紙の本
ド昭和の考え方…
2022/11/02 12:49
7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つき - この投稿者のレビュー一覧を見る
つまりは母親が働いて母乳を与えていないから愛着障害が生まれる。と書かれていると受け止めました。子を持つ母としては本当にウンザリしました。オムツ替えすらした事の無いド昭和の古臭いオッサンが「昔は良かったよなぁ」と言っているだけでは?私も親から愛されなくて愛着障害があると思っているので興味を持って読みました。私は運良く祖母と叔母が甘えさせてくれたのでそこまで悪化しなかったし、夫にも出会えて救われましたが、完全に脱却したわけではありません。日々色々な事で愛着障害に悩まされます。それをこの本では「そういう人稀に自然治癒します」と書いてあって、そんな訳ないじゃんと腹立たしくなりました。自然でも無いし、治癒もしていません。犯罪や依存、病気にならないだけで心の中では様々な事に苦しみながら、自分で頑張ったり夫に助けられながら必死に生きてます。治癒なんかする訳ないでしょ。この著者は結局、愛着障害児を生み出さない為には、子供が成人するまで母親がベッタリ隣にいて、でも干渉や強制はせず見守り、母乳離れは10歳とか?にするべきとでも思ってそうです。母乳が出ない人を責めるんでしょうか????チンパンジーと比べていましたが、人とチンパンジーの母親を同じ存在として考えないでほしいです。この著者に母乳出してみてから出直して来いと言いたいです。
電子書籍
愛着障害
2023/04/19 18:34
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛着障害はどうしてなるのかという部分と、どんな症状なのかが書かれているので、愛着障害のことがよくわかりました。
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新しい知見もデータとともに盛り込まれており、習ったことを書き換えていく必要性を感じる。もちろん、賛否両論あるだろうし、まだまだ教科書的な内容にまで反映されるのかは不明。でも、この視点を持って関わることは大事だと思う。
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岡田尊司さんの他の愛着障害についての本を読み、ほんの少しだがこころが休まった。本書は書店でたまたま目についたのだが、2019年に出た愛着障害の本として興味があったので読んでみることにした。どのような背景があり、どのような扱いを受けてきたかにページが割かれており、愛着障害から脱したいというかたに向けてではなく、副題にあるようにこの障害が持つ「脅威」が詳しく書かれている。よって苦しんでいる当事者として読むのであれば別の本を進めるが、研究によってわかったおとなのADHDの正体など、一冊通してとても興味深かった。
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うーん。全部を鵜呑みにするのは怖い。けど、こういう研究がなされていることを知っておくのは、生きやすさの追究につながる。
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■「数学不安」という専門用語がある。数学ができるかどうかには数量処理や作動記憶といった認知的能力のほかに問題を解く際の不安が関わっている。この不安が「数学不安」。
・数学不安が強いと解けないのではという不安や恐怖に圧倒され、肝心の問題に集中することができず実力以下の成績しか取れない
・数学不安は単に数学が得意か苦手かということだけでなく就職や職業における成功を左右する
・数学不安が強い人は解けないのではないかという悪い結果ばかりを考えてしまい自分の足を引っ張ってしまう
・最近の研究で、この数学不安が愛着安定性と関係していることが明らかとなった
■人を幸福にする生物学的な三つの仕組み
①おなか一杯食べたり異性的な興奮の絶頂で生じるもの。
・エンドルフィンなどの内因性麻薬(脳内麻薬)が放出されることによって生じる快感
・生理的な充足と深く関係し我々が生きることに最低限の喜びを与えてくれる
②報酬系と呼ばれる仕組みでドーパミンという神経伝達物質を介して働いている。
・ドーパミンの放出が起きるのは通常困難な目的を達成したとき
・この報酬系はしばしば悪用される。面倒な努力抜きでドーパミンの放出だけ引き起こし短絡的な満足を与えてしまえば強烈な快感を手軽に得られる。その代表が麻薬、アルコールのような嗜癖性のある物質もギャンブルのような病みつきになる行為もドーパミンの短絡的な放出を引き起こすことで依存を生じさせる
③愛着の仕組み
・オキシトシンの働きに負っている
・愛する者の顔を見たり愛するものとふれあうとき安らぎに満ちた喜びが沸き起こる
■共感性の二つの側面
①気持ちを共有し同調する「情緒的共感性」
②相手の気持ちや意図を正確に理解する「認知的共感性」
・愛着障害の克服においてより重要と考えられるのが認知的共感(メンタライゼーション〔相手の視点で相手の気持ちや意図理解する能力〕と呼ばれる)
■世話をすることによって愛着は育まれ、それは喜びになり、生きる意味になる。それが唯一この世界を意味の喪失から防ぐ方法に思える。
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愛着障害により、生きづらさを抱える人が増え続ける社会。愛着障害とは一体なんなのか。歴史上の著名人たちのエピソードを前じえてそれらの課題と問題点を探る一冊。
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愛着障害には2つの種類がある。ひとつは回避型で、もうひとつは不安定型だ。どちらも養育者(母親)と安定した愛着関係を築けなかったことが要因となり、引き起こされる。昨今の恋愛指南書で、あなたは不安型?回避型?のような形で扱われているのを見かけるので、知っている人も多いはず。本書では、その愛着障害が大人のADHDや社交不安、気分障害などを引き起こす根本的な原因になっていると解説している。
特に印象的なのは、愛着障害によりアルコール依存になった方が、依存症は改善できたものの、その後自殺してしまうというケース。依存症の治療はできても、依存症を引き起こした要因と考えられる母親との愛着関係が不安定だったがために、死を選んでしまったのだという。
愛着障害は、親子で治療していくことが最も重要なことだ。子が大人になってからでも、治療は十分に行える、そのことに希望を抱いた。
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親のことを考えると穏やかな気持ちになる、無条件に安心する、っていう人が世の中にはいるんだなぁ。これはちょっと私にはわからない感情だな。
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この著者の言っていることを鵜呑みにするのであれば、昔はこういう病気は稀だったが、今や人類、特に先進国のほとんどがこの問題に悩まされていることになります。
親との関係だけに焦点を当てるなら、個人的に昔のほうが親も死にやすくて、子供も多く放任主義になりがちで、長男次男とかでも親の態度はかなり違いそう。
愛着障害の要因に、統計的に仕方ないのかもしれないですが、母親ばかりがクローズアップされる点も少し疑問でした。
全体的に、今の社会の仕組みでどうしていくかというよりも、懐古主義的な印象で、
人生で親もしくは子との関係で1ミリも悩み苦しまない人なんてそれこそレアケースなように感じました。
愛着とは結局世話を焼く仕組みだから、
愛着の安定にペットを買うといいというのは
結構当てはまりそうな気がして勉強になりました。
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『愛着障害』の著者が思いを込めて今、我々が直面する
「生存を支える仕組みそのものの危機」を訴える。
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うつや発達障害など、近年増えてきた事例の原因ではないかとされる「愛着障害」の仕組みや症状などを例を交えて説明している。
「親の愛がないと発達障害になる」のような非科学的な説明ではなく、オキシトシンというホルモンの働きによるものだと、わかりやすく伝えている。
詳しい治療法は載っていないため、治療法については別の本が必要だろう。
人を幸福にするためには3つの生物学的な作用があり、一つは満腹になったり、性的な興奮時に分泌されるエンドルフィン、二つ目は困難な目的を達成したときに出るドーパミン、三つ目は愛する者(人間やペットでもいいらしい)と触れ合う時にでるオキシトシン。愛着障害になるとオキシトシンに対する感受性が悪くなるために、他の2つで快感を得る他なくなり、例えば過食や性欲を満たしエンドルフィンで満たすか、もしくはひたすら努力してドーパミンで満たすかしかなくなるそうだ。
この仕組みは非常にわかりやすく、納得の行くものだった。
しかし、元にするデータが昔のもので、いわゆる「男は仕事、女は育児」が当然である時代のデータがメインのためか、愛着障害の原因の親が母親しかいないかのように書かれており、例えば母親と別れた父親が子供を一人で育てた場合、十分ケアすれば愛着障害は起こらないのか、それとも母親というものがいない限りは絶対に愛着障害は起きてしまうのか、そこには特に触れられていなかった。本書の説明からすると、男親だろうと女親だろうと関係なく、適切に養育できれば愛着障害は起きないような気はするが。
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自身をADHDやHSP、愛着障害等と決めつけて過去の失敗を肯定し安心するのではなく、今の自分を理解し受け入れてから未来の自分を変えるために何をすべきか考え、実践することが大切だと思いました。
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愛着の問題が色々な精神障害に起因する事が実例から学べて良かった。
独身者の増加は人との関わりが消極的になったことからで愛着の問題でもあるいう推測は面白い。
愛着障害は発達障害A.D.HDとの誤診されやすいようだがASDに関する情報はなかった。
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「死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」
岡田尊司(著)
2019 9/30 初版 (株)光文社
2019 10/20 第ニ刷
2020 1/11 読了
愛着障害-オキシトシン系の異常-によって引き起こされる心身の不調を親子の関係から解き明かした本書。
著者の現代の医療に対する警鐘をもって
現代社会のあり方に異議を唱えています。
ぼくも仕事柄、いろんな方々のお悩みにお応えする上で
親子の関係の重要性は理解してはいますが
ここまで広く複雑な「病」に対して
愛着障害の可能性と重要性の高さは理解出来ていませんでした。
大変興味深くさっそく
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