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商品説明
職業として国語教師をつとめ、学校を問い続けた著者の思考と実験の記録。戦後復興、高度成長期からバブル期、その崩壊という日本の変転をまのあたりにしながら、折々に綴った文章群のなかから選んだアンソロジー。【「TRC MARC」の商品解説】
こんなに濃密で知的刺激に充ちた
「国語の授業」があったのだ
国語の力とは書く力のことである。
日本語という文字を言葉として記すことのできる力である。
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国語の科学的ハウ・トゥとは、あらゆるジャンルの文章のパーツを整理、分類しつつ読み、一冊の本の章や節を構造的に読むことによって、世界を言葉で理解することとなる。ここに、国語が一教科であること、つまり学校という制度空間で教師と生徒によって行われる共同パフォーマンスであるという視点が接合される。したがって、各々が理解したことを書いて表現することが必須となるのである。試験をこのように位置づける視点はユニークであり、またこの学校論は、学校制度に向けた根本的な問題提起と読むことができる。(全文はこちら)
中山智香子(東京外国語大学・教授)
読みとは作業であり、作業とは〈方法〉として可約なものである――授業の衝撃を経て、十五歳の日々にかく「読み」に自覚的たり得たことはいま、社会人としての私自身の方法論の基礎となっている。
松田晃(NTTデータ・システム運用)【商品解説】
目次
- 解説 「国語教育」の方法と原理を問う 「学校国語」について ――序にかえて第一章 高校「国語」教師の仕事 方法としての「国語」
- 私言 ――学校のできること
- 「国語」の領分 ――〈方法としての国語教育〉観
- 職業としての「国語」教育 ――教師論の視点から
- 国語の力について ――感覚は教えられる
- 言葉で読む人
- 短歌教育の功罪 ――高校国語教師のノートから第二章 「国語」の授業から 『伊勢物語』を読むためのノート ――「古典」入門
- 古代和歌を読む
- 『徒然草』第四十五段
- 『徒然草』第百四十一段
著者紹介
工藤 信彦
- 略歴
- 1930年、樺太大泊町生まれ。
北海道大学文学部国文科卒。北海道立札幌南高等学校、藤女子高等学校、成城学園高等学校、アルザス成城学園で教鞭を執り、成城学園教育研究所長で定年退職。社団法人全国樺太連盟理事を経て、現在に至る。
著書『日本文学研究資料叢書・高村光太郎・宮沢賢治』(有精堂)、『明解日本文学史』(三省堂)、『書く力をつけよう』(岩波ジュニア新書)、『現代文研究法』(共著、有精堂)、『講座日本現代詩史』(共著、右文書院)、『現代詩の教え方』(共著、右文書院)、『現代詩の解釈と鑑賞事典』(共著、旺文社)、『わが内なる樺太 外地であり内地であった「植民地」をめぐって』(石風社)その他多数。
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