- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/08/29
- 出版社: NHK出版
- サイズ:20cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-14-081790-2
読割 50
紙の本
時間は存在しない
著者 カルロ・ロヴェッリ (著),冨永星 (訳)
“ホーキングの再来”と評される天才物理学者が、「物理学的に時間は存在しない」という考察を展開するとともに、それにもかかわらず私たちはなぜ時間が存在するように感じるのかを、...
時間は存在しない
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商品説明
“ホーキングの再来”と評される天才物理学者が、「物理学的に時間は存在しない」という考察を展開するとともに、それにもかかわらず私たちはなぜ時間が存在するように感じるのかを、哲学や脳科学などの知見を援用して論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
時間の常識を根底から覆す!
時間はいつでもどこでも同じように経過するわけではなく、過去から未来へと流れるわけでもない──。“ホーキングの再来”と評される天才物理学者が、「この世界に根源的な時間は存在しない」という大胆な考察を展開しながら、時間の本質を明らかにする。本国イタリアで18万部発行、35か国で刊行予定の世界的ベストセラー!【商品解説】
時間はどの場所でも同じように経過するわけではなく、過去から未来へと流れるわけでもない──。“ホーキングの再来”と評される天才物理学者が、「この世界に根源的な時間は存在しない」という大胆な考察を展開しながら、時間の本質を明らかにする。【本の内容】
目次
- もっとも大きな謎、それはおそらく時間
- 第一部 時間の崩壊
- 第一章 所変われば時間も変わる
- 第二章 時間には方向がない
- 第三章 「現在」の終わり
- 第四章 時間と事物は切り離せない
- 第五章 時間の最小単位
- 第二部 時間のない世界
著者紹介
カルロ・ロヴェッリ
- 略歴
- 〈カルロ・ロヴェッリ〉1956年イタリア生まれ。フランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で量子重力理論の研究チームを率いる。「すごい物理学講義」でメルク・セローノ文学賞、ガリレオ文学賞を受賞。
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紙の本
別に「灰色の男たち」に盗まれたわけではない。
2020/08/22 13:08
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる「灰色の男たち」に盗まれて、「時間」が存在しないわけではない。ーーー読めば分かるが「時間」とは、「時間がない」状態のところから、ある相互作用と言う「出来事」により「生まれて」くるものらしい。ーーーこの本を、少し飛躍して解釈すれば、少し昔のツッパリたちが、何かと言うと「そんなの関係ねェ!」と吐き捨てたように言ってたのは『時間がねェ(そんなの分かる暇がない)!』と言ってたことになるな、と感じた。ーーーだから「灰色の男たち」も、この本を読んでいたなら、「モモ」の物語のスジも変わって、ヒトの「時間」を盗まずに、発電機ならぬ『発時機』なんぞを造って結構儲けていたかも?ーーーまた、日本語の「時間を作る」と言うのは、案外と「時間」の本質に迫った言い方なのかもしれない。ーーーちょっとばかし「頭がウニ」に成りそうにもなる、超最先端のサイエンスを、よくぞ、ここまで数式を使わずに、人の感覚に訴えかける文章で著してくれた著者さんと、それを「頭がウニ」にもならず(もしかして、成りかかったかも?)翻訳して下さった訳者さん、ありがとう!!ーーーその位、読むのに結構「ホネ」だが、「コロナ禍」を、ほんの一瞬でも逃れたかったら「頭がウニ」にらぬ程度に、少しづつ拾い読みや、流し読みをするがいいかも。 まるで、その昔の、ヨーロッパの「ベスト禍」を逃れてイギリスの田舎で、木から落ちてきたリンゴを見て「万有引力の法則」を発見したアイザック・ニュートンのように、一瞬成れるかも?ーーー勿論、この一冊で「時間の謎」が全て解けるわけじゃない、「時間の謎のロマンの旅」はさらに続いて行く。
紙の本
圧倒
2020/09/21 10:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間に対する考え方が、圧倒的に変わりました。これが実際の物理学に基づいているということに、本当に驚きを隠せません。時間は存在しない。では、私たちが時間だと感じていることは何なのか。それを解き明かしてくれる本です。
紙の本
時間の捉え方が変わる
2022/04/20 07:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間について相対性理論で理解すると全宇宙に共通する時間は存在しないというのは実験でも確かめられた良く知られていることだが量子論的に考えると時間の概念そのものが消滅して区別がつかなくなるということが分かりやすく説明されておりこれまでの時間についての概念が大きく変わる一冊。
電子書籍
科学のお話しでもあるが
2021/06/06 17:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ネコブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しいところもままあるにしても、とてもテンポ良く最後まで一気に読んでしまいました。そして、なぜか泣けてしまう。今この地球に生きているということが特別であり特殊な事なのかも知れませんね。読んでよかった。
電子書籍
全米でも話題の物理学書
2019/12/23 12:56
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
・きわめて独創的。現代物理学が時間に関する私たちの理解を壊滅させていく様を紹介している。――「ニューヨーク・タイムズ」紙
・わかりやすく目を見開かせてくれるとともに、われわれの時間・空間・現実の見方を覆すような読書体験をもたらす。――「タイム」誌
・時間の本質へと向かう、実に面白くて深い旅。この作品を読む人すべての想像力をとらえて離さない詩情と魅力がある。――「フィナンシャル・タイムズ」紙
紙の本
各国の有名紙も絶賛!!
2019/12/23 12:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
・スティーヴン・ホーキングの『ホーキング、宇宙を語る』以来、これほどみごとに物理学と哲学とを融合した著作はない。――「ガーディアン」紙
・日本のメディア(朝日新聞「売れてる本」、産経新聞「書評」、HONZ「おすすめ本レビュー」など)でも高評価!
紙の本
秀逸な比喩と情熱に満ちた時間についての考察
2020/03/10 20:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去や未来については誰もが一度は考えたことがあるだろう。
タイムマシンや未来予言など、時間の流れは不可逆的で過去→現在→未来という流れであると誰もが信じて疑わない。
本作はその我々の時間についての常識をあっさりと覆してくれる。
しかも驚くべきことに難解な数式などを用いることなく、物理学に関してはド素人の私でも理解しやすい図や見事な比喩を用いてそれを成し遂げている。
時間は不変ではなく柔軟なものであるという話題からエントロピーについて派生していき、物理学がいかにして時間の流れの存在を否定しうるかを展開していく。
そこから時間が無い状態についての説明となり、最終的には私たちが感じている時間の流れについてに帰結していく。
個人的に最も感銘を受けた部分は、エントロピーの低い状態というものをカードで例えていた部分だ。
我々はエントロピーが低い状態から高い状態へと移行しているので過去と未来が別のものであると捉えている。
しかしながら、エントロピーが低いとみなしている状態(特別な状態)は我々が宇宙を近似的なぼんやりした見方で眺めているために起こりうる。
この様ないささか信じがたい事柄を著者は、物理学だけでなく数学や文学、詩などといった様々な学問を駆使して時間についての真相を明かしていく。
最先端の科学だからといって過去の物理学を無下にするのではなく、むしろ過去の偉人たちの考えを取り入れつつそれらを混合させることで新たな理論を構築する様は誰しもが見習うべき手法だと思った。
時間の新たなる真相を披露するだけで終わらず、その真相を知ったうえで我々が今後時間の流れにどう向き合うべきかという哲学の領域にまで本書は踏み込んでいく。
時間に恐れを抱くのではなく、貴重な時間を慈しみ自らの生を全うせよというポジティブなメッセージを本書は伝えてくれる。
また、学問に対するアプローチや理論や論理の根底には知識的欲求などの感情が必要不可欠であるということにも感銘を受けた。
電子書籍
エントロピーで誤魔化すな
2020/05/07 17:24
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふくろうおやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が同じ「すごい物理学講義」が分かりやすかったので、期待して読んだのですが、「時間」についての議論は煙に巻かれたようなものでした。最先端の物理学者であっても、時間については明確に説明出来ないことが良く分かりました。