紙の本
日本再生への特効薬となれるか!
2019/10/11 11:42
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投稿者:neoaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国人による、日本人よりも時間と意志を注ぎ込んだ、日本再生への論考!
この貴重な論考が、今まさに起こっている中小企業廃業問題にからめ、
国民的議論へ発展していく事を期待したい。
電子書籍
これほどの「日本愛」を感じた書籍はない
2019/10/08 17:01
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投稿者:いのぜい - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みはじめは「荒唐無稽」な本か、と思ったが、読めば読むほど、これほどの「日本を愛する人はいない。」と感じたことはなかった。「反日」土肥はする人がいるようだとしたら、本当に恥ずかしい。何より新しい視点で日本の問題点を的確に指摘している。本当に勉強になった。この考えを実現しようとする政治家はいないかな。
紙の本
日本再生
2019/10/26 09:31
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからの日本の行く末について、わかりやすい説明でよかったです。たくさんある中小企業の改革がうまくいくのかは、疑問ですが。
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私も中小企業の一員でありるが、これにて一皮剥けた。まさしく低賃金雇用が正だと思っていたが間違いと気づきました。また、今行なっているmaの規模拡大&業種拡張も間違いないと感じた。 5年後には結果をだしたい。素晴らしい。
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中小企業優遇策をやめるべきということには賛成だが、最低賃金を上げれば良いという提案には現時点では賛成とも反対とも言えない。保留。
何処かへの連載をまとめたのか同じ話が何度も出てきて辟易した。
また論理が繋がっていない(というか端折ってて繋がってるのかどうかわからない)ところが多々ありよくわからないところが多かった。前半にはグラフが色々出てくるが示しているグラフと文章が合っていないと思うところも多い。
もう少し落ち着いて吟味すべき内容と思った。続編か他者の反論を読んでみたい。
関連しそう:
http://suminotiger.hatenadiary.jp/entry/2019/10/10/093935
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デービッド・アトキンソンさんの新作。
前作の「日本人の勝算」の未来のある提言に比べて、かなり危機感を煽る側面が強い作品。
しかし、それも読めば納得できる。
地震に関しては、あまり普段の生活で意識してなかった。
昔は「関東はいつか必ず大地震が来る」と言われたものだけど、別エリアの関西や東日本に大地震が起こり、何となく関東に住んでる人は今の生活が永続すると勘違いしている節がある。
自分は東日本大震災のときは関西に住んでて、今は関東に住んでいるが、最近は周期的な地震がなくなってきた。なので、あまり危機感を感じていなかった。
けど、この本読んで、その考えがいかに甘いか、改めて感じた。
自然災害に関しては年々酷くなってる。
今後良くなることはないだろう。さらに大地震が襲ったら・・・・。
この本の最悪のシナリオは、かなり現実になるだろう。というか、場所によってはもう進んでるわけだし。
また、経済学者たちは、日本は永遠に借金しても問題ない、実質借金はゼロだ、国の借金を一般人の家計と一緒にするのは愚かだ、などと言う。
たしかに国の収益を家計と一緒にする必要はないし、国や企業として借金ゼロが素晴らしいわけではない。投資のための借金はむしろ積極的に行うべきだ。しかし、今日本が行なっている借金は将来の投資のための借金なのか?
老人世代を支えるため、その票田を失わないため、つまり政治家のため、つまり若い世代のことなんか考えていないのではないか?だって、若い世代は選挙に行かないから。これを将来への投資と言えるのか?
楽観的なシナリオは、日本に災害がなく今後も人口が変わらないか増え続ける前提での話でしかない。経済学者の楽観論は単にアメリカが今後も人口が増えるからだ。どこの国の話をしてるのやら。。
どちらの前提も意味がない。
だって、日本はこれから人口が減っていくし自然災害も多いのだから。
本当に一刻の猶予もない。本当の本当に。
この本のメインテーマである「人口減少」は待ったなしで進む。人口動態ほどわかりやすい分析はない。ほぼ予測通りに進むので。現実を見ない振りをしようがしまいが、予測通りに生産労働人口は減り続ける。
なのに、現時点で何の手も打てていない。
基本的には「中小企業神話」をさっさと捨てて、最低賃金をあげることで経営者にプレッシャーをかけよう、という提言の本で、趣旨それ自体は前作同様に明快なのだが、何というか、それ以上に日本人のどうしようも無さを感じてしまった。。。
こんな状態なのに、過去の栄光が捨てられないからか、何も変えようとしない。。。直近で関西電力幹部への笑うしかない資金(裏金)供与のニュースを見た影響かもしれんが。。
本気で思うけど、デービッド・アトキンソンさんが日本に居て、日本語を話せて、日本に思い入れを持ってくれて、こういう本を出してくれる幸運を、日本人はもっと喜ぶべきだ。
少なくとも、今の段階で切迫感を持つことができる。
個人的な実感としても、来年2020年のオリンピック後(・・むしろその前から)の日本経済は確実に停滞するだろう。消費税を上げたことでさらに確定となった。
この本で書かれている提言を実現できなければ、日本は間違いなくこのまま沈んでいく。
中小企業の社長の利権を守って一緒に沈んでいくか、今すぐ手を打つか、日本人が主体的に決断すべきだ。本でも書いてくれてる通り、まだ人的リソースはあるのだから。
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日本の中小企業の付加価値が低いのは、確かに規模が小さいからだと思います。小規模の製造業は確かに設備の稼働率も低いし2次3次受けの賃仕事が多い感じがします。
元請に強く出れないから安く仕事を請けてしまう。そのなかでつつましく生活している。最近はそんな感じがします。
高度成長期の頃は羽振りがよかったのに・・・
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日本の生産性(賃金)が上がらないのは中小企業が多すぎるからだとして、その歴史的背景から現在の制度そして今後の展望を語ります。零細企業経営者としては経営者の連帯保証人制度など言いたいことも多少ありますが、概ね同意せざるを得ない耳の痛いお話です。ある意味、中小企業経営者のエゴが浮き彫りにされているようで、とても考えさせられました。
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日本の生産性が向上しない理由は、行き過ぎた中小企業優遇によるものだと喝破した優良書。OECD加盟・中小企業基本法制定に至る歴史的経緯から、不文律のように語られる中小企業神話が、日本の生産性向上を大きく阻害している根本原因であることを論理的に解説している。タイトルが今一つなのと中国の属国までは眉唾だが、素晴らしい政策提言の書として広く万人に読んでもらいたい良書。中小企業がバタバタと倒産した際の従業員の再雇用までのタイムラグの救済が問題点か。
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なるほど。そうかも。
デービッド・アトキンソン氏の主張は、納得できることが多いです。
日本の最低賃金を上げて、生産性を上げ、国力をつけよ!
さもなくば、今後、自然災害などで膨大な被害が出てきた場合、支援という名目で中国が参入してきて、日本を中国の植民地にしてしまう可能性がある。
日本の最低賃金を上げないと、生産力が弱まってしまう。
中小企業を優遇した国策のせいで、バブル崩壊以降の現在の不景気が続いている。
それ以前から、中小企業を優遇し過ぎているために、生産力、国益が向上していない。
中小企業を集約させて、大企業にすることで、人材の育成を企業が担っていくべきである。
中小企業の社長は、最低賃金を上げると倒産する、賃上げに抵抗している。生産性が上がったら、賃金を上げると主張しているが、バブル崩壊以降、生産性が上がっても、内部留保して社長の利益を確保することに注力して、従業員への賃金には還元していないため、現在の生産力低迷が起こっている。なるほど。
下町ロケットなどのドラマがもてはやされ、技術力の高い中小企業を美化する文化が根強いが、それは妄想。そういう話を日本人は好む傾向にある。資金力のある大企業が、中小企業に劣るというのは、ドラマの中の話。
そうかも。怖いです。
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毒にも薬にもならない本は、読んでも意味が薄い、となにかで見た記憶がありますが、この本は一言で言うと劇薬だったんだろうと思います。
というのも、この考えが徐々に浸透していて、書かれていることの通りに現実を直視して、政治家や官僚達が動いていると思えるからです。
経営がうまくいってない中小企業の社長にはオススメできない、不都合な真実が書いてある良書と思います。
最低賃金を引き上げて、生産性向上というのは目からウロコでした。
そうしないと中国の属国になるよ、という敬称です。
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最初は一方的で極論なのかと思い読み進めましたが、終始論理的で納得感のある内容でした。歯に衣着せぬ感じで既得権益を守ろうとしている方々を攻めてるのも面白かった。不動産業に携わっているので、仕事を通して低賃金だけでなく、法律で必要以上に守られた低賃料の恩恵受けている生産性の低い企業も散見され、この本の内容にも共感できた。低金利でもあるし、少しこの国は新陳代謝が少なすぎるのは実感してます。伸ばせるのに利益や成長を抑えようとする企業も本当に多い。そういう意図的に楽する企業のために国全体を低成長にするのは理に適っていないと思う。もっと頑張ってる企業が報われる国になってほしいな。
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高度成長時代の世の中が当たり前と考え、まだその仕組みにしがみついている人が、特に中小企業に経営者に多い。行きつく先まで行かないと、世の中は結局変わらない。
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ほー。ほー。と唸ることばかり。基本的に、この人の意見に賛成。
特に、中小企業庁の施策が無駄である点について、大賛成。小さい企業では生産性はあがらない。というのは私の体感と一致。
日本の生産性の低さを、企業規模に求めた論は初めて見たな。
あと。賃上げって、なんとなくやつてるかと思ってたけど、人口が減少する中で消費を増やす策として重要らしい。へー、そーだったんだ!
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常々感じていた「中小企業への事業承継支援は必要なのだろうか?」という疑問に、ハッキリとノーの答えをくれた一冊。
人口増加時代に、雇用の受け皿として中小企業数の増加施策を始めたのだから、人口減少時代になればその施策を打ち切るべきとの意見は腹落ちした。
これから先、同じような仕事をしている企業を統廃合させることを第一に、第二に創業支援をするのが適切な中小企業施策なのではないか?
承継や再生支援は、本当に必要な一部の企業以外に施す必要はない気がする。
中小企業を減らすために賃金を上げる…のくだりは、なんとも言えないところ。
とはいえ、考え方を変えるきっかけに、何かしらのアクションを起こすことは必要だろう。
とにかく面白い本だった。