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商品説明
フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、映画も演劇もこんなにおもしろい。「フェミニスト批評」を用いた、映画・演劇等の批評25本を収録する。『messy』『wezzy』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
ポップでシャープでフレッシュ!フェミニズム批評とは、男女問わず世界の見方を何倍にも豊かにしてくれる超強力なツールであり武器なのだということを、この快著は教えてくれる。
ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)
フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、
映画も演劇もこんなにおもしろい。
自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう!
映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者による
フェミニスト批評絶好の入門書。
ウェブサイト「wezzy」の人気連載、待望の書籍化!
<登場する作品>
『ワンダーウーマン』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ナチュラルウーマン』『わたしを離さないで』『華麗なるギャツビー』『アナと雪の女王』『ファイト・クラブ』『バベットの晩餐会』『嵐が丘』『すばらしい新世界』『タンジェリン』『フェミニジア』『キングスマン』『ダウントン・アビー』ほか
<登場する人物>
ヴァージニア・ウルフ、エマ・ワトソン、マーガレット・サッチャー、バズ・ラーマン、マーガレット・アトウッド、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェほか
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ただ「面白かったー」がなんとなく物足りなくなってきて、もう一歩、深く楽しんだり、調べたり、理解したいな……と思う時に必要なのが「批評」です。(……)私は不真面目な批評家なので、批評を読んだ人が、読む前よりも対象とする作品や作者をもっと興味深いと思ってくれればそれでいいし、それが一番大事な批評の仕事だと思っています。(まえがきより)
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イギリスの有名なミステリ作家G・K・チェスタトンの短編「青い十字架」に、「犯罪者は創造的な芸術家だが、探偵は批評家にすぎない」という有名な言葉があります。たしかに、批評家はテクストを犯罪現場みたいに嗅ぎ回り、犯罪者、つまり芸術家がばらまいた手がかりを見て、ヘマを探し出そうとやっきになる探偵で、あまり独創性がないかもしれません。でも、この本に登場したミス・マープルのような名探偵は、何が何だかわからないカオスから正しいものを救い出してくるヒーローです。私は批評家にすぎませんが、ミス・マープルと同じような仕事だと言われるならばそれは光栄です。(あとがきより)
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ゆるめのコラム収録!
・初任給とヴァージニア・ウルフ
・バーレスクを見にいっ…【商品解説】
目次
- まえがき 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門
- Chapter1 自分の欲望を知ろう
- さよなら、マギー―― 内なるマーガレット・サッチャーと戦うために
- バーレスクってなんだろう?
- 腐女子が読む『嵐が丘』―― 関係性のセクシーさを求めて
- 檻に入っているのは、犬じゃなくて私―― ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』
- 女はなぜ悪い男にばかり引っかかるのか? ―― 『西の国のプレイボーイ』に見る良い男、悪い男
著者紹介
北村 紗衣
- 略歴
- 〈北村紗衣〉1983年北海道生まれ。キングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授。著書に「シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち」がある。
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紙の本
ゲームオブスローンズはほぼ関係ない
2024/03/09 15:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペープル - この投稿者のレビュー一覧を見る
商品紹介の登場する作品に『ゲームオブスローンズ』があり、好きな海外ドラマが取り上げられているので気になって読んでみましたが、『ゲームオブスローンズ』を扱っていたのはほんの少し。
正直期待外れでした。
人気ドラマなので検索で引っ掛かるように『ゲームオブスローンズ』の名前を出したのかも知れませんが、あの扱いなら名前を出さない方が良いレベルです。
作者の専門であるイギリス文学を扱った内容は興味深く、扱われた作品を読んでみたくなりました。
紙の本
とらえかた
2022/05/13 13:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
びっくりしたのは、アナと雪の女王をこんな風に解釈するとは……物語はとらえかた次第でこんなに変わるのですね……。他にも、アガサ・クリスティの……これは目からうろこ、でした。
紙の本
視野が広がる。
2020/11/29 02:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くるみっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
偶々この作者さんの映画の批評をネットで見て、文章が面白い方だなと思ったのが知った切欠です。
フェミニスト批評入門とタイトル通り、あらゆるジャンルの文学や舞台、映画まで
東西新旧作品色々を、物語の背景や登場人物の描かれ方・使われ方、解釈等交え、
読み易く解り易く批評をしている本です。
自分が読んだ事・観た事の無い作品の批評でも面白く読めましたし、
知っている作品についての批評だと「こんな視点があったのか」と新鮮で、
また本を読み直したり、映画を見直したくなりしました。
フェミニスト批評と言うと女性向けの本かと思われがちですが、
男らしさについて考えようとか父の世界からの解放て項目もあり、
男女関係無く面白く読めると思います。
特に
「キモくて金の無いおっさんは無視されていると言うが、文学史上には数多存在している」とか
ミス・マープルに出て来るキャラは実は……とか、
古代/中世から近代迄イギリス文学における女性の性欲の描かれ方と、
現代日本の少年漫画の記号化されたエロ表現に付いて書かれてた項目は、
最近ネット上でも騒がれていた事もあり、勉強になりました。
個人的には、観てあまり面白いと思わなかった(良さが解らなかった)
『バベットの晩餐会』て映画を、「女性が父の支配から解放される映画」て評されてた事が驚きでした。
ただ暗い地味な淡々とした映画だなー位の感想しか無かったのですが、
映画の物語の背景や、台詞に込められた意味等を知って、
そんな奥の深い希望のある話だったのかと。
他にもこういう発見が出来た映画が幾つかあって、最初から最後まで面白く読めました。
好きな所から読み始めて下さいと序文に書いてある様に、
最初から順に読まなくても読める作りになってます。
映画にしろ本にしろ舞台にしろ「面白かった」「つまらなかった」だけでなく
どうしてそう思ったのか、何が自分にとってその作品は酷かったのか、
深い意味を読み解く事で、駄目な作品は駄目なままでも興味深くはなる。
作者さんのこういう視点を持つ事で視野は広がるし、作品を楽しむ幅も広がる
切欠になると思います。
いや本当……色んな映画/本の裏解釈てか豆知識を知れて、読んでて楽しかったし勉強になりました。
紙の本
成程、批評入門。
2019/10/11 10:46
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画や文学に表れる、現代となってははっきりとした男女差別、LGBTQへの差別、或いは指摘されて初めて気付く視点。面白いが、元がコラム的なエッセイなので、入門的な内容である。
紙の本
肩の力を抜いて読める批評の本
2023/03/19 02:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻頭で著者ヮ、自分の是とする批評とヮ、
それを読んだ人が、批評対象の作品に
更に大きな興味関心を感じるようになるもの、
という趣旨のことを述べています。
著者の標榜するフェミニズム批評ヮ、
好悪が分かれるかもしれませんけれど、
上述の眼目に照らせば成功していると思った
批評集です。
確かにディズニー作品ヮ、ばっさばさに
されてますね。
紙の本
実践フェミニズム批評
2023/01/24 13:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェミニズム批評の実践、というと堅苦しく感じる人がいるかもしれないが、元が連載ということもあって読み易い。フェミニズム批評がどういったものかイメージをつかみたいという人にとっても入門編としていいだろう。
紙の本
読み応えある1冊
2020/02/27 17:26
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
webのエッセイでいくつか目にしていた北村さんの本。期待通りにおもしろかった。とくに、昔好きだったアガサ・クリスティやアイザック・ディネーセンの評論はおもしろかった。また、読み返したい。