紙の本
著者の海外ルポが勉強になりました
2019/06/16 21:36
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「通常の人の考え方」ではありえないものの考え方を、
著者が海外ルポで実体験したことから紹介しており、読んでいて視野が広がり、勉強になりました。
半日かければ読み切れる内容だったのも、気楽で良かったです。
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ドラッグや殺人とか,命の価値が低いところに済んでいる人達に実際聞いたり体験したりしたことを書いている.なるほどと思うけれど,題名ほど過激でもない.
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テーマは素晴らしい。テレビで見たよりも、詳しい取材が、面白い。が文章が拙いのが残念。テレビで見た印象は、度胸と礼節とが頼もしい雰囲気だけに残念。もっと冒険して、もっと文章を書いてもらいたい。今後に期待。
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危険思想というか、サブタイトルにある通りの著者が出会った悪い奴らの頭の中。
命の軽さに驚くが、悪いことが日常となっている思考回路なんだなぁと。
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字数をなんとか稼ぐために絞り出しているような水増し文章に感じられます。あとがきの、著者自身の言い訳で合点しました。
アブナイ旅行エッセイ程度と思って読むべき。
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思想というほどのものはないけれど、実際に見たこと聞いたことがいっぱい。そして、そこは日本ではなく、日本の常識が通じるとは限らないのだった
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ひさしぶりに薄っぺらい本読んだ。
「悪いやつら」がこういう事を言って、自分はこう思った、の繰り返しで、ツッコミは足りないし、だいたいそれが本当なのかどうかがわからない。たとえばフィリピンで交通事故を起こしたとき、重症で治療費がかかるときよりも、いっそ死んでしまったときのほうが賠償金が安く済むので「トドメ」を刺す加害者が「いる」という。著者の知り合いがそういう発言をしたのは事実なのかもしれないが、発言内容が本当なのか、本当だとしてそれがどのくらいの頻度で起きているのか調べようという考えは著者にはないらしい。誰かが言ったことをそのまま書けばいいだけだったら、ジャーナリストというのは楽な商売だ。おまけに半分くらいが著者の自分語り。内容は平凡だし、ぼくは著者に興味はないので(ドキュメンタリーを読む人はみなそうだと思うが)つまらない。
ちなみにタイトルに「危険思想」とあるけれど、怪我より死んだほうが賠償金が安く済むので殺しちゃう、というのは「思想」じゃないから。
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日本は平和だ。そう思う。
殺人、ドラッグ、セックス、貧困。
一番やばい思想は、相手を甘いと思って舐めること。
これ、国に当てはめたらどうなると思う。
相手をゆるせない、拒絶する、必ず白黒つけると言う発想が絡んだら相当やばい。
本としては中途半端。むしろ、殺人が麻薬に特化して深掘りしてほしかった気がする。
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タイトルにある、悪いやるらの頭の中については全然わからなかった。。 ただ、ゴンザレスさんの取材が大変だったっていう感想文な感じ。。
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殺人、強盗、薬物・・・など平和な世界で生活していると中々触れることのない悪い人たちの思考を丸山ゴンザレスさんが実際に接してきたひとたちを通して感じられる本。
正直フィクションとはいえ殺し屋とか強盗とか薬物なんかの話は漫画やドラマの中でなんとなくみれるものもあるけれど、この本で1番びっくりしたのはフィリピンの話ですね。
人の命ってなんだろうか、と・・・売春の話とともに心に重く影が入る感じがしました。
自分と違う価値観をもつ人たちを受け入れる(犯罪を肯定するということではない)ためにも様々な思想を知るということは非常に重要なこと。自分と近しい考え以外は排除するというのは怖いこと。少し前から排除する、徹底的に陥れるということが過剰に行われている。 SNSの匿名性はメリットデメリットでデメリットが溢れ出てしまっている。目覚めろよ、日本人
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クレイジージャーニーで知った丸山ゴンザレス氏。
本はどんな感じなんだろうとふと思い読んでみたけどまぁ~面白かった
麻薬・殺人・売春・スラム街等々タブーすぎて地上波で放送できない、あんなことこんなことが沢山。
世界のありとあらゆる場所で、結局はお金目当てで色んな罪に手を染めているわけだけど
それが無くては生きていけない人もたくさんいるというのもこれまた事実。
日本って平和だわ…
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決して関わりたくはないけど、気にはなりますわな。それぞれの危険思想から垣間見えるのは、自分の生活がかかっていて、かつそれが死活問題に近いものであればあるほど、他人のことなんかかまっていられないという、言ってみれば結構当たり前の理論。そういう話。
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特殊詐欺グループのパーティーに出席し、会社を通さない闇営業をしていたとして、吉本興業などの芸人が謹慎処分を受けました。
関連の報道が今も世間を賑わわせています。
ただ、報道の多くは、もっぱらこの芸人による闇営業問題にフォーカスしています。
最も悪いのは、言うまでもなく特殊詐欺グループでしょう。
全体こういう「悪いやつら」の頭の中身は一体どうなっているのか。
それが自分の長年の疑問というか関心事でありました。
自分はミステリーもよく読みますが、ミステリーには殺人事件が付きもの。
殺人という、人にとって最大の罪を犯した人の心理をたどる経験は、文字通りスリリングです。
でも、実際のところどうなのよ、と思っていました。
というわけで手に取ったのが本書です。
著者は世界中の危険地帯を取材してきたジャーナリスト。
本書には、殺人犯や殺し屋はもとより、強盗、武器商人、マフィア、ギャング、麻薬の売人、薬物依存者、集団暴行する人、悪徳警官などなど、世界の「悪いやつら」が数多登場します。
まず殺し屋。
日本人にしてみれば、殺し屋の存在は特異ですが、「起点となる感情は我々とまったく同じものであった。だが、殺しを実行できる人の頭の中は、本当に無感情そのもの」とのこと。
無感情に人を殺せるのはアウトローだけではありません。
たとえば、ケニアで警察が窃盗団を銃撃しました。
最後は無抵抗な犯人まで銃撃して殺したそう。
理由は「取り調べや調書を取るのが面倒なため」なんだとか。
日本人でも、人によっては、「窃盗団なんだから殺されてもいいだろう」という方がいるかもしれません。
いや、かなりいそう。
実際、今の日本では、ひとたび悪いことをすると徹底的にバッシングする風潮が蔓延しています。
それは、多くの人が自分を「善良な市民」と信じているからでもありましょう。
ですが、「窃盗団はみんな殺されて当然」というバランスを著しく欠いた社会は、必ずや善良な市民をも圧迫します。
話が逸れました。
「裏社会のルール」も興味深かった。
裏社会のルールとは①縄張り②ボスへの忠誠③アンチ警察―です。
これは米国ロサンゼルスのギャングの話ですが、彼らは普段の生活でも縄張りから出ないのだそう。
車で通過するとしても顔を隠すというから、縄張り意識はかなり強いようです。
「彼らは縄張りの中にいると強いけど、一歩外に出たらものすごく不安そうなんだよ」
という声を著者は現地で拾っていますが、これは、もしかしたら日本の反社の人たちにも言えることかもしれません。
最終章の著者の言葉には共感しました。
「日本にはもう少しでいいので、曖昧なままの状況を許す心が必要なんじゃないだろうか。許せないとか、拒絶するという考え方は、世界で一番危ない考え方につながりかねないと思うのだ。すべてのことに白黒つけたがるということは、必要悪を許容しないとか、曖昧さを排除する方向につながっていくと思うからだ。」
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犯罪ジャーナリストの集大成。
とても読みやすい文章で章区切りも細かくなっているため、スイスイ読むことがデキる。文章は淡々と書かれているが、内容はどす黒く、一般人の旅行では見れないところだと思う。様々な関係性や観点から洗い出し・カテゴライズしてたのでわかりやすく内容も多岐にわたってた。特に、実行者と被害者の観点でも書かれているため、タイトルの”思想”に追求された内容で満足した。この本を読むと自身の旅行で気をつけたいこと、国の文化を知ることがデキる。
クレイジージャーニーで紹介されたエピソードや著書「アジア『罰当たり』旅行」の話もでてくる。罰当たり旅行はいつ読んでもゲラゲラ笑えるので個人的にはこっちをおすすめしたいし、こっちがゴンザレスの良さと面白さだと思う。本書は海外に行ったことがある人、スラム街に出向いたことがある人ならより深く知れる内容だと思う。
クレイジージャーニーが好きな人、海外のスラム街に行ったことがある人におすすめな本。丸山ゴンザレスが好きな人は罰当たり旅行がおすすめ。
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取材のエピソード集にところどころお説教が混じった感じ。著者本人も後書きで言っているように「思想」というほど学問的にまとまったものではなかった。
ただただ、悪いやつらの頭の中は豊かな国である日本に平和に住んでいる限りわからないものだということを繰り返し説かれている感じ。特にロマに関して「稼げれば犯罪だって構わないとする価値観と、犯罪で稼ぐことは良くないとする価値観に横たわる深い溝を埋めるのは簡単なことではない。」(pp.127-128)と書かれているのは重かった。
これだけ取材を重ねている人の言うことだから説得力はあって、嫌な読後感が残った。
危険地帯での取材の話をもっと広く深く知りたくなったので、著者の他の作品も手に取ってみようかなと思う。
ちなみに、読んだ理由はHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)に出てくる悪いやつらへの理解を深めるためです。笑
HUNTER×HUNTERに出てくる暗殺一家ゾルディック家は大金持ちですが、現実の殺し屋は「その日の暮らしに困るほどの貧乏人」(p.21)なのだそうです。