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商品説明
いくつもの並行世界を行き来する少女たちの青春を描いた表題作のほか、伊藤計劃「ハーモニー」へのトリビュート「美亜羽へ贈る拳銃」、未曾有の災害に巻き込まれた新幹線の乗客たちをめぐる書き下ろしなど、全6編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
複数の並行世界を行き来するのが当たり前になった世界で、事故によりその能力を失ってしまった女子高生の孤独を描く表題作のほか、ゼロ年代・セカイ系・伊藤計劃以後・百合などの潮流を傑作SFに落とし込む短篇集。2010年代で最もSFを愛する作家がついに登場【商品解説】
収録作品一覧
なめらかな世界と、その敵 | 5−48 | |
---|---|---|
ゼロ年代の臨界点 | 49−69 | |
美亜羽へ贈る拳銃 | 71−136 |
著者紹介
伴名 練
- 略歴
- 〈伴名練〉1988年生まれ。京都大学文学部卒。第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。著書に「少女禁区」など。
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電子書籍
SFの常道
2022/03/14 22:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
というか、本格的な古典というか……。少し昔のSF小説を読んでいる気分になれました。恋愛がからんでくるからかなぁ―。ホーリーアイアンメイデンは、特殊な能力を持つ姉へ妹から手紙の形。これは共感出来なかったですが
紙の本
表紙のかわいい顔に騙された感
2020/02/24 19:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:積ん読太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙のキュートな女の子(?)にひかれて
レジに持っていってしまいました。
しかし、私のように、SFに慣れてない人だと、
多分、ちょっと損した気分になります。(私だけか)
残念ながら、私には、最初の「なめらかな世界と、その敵」を
楽しんで読むことができませんでした。
「美亜羽に贈る拳銃」と「シンギュラリティ・ソヴィエト」で、
少しは取り返したかな、と思いました。
最初のページを読んでから、購入するか決めると良いかと思います。
紙の本
ロマンチックSF
2020/02/06 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:usa_0814 - この投稿者のレビュー一覧を見る
斬新な視点と、深い恋愛観に引き込まれるSF短編集。SFとロマンスは相性がよいというのは常識?ですが、全編とも独特な世界が描かれていて作者の発想と構想力を見せつけられます。
どちらかというとロジックの妙よりも、優れたアイデアで生み出される世界と、そこで交わされる登場人物たちの感情がテーマになっていて、往時のロマンチックなSF小説を思い出させる作風が魅力。特に書き下ろしの「ひかりより速く、ゆるやかに」などはタイトルも内容も含めて、1990年代に出たらそのままアニメ化できるんじゃないかというほど、展開にのめり込まされてしまいます。
どの作品も短編にするよりも、長編にして更に作り込んで欲しいと思ったのは、作り込みが足りないのではなくて舞台がそれくらい壮大だからです。
紙の本
SF・青春み多め
2019/12/16 00:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはいかにもSFファンによるSFだと思う。作者のSF好きがひしひしと伝わってくる。そして青春み多めである。青春といえば、恋愛、冒険、ノスタルジー等が容易に連想されるだろうが、「自分より圧倒的に賢い他者の存在に打ちのめされる体験」という青春的でもありSF的でもある要素がこれらの小説たちに色濃く出ている。圧倒的な賢さを描出するには同じく相当な程度賢くなければならないのであるから、作者の才能は言うまでもない。表題作も面白いが、本書の最後の2編『シンギュラリティ・ソヴィエト』、『ひかりより速く、ゆるやかに』(本書書下ろし)の完成度はずば抜けている。正直言ってこの2編だけでも読む価値ありだ。きわめて技巧的につくられている作品であるものの、こういう小説こそ分析的に読もうと構えてかかっては勿体ない。目の前に展開される物語にひたすら没入するに限る。
電子書籍
まず試し読んでほしい
2019/11/23 13:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
とりあえず何も言わずにはじめの数頁だけ読んでみてほしい。ここで「お、これは!」とあたりをつけたあなたは既にSFファン層だろうからそのまま買うべきだ。「え、これどういうこと?」と思ったあなたは今、SFファンになるための一歩を踏み出している。そのまま買うべきだ。SFは元来読みにくい作品が多い。僕自身、スターシップトゥルーパーズに遅れをとりSFアレルギーを患った。本書は視覚化しやすい優しい描写によってSFジャンル開拓のハードルを下げ、かつ往年のSFファンも満足させる本格派SFの良書である。
紙の本
なめ敵
2020/04/20 22:27
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めいりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
伴名練『なめらかな世界と、その敵』読了。年刊ベストSFで読む度に「読ませるなあ」と思ってた作家の初短編集。読むほどにエモい。どれも秀逸だけれど「美亜羽へ贈る拳銃」が白眉。SFにはまだまだ新しい趣向、想像力、可能性があるものだと読後のわくわく感が心地よい。
紙の本
若々しくてアイデアが煌めいたSF傑作選
2019/10/28 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年のSF誌でちらほら見掛けつつもよく知らなかった伴名練さんの短編集。脳外科ナノマシンを題材にした伊藤計劃のトリビュート作品「美亜羽へ贈る拳銃」、人工知能同士の東西冷戦モノ「シンギュラリティ・ソヴィエト」共に世界観もガジェットもとても良い。
何といっても最後の「ひかりより速く、ゆるやかに」は超絶ストライクなタイムリープSF。修学旅行生が新幹線ごとタイムリープしちゃう、って有りそうなプロットなんだけど、それを修学旅行に行けなかった生徒の側から描き切る筆力がすごい。時間の壁を超えて会いに行くために編み出した方法も面白い。
時間を扱ったボーイミーツガール系傑作といえば、桜坂洋さんの「All You Need Is Kill」だと思ってるんだけどアレを高校生の時に読んで以来の衝撃だった。メインの舞台には新幹線と高校生とマスコミとスマホとバイクしか出てこないのに、個性的で若々しい傑作タイムリープSFに仕上がってる。お見事です。