紙の本
御伽噺とはよく言ったもので、
2021/11/30 23:28
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
所詮人が作り出したものにすぎない。何を信じればいいのか、どうやって生きていこうか、子豚たちはそれぞれ、煉瓦の家である「幸せ」を必死に追い求める。でも、ただ競い合うだけでは、ね。
紙の本
三匹の子豚?
2019/09/25 12:29
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々無理のあるストーリーなのだが、
真梨作品にはその無理を超えたところに独自の味わい(面白さ)があるのだろうから
それはいいと思う。
ただ、「三匹の子豚」をやたら押し出してる割に
それがストーリーとは大して絡んでいないような。
子供が3人居る、悪い狼は誰、というだけの関連だった気がする。
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「三匹の子豚」をモチーフに母親と3人の娘、その子どもたち、関係者が複雑に絡み合う物語。
相変わらず、登場人物の繋がりがややこしいが、まだわかりやすいほうだった。
「三匹の子豚」を敢えてもってきた意図はあまりわからなかった。
(図書館)
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+++
『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。亜樹はパニックに陥る。見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。
真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!
+++
初めはばらばらだった登場人物たちが、物語が進むにつれてどんどんその関係を明らかにしていくのだが、時間軸が一定ではないせいか、時々あまりに唐突に感じられる場面がある。そこもおそらく著者の意図するところなのだろう。ドキドキが止まらない感じである。そして、誰の言っていることにもどこかに嘘がある印象で、何を信じればいいのか判らなくなることもたびたびである。そしてこのラスト。そこに落としたかと、驚くばかりである。著者らしく厭な後味の一冊である。
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真梨幸子、2019年3作目にして
令和最初の作品。もう鉄板。誰もが期待する通りの「完璧
なるイヤミス」。ドロドロで異臭まで漂いそうな真梨幸子
ワールドを、今回もぶちかましてくれた。
モチーフはもちろん童話の「三匹の子豚」。ザ・童話と言
えるくらい有名な話であり、まぁ普通の人なら誰もが知っ
ている。それを絶妙にアレンジしつつ、最高の悪意を混ぜ
た上でオトナがゾクゾクするような作品に仕上げている。
しかし、あの物語をどう解釈したらこんな話を思いつくの
か?相変わらず凄いセンスだと思う。
今回、真梨幸子作品がもう一つ進化を見せた気が。
最近はイヤミスの“ミステリー”の部分で「ミスリード」
という必殺技を駆使し、物語に深みを加えていたのだが、
今回は特にミスリードを誘うような記述は見受けられない。
代わりに物語が循環しつつも展開し、読み進めるうちに謎
がゆっくり解けて行く、という王道系。以前の作品でもソ
レに挑戦し、複雑になりすぎてしまったモノがあったのだ
が、今回はそういう難解さは皆無。今なら普通のミステリ
ーを書いてもヒット作が出せる気がする。
と言いつつも、だ。
海外にこういうジャンルがあるかどうかは知らないが、
真梨幸子こそおそらく世界最強のイヤミスメーカー。イヤ
ミスしか書かない、という姿勢はもうストイックと表現し
てもおかしくない。ブレず、コンスタントに作品をリリー
スし、どれもが最高にして最悪。僕が尊敬して止まない
イヤミスの教祖は、こんなにもカッコイイ。
これは映像で観たいなぁ・・・。
すっごくWOWOW・連続ドラマW向きな気がするけど。
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2019/09/24予約
楽しみに読んだけど、あまり…
多分、今の自分の精神状態にふさわしくないのだと思う。
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まず訳が分からなくなりました。
そしてすごーく重いものを感じながら読み進めるのに疲れました。
途中放棄です。私には無理みたい。
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子供の頃に生き別れ、別々の人生を歩んだ三姉妹とその子供たち。そして彼女らに次々降りかかる災厄。相変わらず安定路線のイヤミスです。やっぱりあの人もこの人もまともじゃない……!
終盤で出てくる家系図には愕然。あまりにもあまりだこれは……というよりあの人があまりにクズ過ぎる! だけどそんな中で一番まともじゃない「狼」がいったい誰なのか。この展開は読めなかったなあ。とことん嫌な物語なのだけれど、逆になんだかすっきりしてしまいました。
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安定のイヤミス作品を運んでくれる真梨さん。今回も安心してイヤミス世界に引き込まれる。
誰もが知っているおとぎ話「3匹のこぶた」をどう解釈したらこんな風に捉えられるのだろう。もちろん人間のお話なのだが、いつも通り人間関係がややこしい。そこが真梨さんの手法だと分かっていながらも混乱させられる。いつもは。今作はまだ分かり易い方だった。最後の方に人物相関図というか家系図がのっていたのに優しさを感じる。
朝ドラ「三匹の子豚」が大ヒットした亜樹。その亜樹宛てに市役所から一通の手紙が届く。そこには存在すら知らない叔母の扶養義務があるとか…そして物語は始まった。
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売れないシナリオライターの主人公は海外の大きな賞をとったおかげて朝ドラの脚本を任されることになった。しかしその仕事を持ってきたのはかつての恋人であり振った途端に自分を干したプロデューサーだった。複雑な思いを抱えながら奏上したシナリオは、嫌いで仕方ないはずの母親の人生をモデルにしたものだった。時が経ち、朝ドラは大ヒット。取材ののちに一本の電話が入る。それは、全く関わってこなかった身内の生活保護についての連絡だった。
ついに!ご本人が!相関図を!!!しかしそれでも複雑っていうか例の男が屑過ぎるっていうかおぞましすぎるっていうか、もはやすごいよあんた…と謎の感動を覚えてしまった。まあ揃いも揃って問題のある女たちではあるけれども、トータルからするとみんな被害者側っていうのも珍しい。後味としてもそんなに悪くなく、あっさりしてた印象。
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読み進めていきながら、ざわざわと怖い
さすが真梨先生…
そして最後には、はぁっ!そうか!
私も登場人物と一緒に はぁ⁈ と声出してました。
とても面白いです。
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いつもの通りアクロバティックなミステリー
ラストまで目が離せない。予想は最後の最後まで裏切られる。最後の数ページですら、読み手にトラップを仕掛けてくるしつこさには感服する。それだけに真実の切れ味が求められるのだが、それも十分かな。
こぶたの話にしなくても良い気はするけど、一気読み約一時間半な。楽しかったよ。
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少しずつ、二週間くらいかけて読んだので
途中で話が繋がらなくなってしまった…
これから読む人は、ぶっ続けで読むことをおすすめします…
最後に相関図があって
助かりました…(笑)
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途中まで話がブツ切りなのでストーリー展開についていけなくなりかけたが、ラストで怒涛の繋がりを見せる。相関図がなかったらきっと理解できてない…
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*『三匹の子豚』の朝ドラ化により、再び脚光を浴びることになった脚本家の斉川亜樹。母親がうわごとのように「誰か、あたしの人生を“朝ドラ”にしてくれないかしら」と言っていたことを思い出し、それは母親、ひいては祖母からつながる呪縛だった、と思い至る。そんなある日、彼女のもとに役所から郵便が届く。亜樹の叔母だという赤松三代子の扶養義務についてだった。そんな人物は聞いたこともない…。人生の絶頂にいると思っていた亜樹の目の前に、不吉な黒い点が広がっていく*
今作はいつもの無茶ぶり的な複雑さが緩和されていて、とても読みやすく、何度も頁を戻ることもなく面白く読めました。最後の相関図もそれを後押ししてくれて良かった。ただまあ、狼に狙われたら煉瓦のお家でもダメなんですね・・・と少々の突込みもありつつですが。