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紙の本
物語パリの歴史 (講談社現代新書)
著者 高遠弘美 (著)
どの街角でも歴史に出会う街、パリ。パリの起源・ローマ時代、百年戦争とジャンヌ・ダルクの登場、フランス革命、パリ万国博覧会…。書物と実際の経験上著者が見聞きしたパリの歴史と...
物語パリの歴史 (講談社現代新書)
物語 パリの歴史
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商品説明
どの街角でも歴史に出会う街、パリ。パリの起源・ローマ時代、百年戦争とジャンヌ・ダルクの登場、フランス革命、パリ万国博覧会…。書物と実際の経験上著者が見聞きしたパリの歴史と魅力を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
どの街角を歩いても歴史に出会う街、パリ。その尽きせぬ魅力を物語風に活写する。第1部はパリの誕生から現在まで、2000年以上にわたるその歴史を30の章に分けて紹介。第2部は、パリの様々な横顔を連想風につづる。旅行ガイドにもおすすめ!【商品解説】
目次
- 第一部 パリの歴史を辿る 1.パリの起源・ローマ時代 2.5世紀末 フランク王国 3.十世紀 カペー朝 4.ヴァロワ朝 第三身分の誕生 5.エチエンヌ・マルセル 6.百年戦争 ジャンヌ・ダルクの登場 7.フランソワ一世とコレージュ・ド・フランス 8.ユグノー戦争 聖バルテルミーの虐殺 9.アンリ四世 ブルボン朝 10.ルイ十四世とフロンドの乱 11.ルイ十五世とパンテオン 12.マリー・アントワネット 13.フランス革命ーー国王処刑とその後 14.恐怖政治と革命の終焉 15.ナポレオン一世 16.王政復古~第二共和制 17.第二帝政 オスマン大改造 18.パリ・コミューン 第三共和制 19.パリ万国博覧会 20.ジャポネズリーからジャポニズムへ 21.アール・ヌーボーの時代「ベル・エポック」 22.世紀末 ドレフュス事件 再びベル・エポックのこと 23.第一次世界大戦 24.狂乱の時代から第二次世界大戦へ 25.パリ解放以後 26.第四共和制 27.第五共和制 28.五月革命 29.二十一世紀はテロの時代か 30.変わるパリ・変わらぬパリ
- 第二部 それぞれのパリ・私のパリ
著者紹介
高遠弘美
- 略歴
- 〈高遠弘美〉1952年長野県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。明治大学商学部教授。専門はフランス文学。著書に「七世竹本住大夫」など。
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紙の本
パリは「世界都市」Weltstadtか?
2021/09/26 14:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る
パリ「都市論」は読書ジャンルの一つ。鹿島茂氏の『馬車が買いたい!』、『パリ風俗』などの都市風俗論、『絶景,パリ万国博覧会』や『パリ・世紀末パノラマ館』の経済・産業の視点から見たパリ、『新聞王伝説 パリと世界を征服した男ジラルダン』のように伝記を通してみたパリ、また、『子供より古書が大事と思いたい』の古書稀覯本を通してみたパリ。また、ゾラ(『ゾラと近代フランス』)を専門とする文学者小倉孝誠氏の第二帝政期フランスを中心とした風俗(『身体の文化史 病・官能・感覚』・『革命と反動の図像学一八四八年、メディアと風景』)・犯罪(『近代フランスの事件簿 犯罪・文学・社会』)、また歴史小説、推理小説(『「パリの秘密」の社会史』)を通して見たパリ近代史、そしてメルシェの「十八世紀パリ生活誌 タブロー・ド・パリ」もある。これらから、様々な相貌を見せるパリの魅力の秘密の一端に触れることはできる。
2000年以上にわたる歴史が地層のように折り重なる、世界中の人々を惹きつけるパリの魅力の秘密を理解できるかと思って使づけるかと思って本書を手にした。パリは「世界都市」かを知りたいためである。主に経済的、政治的、文化的な中枢機能が集積しており、世界的な観点による重要性や影響力の高い都市が「世界都市」とされているようである。ゲーテがローマの歴史的な文化的卓越性をもった都市としての性質を表現した言葉にその起源があるとされる。そして帝政ドイツでは、「世界強国」Weltmacht・「世界戦略」Weltpolitikとも結びつき、当時のドイツ帝国の隆盛と首都ベルリンの反映を表す言葉として使われ、ワイマール共和国時代のベルリンも「文化の中枢」として使われた。このように、「世界都市」Weltstadtには、独語の響きと用例から、world city、「グローバル都市」global cityとは違って、人口規模、経済力では表せない、なにかこう力が漲る、精神的なイメージがある。
ドイツの社会学者フェルディナント・テンニース(1855-1936)が、著書『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』(1887)で世界都市を社会学的に考察している。彼は前近代的な「ゲマインシャフト」(共同社会)から企業・大都市など利害・打算で活動する近代的な「ゲゼルシャフト」(利益社会)へと進化する共同体の社会進化論を提唱したが、「ゲゼルシャフト」の究極の形が「世界都市」であるとした。
「しかし、最後に、大都市の最高形態たる世界都市が、商業都市と首都との結合からもっとも早く生じてくる。世界都市は、他に国民的ゲゼルシャフトの精髄ばかりでなく、全国際圏すなわち「世界」の精髄をも自己のうちに含んでいる。世界都市においては、貨幣と資本は無限であり、全能である。世界都市は、全世界に向かって商品や学問を生産し、あらゆる国民に妥当する法律や世論を作ることができる。世界都市は、世界市場や世界商業を表しており、世界工業はそこに集中し、その新聞は世界新聞であり、地球上のあらゆる地方の人々が、金を求め、享楽を求め、あるいは知恵息を求め新奇をもとめ集まってくる。」(岩波文庫(下)201頁)
本書からは、にわかに判断はできないが、冒頭著作も含めてみると、パリは第二帝政時代の一時期は「世界都市」であっただろう。30年前の訪問は、ミッテラン政権下での都市改造の最中であり、デ・ファンスの新凱旋門、TGV新駅など新たなランドマーク施設ができた頃。当時は「花の都」の大変貌は好意的に受け止められていたように思う。表紙はエッフェル塔。当時石の街に鉄は合わないと散々批判されたが、今もパリの象徴であり続けるように、新しいパリも世界の中心であり続けるだろう。
紙の本
歴史という公共の財産、共有の視点に、個々人の思い出、思い入れが加わることで物語が生まれる
2020/07/03 10:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
プルースト訳者によるパリ論。歴史と芸術と高遠氏の極私的な経験の三位一体。歴史記述の濃密さは新書とは思えないほど。経験に裏打ちされた本でもあり、穏やかで優しい筆致で、高遠氏のパリへの長きにわたる濃密な愛情が綴られた魅力的な書物。パリという街の成り立ちから現在まで、歴史の定点観測のような本。時間の流れを川に例えるなら、次第次第に砂が堆積して砂州が大きくなるように、歴史が積み重なって今のパリの姿になってきたというイメージが浮かぶ。「点」の状態で知っていたパリのあれこれが「線」で繋がれ、パリの情景が美しいモザイクの様になって脳裏に広がり、自分はやはりパリが好きと改めて認識した次第。それにしても新書とは思えない読み応え。参考資料のリストも充実している。
紙の本
都市の歴史。
2020/04/24 16:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
パリの歴史と地理を語る一冊。フランス革命やらド・ゴールやら、断片的の知識を一つながりに眺められる。お手軽な感じ。