アネモネの姉妹リコリスの兄弟

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名前を打ち込むと、「自分にとって一番必要な言葉」が表示されるという、ネットで話題の花言葉診断。

そこにあらわれた花言葉に心を揺さぶられる、六組の兄弟、姉妹を描いた連作短編集。


面白かった！
古内一絵さんの作品の暖かさも優しさも、現実の残酷さをさらりと受け入れて描き出すところも、ネットと花言葉という現代的な組み合わせの面白さも、しっかり楽しめた。
これは、誰にでもお勧めできる一冊。


思えば、家族の中でも兄弟姉妹という関係は、良くも悪くも特別だ。
親からの影響、年齢差、似ているところ・似ていないところが、他人との比較以上にダイレクトに、目を逸らすこともできず突きつけられる。
どんなに仲が良くても、きょうだいがいたら、幼い頃からずっと『お兄ちゃんだから』『妹だから』『お姉ちゃんなのに』『弟のくせに』の類のフレーズにもまれて育ったはず。

それは、大袈裟にいえば、否応のない人間関係を学ばされる場所に、生まれた時から放り込まれていること。
今はひとりっ子が多いというけれど…
これまた、『ひとりっ子はわがままだ』と言われてしまうことにも、きっと同じくらいうんざりしているんでしょうね。
でも、そういう場を知らずに育ったら、そりゃ他人との関係にも耐性がないわけだ…

なんて思うと、ネットで授業することが当たり前な時代になったとしても、生身で集団で過ごすことも、嫌なこともあるけれど、絶対に必要な体験なのかも…

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待望の新作
久々に古内ワールドに浸りました。
キノブックスの岩崎さん・・
今度はＮＨＫの連続テレビ小説のような
主人公の成長物語を古内さんに
お願いしてください。
もっと長い時間古内ワールドに浸りたいです。
ドラマ化されたら最高です。
活字を飛び出して映像で見たいです。

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花言葉は？よくあるSNSの誘いに名前を入れると。いろんな花と花言葉、花言葉は1つの花に1つではなかったのね。知らなかった。第一話が一番好きでした。

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花言葉をモチーフにした連作短編集
面白かった
兄弟 姉妹 1番身近で1番小さなコミュニティ
それ故に渦巻くものも一筋縄ではいかない
1冊通して面白かったけど特にヒエンソウの兄弟が好きだったな

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15分ぐらいで読める短編が集まっている短編集です。
それぞれの話が兄弟の話と花言葉にちなんだはなしになっています。
描写が細かく、登場人物の様子やその場の雰囲気までよくわかります。
なかなか話がひとつひとつ重たいですが、
登場人物の心の動きがリアルで、心に刺さりました。

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短編集６編
兄弟姉妹の複雑な心情を良くも悪くも深くえぐって，読む方の気持ちも暗くなりがち．だけど，そこに愛もあるはず．最後のカリフォルニアポピーの物語は出来過ぎのハッピーエンドだけれど，これが最後で良かった．

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装丁がかわいくてかわいくて…
SNSで流行り始めた花言葉診断を軸にした連作短編集。その陰にある思いはとてもせつない。

兄弟姉妹…やはりどうしても妬み僻み、自分を卑下してしまう自分がいる。なので、読むのにちょっと心配だった。
姉弟なので、兄妹、姉妹だったらなんて思ったこともやはりある。でも、どの組み合わせでも、さまざまな仄かな思いがあるんだな。
なんだかんだあるけど、私は今のコンビで良かったんだなと気づかされた。

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SNSの「#花言葉診断」が結ぶ、問題を抱える6組の家族模様を描いた短編集。
ハッシュタグをクリックすると表示される「自分にとって一番必要な言葉」。
家族関係に悩む主人公達に、言葉にできなかった気持ちを花言葉が教えてくれる。
重くのしかかる家族からの期待や兄弟姉妹への嫉妬に胸苦しさを捨て去ることができない。
それは幼い頃から身近にいるため、つい無意識に比較してしまうから。
最大の理解者でありたいけれど、ライバル関係になってしまう悲しい現実が立ちはだかる。
「家族なんて、血がつながっただけの他人」
そうなのかもしれない。
そうだけれど、家族として積み重ねられた歴史が気持ちを割りきれなくするのだ。

互いの絶妙な距離を推し測り、時に支え合う。
傷つけ合うこともたまにあってもよいではないか。
だって縁あって集った"家族"なのだから。

家族の間に漂うほの暗さが胸に刺さってくる短編集だった。
こういう古内さんもいい。
特に『ヒエンソウの兄弟』『ツリフネソウの姉弟』が良かった。

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兄弟姉妹のひがみ妬みを、花言葉占いと絡めながら話が進んでいく。
特に同性同士だと、よくあります…
わかります…妹のことを思いだし、なんとも辛くなりました。

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姉妹・兄弟×2・姉弟・兄妹・義理姉義理妹の６話からなる短編集。

花言葉と兄弟姉妹の生き方を組み合わせており楽しめた。
兄弟姉妹は家族でありライバルであり大人になるにつれて離れてみたり、やがて一周回ってより仲良しになったりと、そんな複雑な心情が６つのパターンで深く表現されてます。

おススメの一冊。

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花言葉って全然メルヘンじゃなくて、闇が深いな。どのきょうだいも、リアルなほの暗さを醸していた。最終話の義妹がラストで読後感は良かった。

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さすが古内さんの作品ですね。マカンマランと同様、単純にほのぼのした話ではない。きちんと複雑な登場人物の心情が描かれている。きょうだいならではのお互いへの思いに共感。巻末にたくさんのアンケートをとられたと書いてあり、それでいろんなパターンの組み合わせが生き生きと描かれているんだなと納得。
スッキリと終わるものもそうでないものもあるけれど、それはそれで納得。
はずさない作家さんだなと改めて実感。

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「ツリフネソウの姉弟」・「カリフォルニアポピーの義妹」が良かった。
スリリングな展開で引き込まれた。
この作家の作品は初めて読んだ。
また探して読んでみよう。

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古内先生初読みでした。
別作品のレビューを見ると温かいお話が沢山ある作家さんなんですね。
ただ、こちらはビターが多めでした。
わたしは好みでした。

温かさを知っている方はその逆もまた知っているのではないかと。
わたしも兄がいますが、彼も何かわたしに対し思うところがあるのでしょうか。

激しめなものは胸がドキドキしたし、最終話は涙が出そうでした。
花言葉には前から興味があったので、捉え方次第で変わったりするんだなと思います。

家族であっても他人。でも血があるからこそ、一筋縄ではいかない。
奥深いものですね。

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Twitterの花言葉診断のハッシュタグが各話のリンクとなっている、緩やかなつながりがある連作短編集。兄弟姉妹とか家族ってものを考えさせられる話があれこれ。ホラー的な意味合いではない、現実の中での人間関係のあり方の怖さを感じる作品が多くて、怖面白い。