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商品説明
明治5年。長年幽閉されていた鳥居胖庵が戻ると江戸はなくなっていた。軽薄な「東京」に憤然とする胖庵は困窮に喘ぐ見習い能役者と知り合い…。転変の世を生き抜く者の意地と哀歓を描く時代小説。『小説新潮』掲載に加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸から明治へ。変わりゆく世に取り残されようとも、変わらない生き方がある。かつて蘭学や歌舞音曲を弾圧して「妖怪」と嫌われた奉行・鳥居胖庵。幽閉二十三年の末に彼が目にした江戸は「東京」へと変貌していた。西洋文化を拒む胖庵は若い能役者と出会う。能楽もまた明治に没落の道を歩んでいた――おかしな二人が遭遇するささやかな事件と謎。世に翻弄されても懸命に生きる人々を哀歓込めて描く正統派時代小説。【商品解説】
収録作品一覧
名残の花 | 5−51 | |
---|---|---|
鳥は古巣に | 53−98 | |
しゃが父に似ず | 99−141 |
著者紹介
澤田瞳子
- 略歴
- 〈澤田瞳子〉1977年京都府生まれ。同志社大学大学院博士前期課程修了。「孤鷹の天」で中山義秀文学賞、「満つる月の如し」で新田次郎文学賞、「若冲」で親鸞賞を受賞。
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紙の本
そうだったのか、明治
2020/01/16 02:41
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
澤田瞳子氏の作品を読みはじめてから、奈良時代に詳しくなりましたが、今回の明治初期も知らないことばかり
しかし、小説の力って凄いですね
奈良でも明治でも、登場人物に感情移入し、その臨場感で、歴史がすいすい頭に入ってきます
江戸から東京に変わった、大混乱の時代
今作品では、久しぶりに江戸(東京)に戻った、元侍の老人と、廃れゆく「能」の世界で、困窮しながら修行を続ける青年の二人が、もがきながらも、お互いの価値観の中に何かを感じ、発見し、前進していく物語です