紙の本
地図に親しみが持てるようになる一冊
2021/07/03 20:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばんどらい - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の地理や日本の地理の概論を理解できるわけではないけれど、雑学を増やせる楽しい一冊。地図を通して世界中ともつながっている感じがしてきます。
紙の本
地図帳は読み物だ!
2019/10/25 21:48
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
和歌山県の飛び地?アラスカと練馬区の人口が同じ?学生時代お世話になった人も多い「帝国書院の地図帳」。卒業後、本を残している人も多いかもしれないが、人気の地図研究家が様々な時代の「地図帳」を読み解き、製作者も意図しなかった面白さを伝える一冊。思わぬ見方にハッとさせられます。地図帳はおもしろい。眺めているだけで壮大な地球の物語を感じられる。そう、地図帳は見るのではなく読む物。ぜひ家にある地図帳と一緒に本書を読んで頂き、地図を読む楽しさを味わってほしい。地図は我々に語りかけている。
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元々地図帳を眺めるのが好きなので、楽しく読めた。
地名のこととか、新旧地図帳比較などは一つの地図帳を見てるだけでは分かりにくいことも書かれており、写真もあってわかりやすい。
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見ていても「あれ?変だな?どうした?」ってことは多くてネタには困らないね~濃い緑を探せ!海面下の土地・福島県の盲腸・飯豊山神社の境内をめぐって・日本最多 七つの国にまたがる兵庫県・「馬から落馬」のような山河名 シェラネヴァダ山脈 メコン川・君は「ユーラン半島」を知っているか・市町村合併で消えゆく歴史的地名・函館とローマが同じ緯度?・日本で最も長く陸上を走る緯度など~本当に好きなんだね。それが仕事になって良かったじゃない
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地図研究家の今尾恵介さんによる、地図帳の本。
帝国書院が中学校向けに出版している『中学校社会科地図』高等学校向けの『新詳高等地図』を中心に、地図でわかるさまざまな事実を紹介しています。
分水界、低地、高地等、地形に着目したり、都道府県界、旧国界、外国の国境や州境に着目したり、かなり詳細に書かれています。
新旧地図帳を比較する章では、古いものは、大正9年発行の地図も載せられていて、古い時代の地名、行政の境界等が現在のものとかなり変わっているところもあり、大変興味深かったです。
面積が世界最小の国、バチカン市国は東京ディズニーリゾートの面積より小さい、同縮尺の地図で比べると一目瞭然。
地図だから一目で判ることがたくさんあって面白かったです。
地理学に関して、色々な見方があるんだというのも気づかされました。
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<目次>
第1章 地形に目をこらす
第2章 境界は語る
第3章 地名や国名の謎
第4章 新旧地図を比較する~地図は時代を映す鏡
第5章 経緯度・主題図・統計を楽しむ
<内容>
教科書の地理・地図分野の最大手、帝国書院から出たところが大きい。地理や地図の普及を意識した企画。それなりに面白かったが、興味のない人を引き込むにはまだ足りない。掲げたテーマがマニア向きだからか?地図が小さいのも問題。一応、赤矢印で強調しているのだが、それも小さい。探すのが大変。鉄道線の「ハタザオ線」とか、地図からみとるのは無理(老眼では…)。今尾さんと欅坂あたりの対談形式が面白かったのではないか?
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「隠」思黙考、トイレ(雪隠)の常備本に。
地図帳は昔から好きだった。
帝国書院の地図帳は大人になってからも何冊か買い替えている(仕事でも必要だったりしたし)。
その帝国書院と著者が組んで「地図帳」の面白さを説いた本だ。”深読み”とのタイトルに期待したが、思っていた内容は第1章のみ、せいぜい2章までか。
四万十川が源流と河口までが直線距離わずか57㎞と近いのになぜ長く「四国一の大河」とされるかを、地形か見ていく。
分水界と流域などは、地形と海の方向を見ながら河川のたどると、さながらリバーツーリングの趣きで楽しい。
地図を眺めながら、思いは世界を駆け巡る。
が、それ以降は、地名・国名の謎、新旧地図帳を見比べるなど、地図情報、統計にまつわる蘊蓄の話。確かに、地図帳も巻末、というか後半のかなりの部分がこうしたデータで占められていたっけ。
「ロシアを除くヨーロッパ諸国の中で日本より大きいのはフランス(64.1万㎡)、ウクライナ(60.4万㎡)、スペイン(50.6万㎡)、スウェーデン(43.9万㎡)の4か国だけである」
って、こんな話は地図を眺めているだけではわからない話。まぁ、こうした情報を得たうえで、改めて地図を眺めてみて、なるほどなと得心するのも楽しみ方ではあるが、ちょっと思っていたような内容ではなかった。
もっと、地図で示されたこんな地形にはこんな謎があるとか、こんな特徴の場所には世界共通してこんな特徴があるとか、地図上の表現 — 例えば等高線や色分けされた地形 — から思わぬ自然環境が「深読み」できるのかと期待したが、そこはちょっと違った。そもそもタイトルが「地図」の深読みではなく、「地図帳」の深読みだからね。
でも、楽しいネタは豊富なので、またおいおい眺めるとしよう。
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八郎潟は、海抜-3~-5m。
カスピ海は―22~34m。皮が流れ込んでいる。流れ出す川はない。
死海は地球の裂け目。-400m。
北米大陸のデスヴァレーは-85m。
福島県の飯豊山神社の参道は、細長く福島県が続いている。
大阪市は松原市内の阿麻美許曽神社の参道をもつ。
横浜市はほぼ相模国ではなく武蔵国。
練馬区は新座市に飛び地、伊丹市は池田市に柱脚だけの飛び地がある。
ロシアは、ポーランドとリトアニアの間に飛び地がある。
上流は千曲川、下流は信濃川。
有明海を4割干拓する計画があった。
アラル海は半世紀で7割が消えた。かつては世界第4位の巨大湖。かつての港には海がある。
ニースやカンヌは知床と同じ緯度。
東海道新幹線でもっとも南の駅は浜松駅。
アラスカと練馬区は同じ人口。
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帝国書院の地図帳をもとにして、深読みできるポイントが解説されている。カラーの地図が多数挿入されていて見ていて楽しい。
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今尾恵介氏と帝国書院がタッグを組むというのは無敵のコンビで、チョットずるい(笑)。仕上がりとして地理、地図の蘊蓄の宝庫。その種のオタクには必読に値するが、初級レベル。ちょうど続編も出版されたので好評だったのだろう。この手のテーマが多くの人に受け入れられるのは嬉しいことだ。
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◯地図帳の裏技的な読み方でも教えてくれるのかしら、と思ったら、地図帳をもとに色々な話が展開されている。もちろん地図帳の理解できなかったマークなどの説明もある。面白い。
◯改めて地図帳の情報量の多さを思い知った。面白かったのは、日本の古い国の名前が載っていたこと、名産品が載っていたことか。
◯本の中で行われていた、新旧比較もその時々の世界情勢を知られて面白い。地図帳は自然のものではなく、人間の営為によって作られているのだと(地学というよりは、歴史や社会に近い)と感じた。
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日本の学校に通っていた人なら、多分誰もが使ったであろう帝国書院の地図帳から読みとく日本や世界の不思議やあるある。年代別に読み比べたり、楽しめます。
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私は地図マニアではないが、本屋でたまたま手に取った本書がなかなか愉しくて紐解いた。世界と日本の地図が全頁カラーで載っているけれども、私の興味関心から日本の「深イイネ!」と思った部分をメモする。
⚫︎四万十川が太平洋を目前にして内陸へ向きを変えているのは、南海トラフ地震が何度もあって、海岸線に山ができたから。
⚫︎この前広島県三次もののけミュージアムに行ったのだが、そこを流れる江(ごう)の川は、そのあと広島港まであと25キロまで来て、八千代から島根県方面に流れて江津にたどり着く。これは、中国山地の隆起量に対し江の川の浸食量が根性で凌駕した結果らしい。
⚫︎私がパラパラめくって面白いと思った所。まるで盲腸の突起のように、境界線が入り組んでいるところがある。最もわかりやすいのが、大阪市が松原市内に細長く飛び出した部分(長さ620m、幅2mほど)がある。地図の赤色点線の市境の記号がとてつもなく異様だ。これは阿麻美許曽神社の参道のためです。この規模の大きいのが、山形、福島、新潟の県境にある飯豊山神社の参道で約8.3キロに及んでいる。地図で、こういうのを見つけれたら、楽しいだろうなぁ。
⚫︎知らなかったが、和歌山県は「飛地」を持っている。新宮市の東北に三重県と奈良県の間に新宮市が2カ所ある。練馬区には、埼玉県新座市の中に練馬区飛地がある。13軒の家があり、ゴミの収集や学区問題では55m離れているだけなので困っていないが、東京ブランドのお陰で隣の土地より2割も地価が高いらしい。他に神奈川県相模原市の東京都町田市飛地、大阪府池田市の兵庫県伊丹市飛地がある。
⚫︎地名の読み方にも一章を設けている。原音に忠実に書くのは難しいらしい。コラムで、岡山は地元民間では「おきゃーま」と言っている、と書いているが、地元民として言うが何十年前の話をしているのやら。
⚫︎わざとなのか?表紙に使われた地図の説明が一切ない。よく見ると、東京都日本武道館の隣に史跡(?)として「ヒカリゴケ生育地」とある。また、大分県、熊本県、福岡県の県境に酒呑童子山がある。九州に何故?そのすぐ側には、カメルーン選手たちの練習場になった中津江があり、鯛生という閉山した鉱山があった。ちょっと調べたら金山で70年代まで掘っていたらしい。いろいろ気になるー!
地図って、楽しそう!
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話題はそそる。
だが、文章がやや堅苦しく拙いこと。
また、決定的にマズイのが、文章と地図の繋がりが読みづらい。
編集者に一層の努力を期待。
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https://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=501972