紙の本
つむぐ、紡ぐ、ツムグ…
2022/11/18 11:04
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も素敵なお話でした。
シリーズの最初から読み返したくなるエピソードばかりで、背景もよく分かり、
もう本当に愛にあふれた物語ばかりで…。
全てが紡がれていて、はぁ~素敵。
それ以外に感想が出てこない自身の語彙力にがっかりしたりもですが、
素敵な本に出会えて良かった…。
何度も読み返す1冊となりそうです。
素敵な読書時間をありがとうございました。
紙の本
だれもがみな主人公
2020/02/03 10:06
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻に引き続き、ちょっと出た登場人物のストーリー。
だれもがみな主人公、という
さだまさしの歌詞そのものの連作集。
かなり久しぶりのあの人、その後が気になってたあの子たち、
あの子のお父さん、あの子のお母さん、
よく出てたわりには軽い役だったあの人……。
ねえ、ほしおさなえさん、
これで終わらせられないでしょ。
空間的にも時間的にも、
まだまだ広げられる。掘り下げられる。
「歌う家」のシリーズとも、相互乗り入れして、
ずっと続けましょう。
きっと続けてくださいね。
紙の本
柔らかな空気感
2021/09/08 08:29
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ最終巻。
お母さんになった弓子さん、息子の祐君、そして三日月堂を巡る人たち。
彼らを包む柔らかでほんのりせつない空気感。
これでお別れ。
みんなに幸あれ。
紙の本
三日月堂シリーズの番外編も含めた最終作!
2021/05/09 17:41
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
三日月堂シリーズの番外編も含めた最終作。登場人物たちの後日談を味わう一方で「読み終わりたくない」ような複雑な心境に。小江戸川越を舞台に、活版印刷をはじめ人と人とのつながりも「どこか懐かしい」気持ちにさせてくれるシリーズ。最後に弓子さんの「幸せなその後」を知ることができ、温かい気持ちで読了。しばらくしてまた後日談を読める機会を願っています。
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これで本当に完結かな。
シリーズ6巻ともとっても温かくて、じんわり心にしみるステキな作品だった。
出会えてよかった。
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本編のさらに先のお話。三日月堂だけでなく、これまで出てきた川越の街の人たちが描かれて、あっ久しぶり・・・、みたいな気持ちに。なにかを残す、伝える、ということについて想いを馳せる雰囲気が全体的に感じられた。
「小さな折り紙」がいちばんよかったなぁ・・・弓子も三日月堂も次のステップに進んでいて、でもそこには過去から繋がってきたものごとが確かにあって。
「生きているものはみなあとを残す。」
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三日月堂の「未来」が描かれる番外編だけども、三日月堂と弓子さんはなかなか出てきません。
三日月堂で作品を作った人達の1年後くらいのお話が暫く続きます。
最初の5編で三日月堂が皆に愛され、仕事も順調に回っている様子が伝わってきます。
サブタイトルになっている最後の「小さな折り紙」で、いきなり保育園児になった弓子さんの息子が登場します。
最初の2行でこの子は弓子さんの子だ!と感じました。
弓子さんと同じ保育園に通っており同じ先生もいます。
川越の街にすっかり溶け込んだ三日月堂で卒園の記念品を作る話なのですが、弓子さんが園児だった頃の回想場面で小さな折り紙が出てきます。
この折り紙にまつわるエピソードについては秘密ですが、ここで思わず涙する人はたくさんいたに違いありません。
大人ならそれが何か言葉で表せるのだけれど、子どもにとっては初めて襲ってきた感情に向き合うのは難しい。
そんな小さな弓子さんの気持ちを察することができる保育園の先生って凄いなとも思いました。
とうとう全6巻を読み終えてしまいましたが、どの話も気分が落ち着くいいシリーズでした。
----- 参考 -----
このシリーズ、子ども用にルビを追加した単行本が「活版印刷三日月堂 特装版」として発行されているのを知りました。
図書館用に発行したもので部数が少ないらしいので、書店で見かけることはないかもしれません。
「子供」という特別な時間に自分の本を読んでもらうこと――「特装版 活版印刷三日月堂」ほしおさなえさんインタビュー
https://note.com/poplar_bungei/n/n4bf8a4cef06b
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やっぱりこのシリーズは大好き。
素敵な言葉がたくさん散りばめられていて、温かい気持ちになる。
また新刊出ますように!!
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三日月堂に関わりあった人々のお話第二弾だが、今回は三日月堂や弓子さんも登場するから、さらに読み応えも感動もある。弓子さんの幸せな姿、ご両親も祖父母も絶対喜んでるなぁ…なんて涙が込み上げそうになる素敵な物語。
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三日月堂の「未来」を描いた番外編であり、最終作。
「これを読んだら終わり」と思ったら、なかなか読めなかったけど心が疲れていたので、味わいながら読ませていただきました。
三日月堂の「未来」と言うより、川越の人々やこれまで関わって来た後日談が描かれる。
最初は川越の商店街のメンバーで訪れた北陸旅行の話。久しぶりに川越運送のハルさんが出て来るのは、嬉しいところ。
その他にも三日月堂の手伝いを始めた楓や、デザインを担当していた金子君など、お馴染みのメンバーの裏の顔が読めるのもお得な感じ。
でも、これで終わると思うと、やはり寂しい…
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子供さんを含めた親子、家族を中心とした作品が多かったので、
子供さんを持った親御さんが読むとより子供さんへの想いや親としての気持ちがひしひしと募る思いがすると思いました。
子供がいないので子供に対しての考え方、想い方は分からないですが、
自分が育ってきた状況を思い返しながら読むと、
二巡目のワンダーランドの気持ちが良く分かりました。
弓子さんの生い立ちや活字印刷への思いなどが
人との繋がりから伝わるものがあり、
活字印刷への考え方もまた変わりました。
ラストの章の「小さな折り紙は」では歳を重ねた園長先生が
卒園する園児に対する思いがそれぞれにあり、
細やかに気を配っていて、こんな風に思って園児たちを
今まで送ってきたと思うと胸がいっぱいにになり
遠い記憶であっても思い返してみたくなってしまいました。
どの章も心温まって、未来を見据えて微笑ましい光景ばかりが
ラストには見えていて心がほっこりとするばかりです。
そしてその中にも素敵な言葉がちりばめられていました。
印象的だったものは
やっぱり人生って冒険なんじゃないか。
予測しないことが起こるから、
それを乗り越えこともできる。
もちろんそこで終わっちゃう人もいる。
だけど完全にリスクのない人生を目指すのは、
つまらないことのように思う。
生きているものはみなあとを残す。
それも影のような頼りないものだけれど。
「印刷はあとを残す行為。活字が実体で、印刷された文字が影。
ふつうならそうだけど、印刷では違う。(中省略)
印刷された文字は、人が残した「あと」、
生きた証、その人がいなくなったあとも残り、人が影に、
文字が実体になる。きっとそういう意味なんだろう。
シリーズ作を読まずに番外編の未来から
読み始めてしまいましたが、
シリーズ作を読んでいなくてもこれだけで
十分に物語を味わえることの出来た作品でした。
これをきっかかけにシリーズの他の作品も読みたいと思いました。
初回盤は扉ページ入りで写真が掲載されていますが、
これも趣があって良いです。
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第一作の「星たちの栞」から、「海-」「庭-」「雲-」の4冊でシリーズの中心となる時間を描き、「空-」で弓子の幼かった頃へと遡り、そして本作では「雲」で悠生と共に生きてゆくことを決めた弓子のさらにその先へと時間を経た後日譚となる六編。
いやもう、またいちいち泣かされます。
最後におかれた「 小さな折り紙 」では、弓子と悠生の息子の佑くんが登場!
弓子もかつて通っていた、あけぼの保育園が舞台。
佑くんの優しさ健やかさが、両親の愛情をたっぷり受けている幸福を感じさせる一方で、その頃既に母を亡くしていた弓子を思うと…
そして「小さな折り紙」のエピソード。もう、言葉にならない。
でも、もう大丈夫。
弓子も三日月堂も、沢山の理解者に支えられて、もうしっかり根を張って、ぐんぐん幸福な枝葉を伸ばしてるから。
あぁ、良かったよかった。
シリーズを通して、誰も彼もが良き理解者、新しい試みはどれも大成功、ひとつも悪い汚い障害に遭わないことが、夢物語すぎる、甘すぎると感じる人もいるかもしれないけれど…
素直に心が洗われるに任せて、読んだあと、世界が綺麗に見えるような物語も、やっぱりいいのです。
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活版印刷シリーズの完結編。
これまで登場した人々のその後が描かれている。
また、弓子ファミリーの今も。
みんなそれぞれの未来に向かって強く、たくましく前進していくようなや予感がただよっていた。
ハッピーエンドは良かったなという反面、寂しい。
菓子屋横丁はもう少し続く?なか?三日月堂の今みたいなシーンでてこないかなぁ
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小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み…。そして弓子達のその後とは?三日月堂の「未来」が描かれる番外編。
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あわゆきちゃんのファースト名刺の話がすごく好きだったんだけど、その広太の父親の小学校時代からつづられる「二巡目のワンダーランド」が良かった。
いろんな人たちがどんどんつながっていくのが、東京バンドワゴンのようで見守りたくなる。