- 発売日:2019/12/02
- 出版社: 静人舎
- サイズ:194×132mm/212ページ
- ISBN:978-4-909299-10-9
紙の本
歌集 シアンクレール今はなく
著者 川俣 水雪 (著)
『二十歳の原点』の高野悦子や作家・高橋和巳が生きた60年代を詠う歌人の第一歌集。その視線は危機を孕んだ現代をも鋭く照射してやまない。これほどまでに勁き闘いの意志を内に秘め...
歌集 シアンクレール今はなく
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商品説明
『二十歳の原点』の高野悦子や作家・高橋和巳が生きた60年代を詠う歌人の第一歌集。その視線は危機を孕んだ現代をも鋭く照射してやまない。これほどまでに勁き闘いの意志を内に秘めた叙情歌があっただろうか。
喫茶店シアンクレール今はなく荒神橋に佇むばかり
悲しみの同じ空気を吸っていた同じ京都に連帯ならず
似合わないシュプレヒコールくりかえす未だ少女の面影残し
一冊の本が一生を変えてしまうことがある。川俣水雪さんの場合、高野悦子の『二十歳の原点』だった。高野悦子や、サマルカンドを共に旅した人や、京都の送り火を共に見た人へ。川俣さんの歌は、そんな大切な人たちへの呼びかけなのである。(吉川宏志)
初蝶のえふぶんのいちのゆらぎさえ行動予測されていたるも
有る程の菊列島になげ入れよひとつ制度の命終の朝
いまならば間に合うだろう(たぶんだが)積乱雲の湧ける 日本よ
川俣水雪の、時代への危機を孕んだ想念の旅は、時代を戦い主義に殉じた死者たちへ向かって歩幅を速めてゆく。(福島泰樹)【商品解説】
目次
- Ⅰ
- 喫茶店シアンクレール今はなく
- 緑陰に閉ぢて六朝美文論
- 桔梗や高橋和巳逝きてなほ
- 花愛宕上洛と書く青インク
- 生意気を咎むるなかれ啄木忌
- 永き午後永き戦後や氷水
- 老杜甫の食べざるものに唐辛子
- 蜩や見るべきほどの事は見つ
- この人にしてこの疾螢かな
著者紹介
川俣 水雪
- 略歴
- 1960年 栃木県生まれ
「塔」「月光の会」所属
京都市在住
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