二章 ヒモと金の〈物語〉−『ひかげの花』と私娼
- 第三章 『濹東綺譚』の読まれ方−研究史概観
- 第四章 玉の井への道程−『断腸亭日乗』と『寺じまの記』を読む
- 第五章 玉の井の政治学−消えたラビリンス
- 第六章 玉の井の図像学−「ぬけられます」からぬけでるために
- 第七章 玉の井の地政学−永井荷風と地図
- 第八章 「報告文学」の季節−『濹東綺譚』の受容から
著者紹介
嶋田 直哉
- 略歴
- 〈嶋田直哉〉1971年生まれ。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程中退。明治大学政治経済学部准教授。博士(文学)。専攻は日本近代文学・現代演劇批評。
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