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商品説明
神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也に、警視庁との軋轢、公安と中国の巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が…。『小説新潮』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
警視庁との軋轢、そして公安と中国の巨大な壁――。信念のキャリア・竜崎はすべてを乗り越えることができるのか。神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾!【商品解説】
著者紹介
今野敏
- 略歴
- 〈今野敏〉1955年北海道生まれ。「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞、「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞、「果断」で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞。
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電子書籍
好きなシリーズ
2021/04/13 12:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なるねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
隠蔽捜査のシリーズを読んでいると竜崎が言っているようにシンプルに考えるのがいいんだな!と力強く思う一方、保身の為そうは簡単にシンプルには考えられないよなとも思う。
いつも読み終わった後、すっきりした気持ちになるのがいい。
紙の本
今までにない竜崎の能力に舌を巻く
2020/08/25 10:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
お馴染み今野敏の隠蔽捜査シリーズの第8作目である。ここまで続くとは思わなかったが、内容も回を追うごとに興趣を増してくるように感ずる。とはいえ、最近の今野敏の軽擦小説はどれも似たようになりがちである。最も多いのは警視庁内の刑事対公安の対立を軸にしているものが多い。あるいは、昔からのキャリア対ノンキャリもそれとミックスされて登場しているようである。
さてこのシリーズは主人公の竜崎がスキャンダルで警察庁長官官房から警視庁大森署長に左遷されていた。大森署長になってからだいぶ長い年月を経ることになったためか、竜崎は異動することになった。神奈川県警刑事部長である。本来であれば、警務部長くらいが年次に見合った適当なポストだと思われるが、他県警本部長の経験がない竜崎ではまだ座布団が足りないので無理であろう。
今回は東京と神奈川の境界付近、すなわち町田で発生した事件が中心である。捜査本部は警視庁だが、神奈川に囲まれている地域なので伊丹に頼まれた竜崎が協力要請に応じたものである。この過程で各々が相手に今まで気づかなかった性格を発見するシーンもある。動かさないものを動かすのがこのシリーズの面白さである。
今回も被害者が外国人で、その関係から警視庁公安部が出てくることになった。これはむしろいつものパターンと考えてよい。外国人絡みで神奈川県警OBが登場する。自動車教習所の所長であるが、県警の刑事部長に対してさえ敬語を使うことなく、OB風を吹かせる元交通部の警視である。
従来の竜崎であれば、対決姿勢を明瞭にするところだが、そのOBは地元の情報通であった。これも竜崎は鮮やかに手の者にしてしまう。今まで見られなかった竜崎の姿に成長を感じてしまった。単に硬派一辺倒ではなかったということか。
まだ続くと思われる本シリーズであるが、立場(ポスト)が変われば、今まで表に出ていない竜崎の能力が難局を切り抜けることを期待したい。
紙の本
やっぱり、今野敏の世界です
2020/06/18 10:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MK - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ8作目となりますが、今までの雰囲気をかもしつつ、新しい作風をとりいれており、とても楽しく読むことができました。