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商品説明
戦勝国は日本人の記憶から何を奪おうとしたのか。GHQに廃止された“我が国最後の国史教科書”文部省著「初等科国史」上・下(昭和18年発行)を新字、新仮名づかいで復刻。三浦小太郎による解説と、用語説明も収録する。〔初版:東京書籍 昭和18年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
天皇を中心に描かれることで、二千年以上の歴史の繋がりが感じられます。
2022/02/03 20:01
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
天皇を中心とした、日本の歴史物語が書かれています。皇族については敬語が用いられ、神代から続く皇国を敬う姿勢が文章によく表れています。武家が台頭した時代においても、武士が天皇を敬い戦いに臨む姿勢が描かれています。歴史を知識として学ぶだけではなく、歴史を通じて日本人としての精神を育もうとしていることが感じられました。
海外への進出も、単に侵略の野望を逞しくしたなどではなく、英米露などの諸国による非道な振る舞いに毅然と立ち向かったことがわかります。支那や朝鮮にも、日本と同じく東亜を守る志を持っていた人々がおり、協力していたという見方は、戦後の教科書では見られないのではないでしょうか。
歴史の性質上、他国と見方が異なるのは当然だと思いますが、本書は日本の立場で自国の歴史が書かれており(本来はそれが当たり前なのですが)、経緯がとても理解しやすかったです。個々の出来事の仔細は他書でも学ぶべきだとは思いますが、まず日本自身の大義名分を知ることや、当時の教育で国民に何を教えていたかを知ることは、現代を生きる日本人にとっても大変意義のあることだと感じました。
紙の本
人間の成功と失敗を歴史に学ぶ
2022/01/22 09:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の歴史を最初から学んでみたい。そう口にされる方は多い。学校教育において、日本の歴史、世界の歴史を学んできたはずだが、なぜ、そのような言葉を耳にするのか。それは、大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)敗戦後、日本の歴史教育が改訂され、現場の教員が自信をもって生徒に教えることのできない内容になっているからだ。自然に事件の名称、年代の暗記に走ってしまう。日本という国にプライドを持てない歴史教科書であれば、教師の声が小さくなるのは自明の理。
ところが、戦前の小学校高学年用に作成された本書を読み進むと、日本の歴史を初めから、分かりやすく解説している。細かい事件の名前、年代よりも、大きな枠組みが述べられている。それも、新鮮さを覚える古き時代の日本語である。文字も大きく、フリガナも付され、無理なく読み進む事ができた。
哀しいかな、これが、敗戦後、GHQから廃棄処分の対象となった教科書と知る。神話は矛盾だらけとして否定する方がいる。しかし、現世も矛盾だらけである。神話を否定するということは、現世のモラルを否定することにもつながる。更に、平和教育に染められた現代からいえば、戦いや戦争の話などはタブーである。しかし、人間も一個の動物であれば、生存競争という戦いの渦中にいる。そう考えれば、何が失敗で、何が人間としてのモラルであるかを示す事例が歴史である。
日本の歴史を最初から学んでみたい。そういわれる方に、本書はおすすめしたい。大東亜戦争前の日本の小学生が、これほどレベルの高い歴史教育を受けていたとは、驚きだった。