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紙の本
異世界誕生2007 (講談社ラノベ文庫)
著者 伊藤ヒロ (著),やすも (イラスト)
2007年、夏。中学1年のチカは、幼なじみのキョウヤから、入院していた妹のハルナが帰ってきたので会ってほしいと頼まれる。一方、ニートの青年・リクは2カ月後に自殺することを...
異世界誕生2007 (講談社ラノベ文庫)
異世界誕生 2007
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商品説明
2007年、夏。中学1年のチカは、幼なじみのキョウヤから、入院していた妹のハルナが帰ってきたので会ってほしいと頼まれる。一方、ニートの青年・リクは2カ月後に自殺することを決意し…。「異世界誕生2006」の続編。【「TRC MARC」の商品解説】
「あなたの胸の中にあるものでも、晒すと人の心を打てますか?」
2007年、一人の少女と、一人のニートが旅立とうとしていた。
“物語”は、果たして人を救えるのか?
2007年、夏。中学一年の嶋田チカは、幼馴染の藤岡キョウヤから、長らく入院していた妹のハルナが帰ってきたので会ってほしいと頼まれる。ハルナは痩せ細り、とても健康そうには見えない。彼女の懇願を受け、チカは前年母が書いた「タカシの冒険」の内容を語って聞かせる。大喜びのハルナに続きが聞きたいとせがまれ困惑するチカに、キョウヤはそっと告げる。「ハルナは、もうすぐ死ぬ」。
同じ頃、引きこもりでニートの作家志望の青年・西藤リクは、世界と自分を憎み、絶望して、二ヵ月後に自殺することを決意していた。
“物語”に迷い込む中学生とヒキニート。暴かれる、一人の騎士の真実。ネットを介して命と想いが繋がる時、異世界の扉が再び開く。【商品解説】
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人の醜さ、美しさをこれでもかと描いた傑作シリーズ。
2019/12/08 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Caris - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は、誰しも不完全で醜く、脆い生き物です。それは日常で苦労せずとも、狂気に満ち溢れたネット掲示板・Twitterを少し見渡せば分かる事です。
しかし。それでも、人には美しい瞬間があることは事実です。不完全な故の美しさ。
本シリーズは、そういう人の正負の側面が現れる瞬間をかき集め、押し込め、伊藤ヒロという確かな実力者によって綺麗にまとめられた、読む人の感情を乱す素晴らしい作品です。
今まで出会ってきた数ある作品の中でも、群を抜いて優れた傑作であると、少なくとも私は断言する事が出来ます。
いじめ、ネット炎上、引きこもり、自殺、落ちこぼれ、創作、物語とは。
このどれかに引っ掛かったのならば、絶対に読んでください。
また、少し域は狭くなりますが、物語の作り手を目指す方にとっても、素晴らしいメッセージが込められています。
ライトノベルというジャンルの可能性を感じさせてくれる作品でした。
ライトノベル読者層だけでなく、一般の人にも届いてほしいと思えるような、強い力をもった傑作です。
星の数ほどもある作品の中から、この『異世界誕生』に出会う事が出来たあなた。これも何かの縁です。是非読んでみてください。
正直、(伊藤先生が続編を書けるのなら)二作で終わらせるのは勿体ないと思います。
2019年11月現在では続編が刊行される予定はないという事ですが……勿体ない。
『異世界誕生 2008』が刊行され、さらには世の中に知れ渡り、多くの人の心を豊かにしてほしい。この作品には、そういう強い想いが込められています。
そして、世の中が少しでも良い方向に向かせてほしい。
……そんな未来が来る事を、心から願って止みません。