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紙の本
地名崩壊 (角川新書)
著者 今尾恵介 (著)
「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな」化、「カタカナ地名」の急増…。土地の歴史的重層性を失う安易な地名変更。地名の成立と変貌を追い、...
地名崩壊 (角川新書)
地名崩壊
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商品説明
「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな」化、「カタカナ地名」の急増…。土地の歴史的重層性を失う安易な地名変更。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな」化、「カタカナ地名」の急増。安易な地名変更で土地の歴史的重層性が失われている。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。【商品解説】
「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな・カタカナ地名」の急増。安易な地名変更で土地の歴史的重層性が失われている。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。【本の内容】
目次
- まえがき
- 第1章 地名の成り立ちと由来
- 二人以上の人の間に共同に使用せらるる符号――柳田国男
- 土地の特徴を反映した自然発生的な地名
- 地形に由来する地名
- 水上交通に由来する地名
- 道に由来する地名
- 第2章 駅名と地名の関係
- 駅名は地名を採用するのが基本だが……
著者紹介
今尾恵介
- 略歴
- 〈今尾恵介〉1959年横浜市生まれ。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退。(一財)日本地図センター客員研究員。「地図マニア空想の旅」で斎藤茂太賞、「今尾恵介責任編集 地図と鉄道」で交通図書賞受賞。
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紙の本
腑に落ちる本
2020/04/20 09:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
地名好きのオタクの本か、と思って、それでも面白そうだから読んでみた。
読んでみて、「失礼しました!」。
歴史的、文化史的、国語学的、社会学的と、
さまざまなしっかりした考察に裏打ちされた本だ。
歴史的な背景を持つ地名への愛に満ちていて、
それが失われることへの哀愁があふれているが、
破壊者達を激しく攻撃はしない。
ただ失われゆくものを悲しむだけ。
それでも、多数決による新地名を嘆き、
えせ科学的な災害地名に警鐘を鳴らし、
福島の地名を変えよと主張するリゾート開発業者に異を唱えるあたり、
気骨にもあふれている。
個人的には、友人が住む「おゆみ野」について知れたのがよかった。
訪れたことはないが、新興住宅地的な名前だな、「あゆみ」じゃないのか?
とか不審に思っていたのだけど、
生実という難読漢字ゆえに読みやすく変えたという
まことに腑に落ちる説明であった。
そう、この本は地名にまつわるいろんなことが
腑に落ちる本でした。
紙の本
盛りだくさんの内容です
2019/12/09 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
地名に関する知識が盛りだくさん、ボリューム満点の内容です。
できれば、歴史に強いと読みやすいと思います。
古来の日本の地名を簡単に消滅させまいとする著者の気持ちが伝わる内容です。
紙の本
人気の地名、忌避される地名
2019/12/06 21:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治以降、市町村合併や町名の地番整理によって消滅した地名は著者によると、百万の単位にのぼるらしい。地名消滅の事例として、◆ブランド地名の拡大、例えば東京の銀座は時代を追うごとに拡張を重ね、明治期に比べ11.8倍の面積となり、これに伴い多くの地名が消滅◆忌避された地名の消滅、「下」、「北」、「新田」などの付く地名、例えば小田急線の下北沢駅の所在地は北沢二丁目、かつては下北沢。昭和7年に大東京市が誕生した際、上北沢は存続し、下北沢は北沢と改名◆従来からある地名を捨て、東、西、南、北、中央等をつける改名。例えば、さいたま市の区名選定委員会では、学識経験者の多くが地理・地名に関する専門家ではなく、地理の専門家の有益な意見を黙殺して、平凡な名称になった経緯等々。
地図・地名に関する書籍を多く執筆している著者が、全国各地の地名変遷の事例を紹介、安易なひらがな・カタカナ地名、キラキラ地名の増加に警鐘を鳴らしている。また、地名の文字に拘泥して、土地の安全性を云々することは、多くの地名が改名・変遷していることを踏まえると、無意味であると指摘している。
著者曰く、「地名は絶対不変たるべしとまでは、断言しないが、今よりもう少し歴史的地名に敬意をもって接することが必要ではないだろうか。」全く同感である。