紙の本
戦後便利な生活にすっかり慣れてしまった私たちには耳が痛い話ばかり
2021/12/11 22:38
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
高度経済成長期に某企業で働いていた母の話では、当時プラスチックの金型を作る部署にいたそう。そこで既に、廃棄プラスチックの問題は話題に上がっていたのだそうだ。にもかかわらず、当時は農家の副業として、さまざまなプラスチック製品を作ってもらうための部署だったという。地方から集団就職で都会に出た高卒女子の一証言である。
ということは、そこかしこで現在の汚染の原因を作りまくっていたということだ。なんということか。
この書籍はNHKの番組のまとめ的な一冊。どの章も読みやすい。そして、私たちが取り組むべき課題が何であるか、章末にまとめられているのが教科書的である。
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私がしらなかった技術、組織、活動が数多く紹介されていて、とても興味深く読んだ。テレビ番組の方も見てみたかった。
ブラスチックを分解する技術、海に浮かぶプラスチックを効率よく回収する装置など、いろいろな人が熱意を持って取り組んでいることに希望を持った。
私もペットボトル飲料はどうしても必要なときしか買わないなど、プラスチックをなるべく使わないようにしている。プラスチックを使う場合はその辺に待っていかないよう確実にゴミとして確保し、プラスチックゴミとして出す。それでもまだ足りないのだろうと感じる。いままで以上にできることを考えて実践していかないといけない。
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2050年、海中のプラスチック重量が魚の重量を超える。
毎年ペットボトル5000億本相当、910万トンのプラスチックごみ。
プラスチック生産量年間4億トン。
日本人1人当たり70kg以上。
廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス
2019年1月
P&G、BASF、SHELL、三菱ケミカル、住友化学、三井化学
5年で15億ドル投じて循環型社会の実現へ
三菱ケミカル:生分解性プラスチック重要特許保有
プラゴミ 排出量ワースト企業
1位.コカ・コーラ、(2.ネスレ、3.ペプシコ)
2025年までにプラスチックごみを無くす。
マクドナルド
ハッピーセットのおもちゃを店頭回収、トレイに再生
回収時の来店で売り上げもアップ
~エシニカルファッション ⇔ ファストファッション
アディダス 2024年までにバージンプラスチック全廃
ナイキ 再生ポリエステル利用量業界最多
アップル
iPhone 自動分解ロボット、資源再利用
レゴ
植物由来の素材のレゴ
カールスバーグ
ビールボトルの紙化、木質繊維化
イケア
家具のレンタル
New Plastic economy Global Commitment
2025年までに100%プラスチック再利用を
コミットメントで社内外の体制を強引に向かわせる
欲しいのは数年で量産できる実現可能性の高い技術
ケミカルリサイクル 日本環境設計
分子レベルに分解、不純物無し
燃えるものはC H Oでできている。
棉→糖→バイオエタノール
古着→店頭回収→ポリエステル(衣料品6割)
携帯電話→レアメタル
世界の常識を超えた突破力
日本のプラスチック廃棄物3/4は焼却
国際的には”熱回収”はリサイクルではない
年間150万トンのプラスチックごみを中国に輸出
回収ペットボトルは7割が
→ 2018年 中国が輸入禁止に。
3R Reduceが最も大切
わずか9% リサイクルされているプラスチック
インド
2022までに使い捨てプラスチックの全廃を宣言
G20大阪サミット「ブルーオーシャンビジョン」
2050年までに追加汚染ゼロ・・・遅い
海 人間活動の二酸化炭素の30%以上を吸収
人新世 Anthropocene 1950~
地質学的証拠=プラスチック、ウラン235
人間活動の爆発的加速
SDGs ウエディングケーキ 17の目標
支えとなる4つは環境、
そのうちひとつが「海の豊かさを守ろう」
その上に社会目標が乗る、さらに上が経済。
ピッチがなければサッカーの試合はできない。
IPCC報告書
すでに地球の温度は産業革命前から1度上昇し、
このままでは2030年に1.5度に到達。
臨界点は2度の可能性。
ゼロか100かではなく、ルールで解決。
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今起こっている環境問題の現状とプラスチックの弊害についての本。
ネクストアクションとして、
1.ライフスタイルを見直す
→エコバッグを持つ、マイボトルを持つ、牛肉の食べる量を減らす、公共交通機関を利用する、
2.循環経済を意識する
→リサイクルの活用
3.SNSを活用して伝える
→想いとアクションを宣言し、行動を伝える
4.ソーシャルティッピングポイントを引き起こす
→今の自らの行動が臨界点の始まりとなることを意識し、行動する
5.
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地球温暖化やプラスチック汚染の現状、積極的な取組をしている国や企業の話など、環境問題に関する情報が詰め込まれている。そして分かりやすい!
先日読んだ『プラスチックスープの海』では、私達が使い捨てた(意図していなくても!)プラスチックが、遥か彼方の海を汚してしまっているという事実に驚いた。
『脱プラスチックへの挑戦』はその7年後の出版ということもあり、世界中の国や企業が脱プラスチック・脱炭素に向けて既に様々な行動を始めていることが書かれていて希望が湧いてくる。
しかし、環境政策では日本が国としては出遅れてしまっていることを残念に思う。なぜ海洋プラスチック憲章に署名しないのかな?なぜ火力発電所を新しく建設するのかな?
日本の企業は国際的な枠組みで競争しようとしている。私達一人ひとりも、関心のある無しに関わらず、ゴミを分別したり、エコバッグを持参したり、節電したり…ちっちゃいことかもしれないけれど取り組んでいる。エコという言葉は私たちの身近に溢れているのに。
いろんな利害関係もあり、政治的には難しいことがあるのかもしれないけれど、一般人の私は素朴に疑問に思う。せめて、外国の人に「なぜ日本は署名しないの?」と聞かれて理由が説明できるようにしてほしいな。
最後に、地球温暖化については、現在の地球の状況が危機的かどうかに議論があるので、専門家でない私は温暖化危機派の主張を鵜呑みにせず、別の意見についても読んでみようと思っている。
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※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※
ここ数年、日本国内では、巨大な台風が大きな被害を起こし、国外でも大規模森林火災やハリケーン、高温など様々な災害が地球温暖化によって起きている。現在、地球の平均気温は、産業革命前から1度上昇している。1度の上昇と聞くと夏が少し暑くなるだけではないかと思ってしまうが、明らかにおかしい災害が頻発していることから「されど1度」ということがわかる。このままのペースで温暖化が進むと2030年には1.5度の上昇となり、さらに2度、3度と上昇が続いてしまうだろう。
本書では、地球の生態系と温暖化に多大な影響を与えるプラスチックからの脱却と「使い捨て経済」から「循環経済」への転換を目指す世界の取組について学ぶことができる。地球温暖化の影響を大きく受け、早急に対応していくことが求められる世代である私たちは、環境問題から目を背けることはできない。専門知識がなくても容易に読むことができるので、環境問題の入門書として読んでほしい一冊である。
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29636904
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帯にあった「あなたは毎週5gのプラスチックを食べている」に衝撃を受けて購入。難しい内容も多いけれど、プラスチックの劣化うんぬん等のくだりはゾッとしながら読んだ。
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プラスチック問題と気候変動についてとても分かりやすく世界の情勢も交えて書かれていた。太平洋ゴミベルトからゴミを回収する取り組みは画期的でさらに進んでほしい。また政策の力によって欧米では脱ブラの動きが加速しており、法律や予算など行政ができる力の大きさを感じた。「ピッチがなければサッカーはできない」ということばが印象的で、環境は経済を支えるものであるし、また、市場のルールなどをカーボンプライシング等も導入して環境対応を加速させていく整備がさらに重要になり、日本も力を入れるべきだと思った。一方で、公正な移行を実現するには一部の産業や雇用は縮小あるいは消滅していくと考えられるが、その産業を担った人が困らないよう職業訓練や新たな成長産業への移行を支援することが必要だろう。
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日本は遅れている。エコバッグ、エコボトルなど当たり前すぎて言葉にするのも恥ずかしいくらい。プラスティックは便利だけど便利すぎて海も地球も汚すことになっている。プラスティックを使い捨てにしない、循環できる仕組みにのる。少しでも気温上昇を食い止めて地球を長生きさせる。
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恥ずかしながら、環境問題がここまで深刻化していており、世界が対応していることを全然知りませんでした。2030年に後戻り出来ないティッピングポイントを迎える可能性があるとは…!微力ですが、意識して生活していこうと思いました。特に学生の方に読んで欲しい。
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プラスチック問題で地球がどう変化しているか、世界がどう動いているか。プラスチック消費世界2位の日本。
私達が分別している、家庭ゴミ【プラスチック】約98% が焼却されている。日本はコレを熱燃料とし、リサイクルされているとなっている。
溶かして新しいペットボトルになると思っていたが、違った事にびっくり。ソレはリサイクル?の疑問。
海に出来た、太平洋ゴミベルト。魚よりもプラスチックが海での比率を上回る未来。プラスチックを摂ることの食物連鎖で起こる、健康被害。
もう他人事ではない。多くの人がこの環境問題を知り、個々が意識し、考えていかなければならない。
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【信大の方のみ】電子ブックはこちら
https://kinoden.kinokuniya.co.jp/Shinshu/bookdetail/p/KP00041921
学外からの接続手順
1. 画面上の「学認でログイン」をクリック
2. ポータルサイトACSU画面でACSUのIDとパスワードでログイン
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論点を経緯から分かりやすく解説してくれる良書。本著を読めば、いかに日本が遅れているか、小泉進次郎のエコバッグ論争も決して間違いだった訳では無いような気がしてくる。しかし、問題の多面的な考察が足りない事、課題が混同されている点が気になる。
先ず、脱プラスチックの問題と、地球温暖化、気候変動が論拠定まらずに絡み合っている。後者は、海水温度上昇による水蒸気が最近の気候変動の原因としているが、因果関係をもう少し科学的に知りたい。それと、太陽の活動周期による影響、熱帯雨林のレジリエンス、または、脱プラスチックについて言えば、サーマルリサイクルを含むとしても80%以上はリサイクルされ、残りは廃棄される日本のプラスチックが、どうして海に流出するのか。2030年までに1.5度上昇が危険だとする基準は。
確かにマイクロプラスチックが生態系に入り込み、体内に濃縮されていくのは怖い。だけれど、排泄されないの?という疑問もある。日本のエコバッグ論争にしても、実質的な効果が分からないから、こうした論が起きる。だからこそ、一方的な内容ではなく、こうした疑問を回収できる内容ならば、尚、良かった。
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堅達さんの脱炭素革命への挑戦の後に読んだ。2019年の本で少しだけ古い情報。脱プラと脱炭素、半々くらいの内容。我々人類に残された時間は少ない。回収されたプラがほとんどリサイクルされてない問題、なんとかして欲しい。海洋プラ、なんとか回収したい。オーシャンクリーンナップ社、応援したい。ケミカルリサイクルの技術すごすぎる、頑張ってほしい。日本も早くプラ禁止の法律作ってほしい。子供たちに未来を残したい
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プラスチックが海洋に流出することによる生態系への影響、マイクロプラスチックによる有害化学物質の生物体内への蓄積、古くなったプラスチックゴミのメタン排出など、プラスチックが適正に処理されないことによる環境負荷に始まり、これを回収しようとする取組、脱プラスチックのためのレジ袋やペットボトルなどの使い捨てプラスチックの禁止、ケミカルリサイクルなどの取組への言及を経て、地球の限界である「プラネタリーバウンダリー」を突破してしまう日は近いことが巨大な脅威として語られる。ティッピングポイントと言われる不可逆的な変化をもたらす閾値を超えると、極地の氷床の融解、永久凍土からのメタンガス放出、ジャングルの砂漠化がドミノ倒し的に生じ、海面の大幅な上昇と台風や豪雨災害の激甚化によって人類文明の危機まで訪れるというシナリオはそれなりの訴求力と説得力があった。
必要なことはすぐに行動を起こすことであり、現在の人類社会を見るに、市場経済の仕組みのなかに環境負荷へのコスト(カーボンプライシングなど)を課する装置を含めることで劇的な変化も可能ではないかと希望を見いだす。携帯や禁煙の急速な変化と同じようなことを、循環型や脱炭素そのものを強力なブランドにすることで達成できるのではないかとの主張には希望を感じた。