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真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)
著者 真鍋博 (著)
人気作家作品の装画や装幀の仕事で知られる天才イラストレーターが、社会のあらゆるものを〈植物〉と〈昆虫〉に見立て、ユーモアと風刺を織り込んで描いた40年前の幻の作品集を文庫...
真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)
真鍋博の植物園と昆虫記
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商品説明
人気作家作品の装画や装幀の仕事で知られる天才イラストレーターが、社会のあらゆるものを〈植物〉と〈昆虫〉に見立て、ユーモアと風刺を織り込んで描いた40年前の幻の作品集を文庫化。各イラストに簡単な文章も掲載。〔「真鍋博の植物園」(中央公論社 1976年刊)と「真鍋博の昆虫記」(中央公論社 1976年刊)の改題,合本再編集〕【「TRC MARC」の商品解説】
ユーモアと風刺で機知縦横に現代社会を植物と昆虫に見立てたれば――。天才イラストレーターの幻の作品集が没後20年に合本して復刊。解説 荻上チキ【商品解説】
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眺めているだけで時が流れる。
2020/06/19 17:17
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
見たらだれでも「ああ、あの人の作品」と思うぐらい特徴的な真鍋さんのイラスト。宇宙や機械などが題材として思い浮かぶのだが、こんな生き物の作品もあったとは。とはいえ、本物の図鑑のような植物や昆虫ではなく、真鍋さん流の社会風刺のきいた「建造物」になったり、の想像上の姿である。
1976年に出版された「植物園」と「昆虫記」を再編集して一冊にしたもの。作品の数は多く、見ごたえがある。1976年という時代の作品とは言え、今でも面白さは十分刺激的。個人的な好みとしては「接虫」とか「絵蛾」などの名前の付け方がはまっているものに目が行ってしまうが、一つ一つの画の精微さをじっくり見ているだけでも面白い。隅っこの小さな造形の意味などを考えながら眺めていると時間を忘れる。
2020年の今の時点で真鍋さんが描いたらどんな生き物が登場しただろう。見たかった、とないものねだりをしてしまう。