紙の本
わかりやすい
2020/02/28 19:21
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすいけれど、いままでの知識の範囲内かなあー。
名前が載っている人たちはお買いになるでしょうがね。
紙の本
みずほ銀行よいしょ本
2021/03/01 18:49
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
みずほ銀行が何十万部か買取りを約束してくれたのかな?と思わせる新システムMINORIを絶賛礼賛!確かにたいへんなご苦労さまだったと思うけれども,役職者の言っていることを(しかもおじさんたち自分の言ってることわかっているのかな?)そのまま書いているだけ。2002年と2011年の二度のトラブルを描いた本はなかなか鋭かったので期待したが,その罪滅ぼしのつもりなのか,よいしょがあちこちに見える。評者は最近みずほ銀行に口座を作ったが,そのときタブレットを渡されて自分で入力させられた。それはまだいいとして,タブレットのバッテリが切れてしまった。そうしたら平然と別のタブレットを渡してもう一度最初からやり直してくださいと言われた。なるほど,これがセンターに集約することかと納得した。窓口業務を減らして客にコストを負わせるのが新システムか…。高杉良の「金融腐蝕列島」の頃と何も変わっていない。残念だ。書籍としても、新システムに関してはパンフレット的な概要しか書いていない。システム開発の参考になるようなものではなく,野次馬的好奇心すらも満足させられる内容ではない。
と,さんざん貶して申し訳なかったな,と思っていたところへまたまたまたシステム障害(令和3年2月28日)。もうこの銀行だめだよ。富士通のエンジニアは一生懸命やっているのだろうけれども,腐った銀行から腐った要求仕様書をもらったのでは腐ったシステムしか構築できない。鯛は頭から腐るの見本のようなシステムだ。やれやれ…。
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話題のアレ読了。前半はどうぶプロマネしたか。天眼システムとか現物の画面が出てくるのは面白いし参考になる。ぼくも放送システム開発の末期はこれに近いものを手作業で作ってエンジニアと音声チャットつないで、秒単位で試験放送の進捗を読み上げながらバグ監視してた。後半は実際に起きた障害とその対応、その原因となったベンダーの綱引きの経緯。どこがいくら値切って無理したかまでまとめてあるのが日経らしい。銀行という資本関係の要みたいなところだと、結局外資コンサルに行司を持たせるしかなかったのね。こんな地雷原だらけの開発案件に関わることは自分にはないような気もするけど、そういえば放送システムの開発なんてやることになるとは数年前まで全く思ってなかったので、咀嚼して頭の片隅に置いておこう。
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みずほ銀行のシステム統合の失敗とそれを受けての勘定系システムの更新は他山の石とするべきものだ。ITシステムに限らず、高度成長期に作られたシステム、建築が老朽化し、その刷新やメンテナンスが喫緊の課題になっている。
みずほ銀行の失敗は、この国で起きがちな失敗例であり、どこにでも存在する、現在進行形で起こっていることでもあり、先の大戦に負けた理由でもある。一方その様なダメなこの国の日常から抜け出すには何が必要なのかをみずほ銀行の勘定系システム刷新が一つの方法を示していると思う。
みずほ銀行の勘定系システム刷新からわかってくるのは、それに必要なのが強いリーダーシップとリーダーのプロジェクトへのコミットメントだと言う事がわかる。何を捨て、何を残し、何を作り直すのかの判断をするにはリーダーに高い知見と資質が求められる。一つ一つの決断に確固たる理由と理論があり、それを実現するだけの組織運営が必要になる。ITシステムに限らない、我々の社会が目指すべきもののヒントの一つがこの中にある。
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みずほ銀行発足前後からシステム統合完成まで苦闘の19年。
会社にとってシステムとは何か、システムが強い、弱いとは何か、を考えさせられながら読んだ。
システム開発手法という切り口でもう一冊出してほしい。
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IT業界のサグラダ・ファミリアといわれたみずほの勘定系システムの統合の本である
開発の途方も無いエピソードはそこまでなかったような。
Written about accounting system integration of Mizuho bank called Japanese Sagrada Família among the IT system engineers.
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大変だったと良く聞くみずほの勘定系統合。
ブラックボックス化、コンティンジェンシープランの不備、トップのIT理解不足、なんとかやれますという、などとそれぞれは大なり小なりどこでもありえること。
これを機に、問題発生時の対応の自戒としたい。
また、今回の問題の根本原因を経営判断であるとしていること、当時のメディア報道で的外れな報道の指摘は、当時のニュース等だけからではわからないところでよかった。
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システム統合なので難しさは当然あるし、コストもかかる物であるけども
みずほ銀行だからこその分析があまりなくて、
物足りなさを感じる。
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話題になっていたのもあり手にとった。
圧倒的な規模のプロジェクト。こんだけ大規模のマネジメントを複雑な組織の中でやるのは本当に大変だっただろうなぁと頭が下がるになった。
トップコミットメントと方式設計や仕組みの標準化、漏れをなくすためのコミュニケーション設計が重要だったんだと理解した。
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日経コンピュータ、山端宏実、岡部一詩、中田敦、大和田尚孝、谷島宣之著『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』(日経BP社、2020年)は、みずほフィナンシャルグループのシステム統合を振り返るノンフィクションである。みずほフィナンシャルグループは第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したものであるが、システム統合や刷新は中々進まず、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こした。
このプロジェクトはIT業界のダメプロジェクトの代名詞のようになっているが、本書はIT部門よりも経営の問題を指摘する。現場には目の前の問題をリカバリーしようと頑張る意識があるが、それが障害を大きくする。経営が問題を把握してストップする判断を早期に下さなかったことが大障害をもたらした。
システム障害とシステム統合は区別される。みずほ銀行でシステム障害が起きると、合併前の旧行意識が原因と言われがちであるが、直接の関係はない(175頁)。しかし、システム統合は合併前の旧行意識、それぞれの旧行のシステムを提供するITベンダーのぶつかり合いであった(第三部「合併直後、「まさか」の大規模障害」)。
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2010年代の情報システム業界を語るうえで外せないであろう、みずほFGのシステム統合。第1部では2019年に完了した統合の経過を追い、第2部と第3部では時間を遡って2002年と2011年の大規模システム障害を扱う。
第2部と第3部は、数々の不手際が重なり障害が膨れていく過程を活写し、また、そこに至る根本原因にまで踏み込んでいて、失敗の見本としてとても面白く読める。現場で事態収拾に当たった担当者のことを思うと泣けてくる。
一方で、本来なら本書の核心となるべき第1部は表層的な記述に終始しており、統合完了に辿り着くまでの過程が今ひとつ明らかにならない。2度のシステム障害の原因となったシステム軽視や縄張り意識はどう克服され、失敗の経験はどう活かされたのか。それでも発生する困難はどのようなものでどう乗り越えられたのか。35万人月という途方もないリソースを投入して出来上がったシステムはそれにふさわしいのものなのか。そういうところが描かれないので、長らく課題だったシステム統合が完了した、という当たり前の事象しか見えてこない。
テーマがテーマだけにとても期待していたのだが、ちょっと期待外れだなあと。
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全体の感想としては、大変な苦労してシステムを作りあげたのだなということを思うと、ただただ賞賛しかないです。たぶん語り切れない物語があったのだろうなということは想像に難くないです。
一方で思うのは、こんなにいっぺんにやらないと基幹システム刷新って出来ないもの?ということ。もっと安全かつ低コストで確実に出来るやり方があるだろうにと思います。(アジャイルに対する過度の期待?)
まあしかし、基幹系システムの刷新はコスパじゃない、トップの決断でやるもの的なところは、今まさに基幹系システムのリプレースを提案しようとしている自分にとっては、そうだそうだと言いたくなるし、人が育つという効果もあったようですし、一方、大規模障害のようなきっかけがなければ踏みきれなかったということもあり、経営層の方にはシステムがレガシーになり、負の遺産、果ては崖から飛び降りることになる前に、是非とも読んでもらいたいです。
個別の話としては、SOAやハードのランニングコスト化など、成功しているなと思うこともあれば、メインフレームが残ってたり、コンポーネントごとにベンダ色の入った開発ツールやデータベース製品が使われていたりと、ベンダーの思惑丸出しで、さすがにそれはないでしょということまで色々。Symfowareとか、HiRDBとかどう考えてもクソでしょ。DB2も昔苦しめられた記憶が苦々しいです。マルチベンダーの弊害なのか、あえてベンダーロックインを避けるためにそれを狙ってやってるのか不明ですが、自分がアーキ考えろって言われたら、こういうのは無しですね。
この本、MINORIについて語り尽くして欲しかったのに、半分くらいで社長のインタビューになって、残りは既刊で詳しく触れていた、2011年と2002年の障害の話で埋められていました。つまらないなーということで-1です。
とりあえず業界の人は読んでおいて損はないと思います。
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システムは予想通りに動かない。書かれた通りに動く。
「人間らしい最後の仕事がシステムやソフトの開発です」本当にその通りです
担当者の皆様、大変お疲れ様でした
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おそらくこのタイトルを見て読者が期待した
内容にはなっていない。
もっと現場感がある話が書いてあると思うはずだが、
外側から見た「まとめ」が大半だし、
関係者の声としてインタビューされてるのは
銀行の部長、役員など偉い人ばかり。
だけど、おそらく銀行内部のその人たちは
プロマネとして大して何もしてなくて、
ホントに頑張ったのはベンダーとか末端の人達で
ITベンダーとかいろんな協力会社とか
そういう人達の生の声が聞きたかった。
あと、前代未聞の一大プロジェクトはなぜ失敗、迷走したのかという
失敗事例から何か教訓、学びを得たいと思って
読むのであれば、第2部のみで良いと思う。
第1部はみずほ関係者に向けたよいしょ話で、
ラストは酒井社長のドヤ顔写真で終わる始末。
苦労の末にこんな素晴らしいシステムが
出来上がったと持ち上げるよいしょでしかないが
第2部から批判的トーンにかわる。
読むのはそこからでいいと思う。
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ブラック企業も裸足で逃げ出すような背筋も凍る凄まじいノンフィクションホラーではないかと前評判だった本。
実際には期待したようなホラーではなかったが、より高次元の絶望をもたらしてくれる斜め上のホラー。
ITシステムを「ズブの素人」がどのように捉えているかを端的に示す本。
このような考え方では、そりゃうん十万人月をドブに捨てるだろうなというダメなパターンが随所に出てくる。
また、上が無能だと何をやっても失敗するという単純な法則を見事に示している。
技術や学術的に妥当な見解は全くない。根拠も無い時代錯誤も甚しい妄想が沢山出てくる。
赤提灯でプロ野球中継を見て監督の采配に文句つける酔っ払いと同じようなレベル、とでも言おうか。
また、言外から経営者の無知蒙昧やモラルハザードが極めて深刻である事も窺い知れる。
日本のホワイトカラーは生産性が低いとよく揶揄されるが、そのエッセンスが凝縮されたような本だ。本に書かれている事をやれば確実に士気は下がり、生産性が下がり、プロジェクトは炎上し失敗するハズだ。
この本の内容は、正直出版して残す価値があるとは到底思えない。全てがバッドプラクティスの塊の様な本。
唯一価値があるとすると、21世紀初頭の日本の大企業 はこれほど杜撰なマネージメントや酷いモラルハザードの下で劣悪な運営がなされていた、そしてメディアはそれを見抜けない無能である、という歴史的な記録であろう。