ムゲンのｉ 上

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最初の章、おとぎ話感の強さにクラクラした。正直、苦手かも？と思った。2章のほうは好きな話だった。伏線ぽいものが細かくあちこちに散りばめられているのがなんとも気持ち悪い。
それと、身近な病気がオチに入ってると、途中で病名に気づくよね。それがわかった所で得も損もしないけども。

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医療ミステリーは好きだけど、ファンタジーは苦手の私。この話の展開はちょっと、と思いながら下巻まで読んでしまった。やっぱりファンタジーはね、得意じゃない。

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医療物とファンタジーと推理小説が混ざった感じです。

これはこれでありだなぁと思いました。

下巻が気になります。

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ムゲンのi(上)
病院が舞台だがジャンル的にはミステリーというよりファンタジー
知念実希人
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

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知念実希人作品を実際に読むのは初めて。中学生にも彼の著作は人気がある。
突然のユタ登場にはハイハイまたこういう安直なのキマシタなんて思ってしまったが、ここで語られる２人のイレス患者の絶望の傷を、そして愛衣が医師としてでなく癒す姿を見せるためには格好の設定なのだろう(愛衣にとっては自分のためでもあるが)。正直、ユタならなんでもアリじゃん感は拭えないか。医師としての知識と経験総動員で謎解きや裁判までこなす愛衣がすごい。ククルかわいい。とりあえず下巻も読もう。

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同日に４人が発症したイレスという眠り続ける病気。
ユタの血を引く医者 愛衣はマブイグミ（魂が抜けた人を元に戻すこと）をするため患者の夢の中へ。一方、原型がないほどに破壊されている連続殺人事件も起こっていたー。

著者は内科医だそうですが、この手の第六感的なものをどう思ってるんだろうと思いつつ書見。
ファンタジー要素が大きいけど、患者が眠り続ける謎の手掛かりを探しながら愛衣自身のトラウマにまつわる謎も根底にあり。
ククルと旅する夢幻の世界は光の表現がすごく綺麗で想像するのが楽しい（不穏なものが出てくるまでは）
問題が少しずつ解決しても、上巻は何か腑に落ちない違和感が残ったまま…色んな謎が散りばめられている

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上巻読了。

イレスという突発的に眠りから醒めなくなる4人の患者、猟奇的連続殺人、虐待されていた少年、特別室の患者など、ミステリー要素は山盛りなのに、ファンタジー!?

患者の夢の世界に入り、なぜ魂が弱ってしまったのかは良いのだが、どうもファンタジー感が強すぎる箇所は違和感が生じる。
下巻でどう展開するのか。

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沖縄生まれのお婆さんの血を引く女性医師が昏睡状態から目が覚めない謎の病気に挑む物語。
少年Xを題材に、ファンタジーミステリーだ。一気読みしてしまった。
ともすれば、気持ちがどよーんとするような内容だが、ククルの、にゃおーんという攻撃とかにより、それがファンタジー感をだし、おぞましい光景を一気にふりはらってくれる。
全二巻

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ずっと眠り続ける病気に侵された患者。彼らを救うために、夢の中に入り込んでいく主人公
ミステリー的なところもあるけど、これは私の好きなファンタジーのジャンルかな。
早く下巻が読みたい

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良い話なのだろうと思うのだが、ミステリーと言うよりファンタジーに近いこの設定が不得手なのである。「かがみの孤城」がアカンかった感覚に近い。

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若き女医は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件に挑む。
眠りから醒めない四人の患者、猟奇的連続殺人、少年Ｘの正体――
すべては繋がり、世界は一変する。

眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスの患者を抱え、識名愛衣は戸惑っていた。霊能力者ユタである祖母から受け継いだ力を使って、魂の救済〈マブイグミ〉をするしか目醒めさせる方法はない。愛衣は患者の夢幻の世界に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑むことに――。

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・医療もの、ファンタジー、ミステリ。なんやこれは？　と。
・謎の奇病に対する医師、識名愛衣はユタとしての能力に目覚め患者の心のなかに踏み込んでゆく。
・二編目の話はすぐ推理できると思う。
・連続通り魔殺人事件については考えてることはあるけど下巻でどうなってるでしょう？
・なんとなくだが、たとえば宮部みゆきさんがファンタジーを書き始めた当初に似た不自然さ、ご都合主義な感じ、わざとらしさのようなものを感じた。あえてそうしてるのかという気もする。

▼イレスについての簡単なメモ

【イレス】突発性嗜眠症候群。普通に眠った人がレム睡眠状態でそのまま目覚めない疾患。世界で四百例ほどしか報告されていないが日本で同じ日に四人発生し全員神経精神研究所附属病院に入院している。白雪姫症候群とも呼ばれるがロマンチックな名前すぎるので識名愛衣の好みではない。ぼくらの世界にはない病気のもよう。
【おばあちゃん】識名愛衣の父方の祖母。能力の高いユタだったらしい。イレスの患者のことを「マブイが落ちたのさあ」と言った。サーダカンマリにマブイを吸い込まれたとか。だからマブイグミをしなければならず、識名愛衣にはその能力があると。
【片桐飛鳥】四十日間眠り続けている突発性嗜眠症候群（イレス）患者。パイロットになるのが夢だった。
【きなこ】識名愛衣の実家で飼われている猫。
【ククル】それぞれの人にはそれぞれのククルがいる。ユタである識名愛衣のククルはウサギの耳を持つ猫。あんまりかわいくなさそう。
【久内鵜宇琉子／くない・うるこ】入院している小学校低学年くらいの少女。
【久米隆行／くめ・たかゆき】ある事件で逮捕された男。佃三郎が弁護を。
【サーダカンマリ】マブイを吸う者。その謎の人物？　によってイレスが発生したと思われる。
【識名愛衣／しきな・あい】主人公。二十八歳。片桐飛鳥の主治医。神経精神研究所附属病院所属。二十三年前、何かトラウマになるようなことがあったらしい。ユタとしての能力があるらしい。
【地震】最近、地震が多いらしい。
【少年Ｘ】二十三年前両親を殺害したうえ近くの遊園地で通り魔事件を起こし十数人を刺し殺した少年。
【杉野華】神経内科医。識名愛衣より一年年長。グラマラスで丸眼鏡がトレードマーク。イレス患者を一人担当している。その患者は杉野にとって重要な存在でありかつ連続通り魔殺人事件とかかわりがありさらにイレス患者発生にも関わっているフシがある。
【園崎伸久／そのざき・のぶひさ】連続通り魔殺人事件を追っている警視庁捜査一課の刑事。
【佃三郎】イレス患者。識名愛衣が担当している。七十二歳。弁護士。冤罪事件に力を入れていた。
【袴田聡史／はかまだ・さとし】神経精神研究所附属病院院長。ダンディな医師。PTSDが専門でかつての識名愛衣の主治医。交通事故に遭い車椅子生活。
【ハネ太】識名愛衣の実家で飼われている兎。
【松ぼっくり】ある夢の世界ではスイカくらいのサイズがあって、笑う。
【三宅】園崎の部下。連続通り魔殺人事件の捜査をしている刑事。
【ユタ】霊能力者の一種？　他者の夢に入るこ��ができる。
【連続通り魔殺人事件】神経精神研究所附属病院の近くで発生している。イレスとなんらかの関係があるのか？

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神研病院で神経内科医として勤務する、識名愛衣。
自らも辛い過去の経験からPTSDを抱えながらも、日々担当患者たちと向き合っていた。その愛衣の担当する患者の三人がかかっているのは｢イレス｣という原因も治療法も分からない難しい病気。あるとき突然、昏睡状態に陥ったまま眠りつづけている。その三人へのアプローチに悩んでいた愛衣はリフレッシュのために実家を訪れた。父親の手作りカレーを食べ、元気になった愛衣は、おばあちゃんに患者の話を聞いてもらうことに。すると、ずっと離れているのに手に取るように愛衣の悩みを見抜くおばあちゃん。おばあちゃんは力のあるユタで、人々の魂に触れて救ってきたという。そして、その血を引く愛衣もユタの力があり、その力を使えば、イレスの患者を救えるのではないか、と愛衣に語る。
半信半疑ではあったが、患者を助けたい一心で｢マブイグミ｣を試みる愛衣。果たして上手くいくのだろうか。
ユタの力で患者を救おうとする愛衣が、ユタを助ける存在である自分のククルと共に奮闘する。
ミステリー風味のファンタジー。散らばっていたストーリーがつながって行くのは面白いけれど、ちょっと予想がついたり、題材の割にファンタジー色が濃かったりするので好みは分かれると思う。