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借りたもの。
各部、各章の「まとめ」ページを読むだけでも、全体の流れを掴める。
計算処理能力が高速化しても、根本的な原理は半世紀経っても何も変わっていないという事実。
簡単に作れるようにするため2進法(あるか、無いか)が使われている。(故に、複雑な価値観を処理できないともいえる。抽象的な概念とか。)
PCの世界はハードよりもソフトウェアへの依存度がますます高まり、サイバー攻撃への対抗――セキュリティ強化――が重要であること、サイバー戦争がもう現実にあることを仄めかしている。
ソフトウェアの知的財産権の問題が未解決だったことに驚いたり、ソフトウェアシステムの変化による大量のバグ問題――時にそれが悪さを起こす可能性――など、問題も山積している。
インターネットの自由な世界も、悪意を持った侵入や違法行為への対応などで暗号化が重要になったり、各国での法律の違いで足並みが揃わない等……
興味深かったのが、巻末の原書注釈の情報源に関する注釈がURLだったこと。
……このデータベースは、いつまで読むことができるかな?
私はPCの普及、web黎明期を知っている人間だが、その「仕組み」を理解していない。
この本を通して、どの様な仕組み(理論)をもってPCが動いているかを知る。
そこからメーカーやサービス会社の社名の由来を知ったりもする。
“作る”視点ではないことが今まで手にとったパソコンやプログラミングの本とは異なる。
息抜きのように関連する余談が紹介されるので、理系に疎い私でも読んでいて面白い。
flier紹介。( https://www.flierinc.com/summary/2284 )
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リッチー&カーニハンといえばC言語の生みの親としてあまりに有名。正直、まだ存命だとは知らなかったけど、、、
タイトルの通り、本書ではコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの概要が語られる。いわゆる「リテラシー」としてのコンピューティングといった内容になっている。
その中でもかなりの部分がプライバシー問題に割かれており、著者はFacebookはもちろんやらないし、クッキーも全て許可していないという。そのため、Amazonなどで買い物をする時は毎回ログインをしないといけないのだけど、それは当然の不便さとして甘受しているようだ。(個人的には車が好きな人のところには車の広告が表示される方が、ランダムに選ばれた英会話の広告よりも望ましいと思うし、個人情報を収集されることの利益のほうが大きいと思うのだが、、、)
・クッキーを全て拒否するとうまく動作しないが、少なくともサードパーティー製のクッキーは拒否すべき
・メール送信者が大きさ1×1の透明な画像のURL(ここには受信したメッセージや受信者の情報がエン
コードされています)を送ってくることを防ぐことはできません(こうした目に見えない画像は「ウェブビーコン」と呼ばれることもあります。ウェブページ上には頻繁に出現します)。HTML対応のメールリーダーが画像を要求すると、その画像を配信したサイトは、受信者が特定の時間にその特定のメールメッセージを読んだことを認識できます。これにより、メールがいつ読み取られたかを追跡する簡単な方法が提供されて、ひょっとしたら秘密にしておきたかった情報が明らかになってしまうかも知れません。
・私たちは、テクノロジーを使用することで、想像しているよりもはるかに大量の、膨大で詳細なデータストリームを生成しています。それはすべて、商用目的に取り込まれています。私たちの認識を大きく超えて、共有され、組み合わされ、研究され、そして販売されているのです。これは、検索、ソーシャルネットワーク、無制限のオンラインストレージなど、私たちが当然のものとして利用している、価値ある無料サービスの引き換えに行われていることです。
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網羅的にコンピュータに関わることがかかれているので、IT業界の人手不足が叫ばれているなか、転職を考えている人は読んでおいて損はない気がする。
逆にIT業界で働いていて、でも大学でCSは取ってないんす。って人が読むには内容が浅過ぎる印象。
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アメリカの大学では、MACの使用者が4分の3を超える。
バイト=2の8乗=2進数の8桁=256まで表現できる。
2バイトあると、65535種類表現できる(2の16乗-1)。
バイナリー探索=2分探索。クイックソートを使うと、探索回数が減る。バイナリー検索では、nの2乗、クイックソートでは、n×Lognで済む。
指数的アルコリズムは、暗号化には適している。
Javaはアンドロイドアプリを書くための言語。
プログラムを学ぶのはjavascriptがよい。
「とにかくプライバシーはゼロだ。それを受け入れよう」三マイクロシステムズのCEOスコットマクニーリー。
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大学の講義が1冊になっている。各章で説明されているキーワードをしっかり理解すると良い。雑学的なこともあり楽しく、わかりやすく読みやすい。コンピュータサイエンスの知識の1冊としてお薦めである。
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コンピューターに関する技術的内容をまとめた本。
大きく、ハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーションの類別に分けて、広く浅くまとめている。専門的な勉強をする事は出来ないが、普段何気なく使っているパソコン、タブレット、スマホ、また家電類がどの様な仕組みで構成され、動いているのか、知っておいて損はない。またネットワークの部分では通信だけでなくセキュリティに関する内容が多く、概略を知っておくだけでもプライバシー、セキュリティ保護に対して強化出来ると思う。
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コンピュータサイエンスの基礎としてイメージされるハードウェア、ソフトウェア、プログラミング言語の基本や成り立ちについて書かれている点は、まさにタイトル通り。
そしてコミュニケーションについてのパートは、まさに現在進行形で起きているSNSの隆盛やプライバシー問題、暗号技術の発展と驚異などUp to Dateなものだ。
コンピュータサイエンスにおいて、抽象化とシンプルさというのは数十年に渡って変わらない本質的な強さだと痛感する。
コンピュータの中身を、成り立ちを知らなくともソフトウェアエンジニアになれる現代。
そんな時代だからこそ、あらためて基本を学ぶことに価値がある。
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文系もわかるという紹介が載っていたので読んでみたが、文系でも分かると言うのは少々無理があるかと。ただ、ハードウェアからプログラムと説明はとても分かりやすい。コンピュータの体系を知るにはおすすめの一冊。
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大学の教科書・講義がベースになっている感じのある文章で,ちょっと難しめだったような気はする.どうでもいい内容ではあるモノの,へぇ~となった点は以下:
・数字を意味する英語のdigitには指という意味もある
・アランチューリングは,1952年イギリスでは同性愛が違法だったため1954年に自殺している
・アセンブラーという呼び名は,既にほかのプログラマー達によって書かれたプログラム部品を必要に応じて組み立てる(アセンブル)作業から来ている
・MAC OS X v10.11 El Capitanより前までは,MACでは確実にゴミ箱をからにするメニューの実行で,ランダムなビットでその内容を上書きして消す機能があった
・モデムは,変調(modulation)と復調(demodulation)の頭3文字をとって組み合わせてmodem
それと,2000年代にたしかにautorunによるウイルスがあって,USBメモリーにautorun.infっていうフォルダーを作ってたなぁというのを思い出した.
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「基礎知識」とは言いつつも素人には難しい点も多々あり。コンピューターを取り巻く「雰囲気感」を捉えることを目標に頑張って読み進めました。技術面のみならず、社会面、法律面の話など一読するにはボリュームは別として良いかも。まぁ、これだけで分かろうとするのも身勝手な話なので、これを取っ掛かりに次ということで。実はもっと基礎的な、「何故電子で動くのか?」のところから理解できていません。
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【感想】
む・・・難しすぎる!!!!笑
頑張って読みましたが、途中から一切何も分からなくなり、ギブアップ!!
少しでも勉強になればと思って手に取ったのが間違いでした。全く理解できませんでした・・・
コンピュータの構造って本当に複雑で難しいんですね。
文系の僕にとっては、コンピュータサイエンスっていう分野は、今後一切関わりのないジャンルなのかも。
理系の方が読んだら面白い1冊だと思います。
【引用】
教養としてのコンピューターサイエンス講義
コンピューティングの基本。
コンピューターは何をすることができて、どのようにそれを実行するのでしょうか?
また、コンピューターに全くできないことは何で、単に今は難しいから行うことができないだけのものは何でしょう?
コンピューティングとコミュニケーションが私たちの周りに与えている様々な影響についても知る必要があります。
p9
・3つのコア技術
ハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーション
ハードウェアは目に見える部分。携帯電話など、持ち歩くこともできるコンピューターたち。
中身は何でしょう?どのように機能し、どのように作られているのでしょう?どののうに情報を保存、処理しているのでしょう?
ハードウェアとは対照的に、コンピューターに何をすべきかを指示するソフトウェアは目には見えません。
何を計算することができ、それをどのくらい早く計算することができるのでしょう?
コンピューターに何をすべきかを、どのように指示するのでしょう?
コミュニケーションとは、私たちの代わりにコンピューター、電話、その他デバイス同士が通信して私たちに会話をさせることです。
p38
・PCの基本的な構造
1つのプロセッサー、命令とデータのための記憶装置(ストレージ)、入力・出力のためのデバイス
CPU(プロセッサー)が計算と制御を提供し、RAM(一次記憶)とディスクが記憶装置であり、キーボード・マウスおよびディスプレイがオペレーターと接触する部分です。
p57
・アナログvsデジタル
そもそも「アナログ」という言葉は、「類似」を意味する「アナロガス」と同じ語源。
何かが変化する際に値が連続して滑らかに変化するという概念。
アナログデバイスでは、何か別のものが変化した割合に比例して、何かが滑らかにかつれんぞくてきにへんかします。
そこには不連続なステップはありません。
デジタルシステムは離散値を扱うので、可能な値は有限です。
何かに起きる小さな変化は、他の何かに対して何の変化も起こさないか、あるいは突然の変化を引き起こします。
比較として、分かりやすいのは時計です。
アナログ時計は時針・分針・秒針があり、時間の経過とともに滑らかに移動していきます。
デジタル時計はこれと対照的で、ディスプレイは毎秒変化し、新しい値が表示されます。
p80
・CPUの内部
CPUはコンピュータの脳である。
電卓の様に計算を行うことができ、データをRAMから取り出したり結果をRAMに保存したり。
またCPUはコンピュータの他の部分の制御をし、マウス、キーボード、ディスプレイなど電気的に接続されているものすべての入出力をまとめています。
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コンピュータ全般の入門書。入門書にしては、翻訳されているためか、わかりづらい点もいくつかあった。ただ、わからないところは、流し読みでもいいので、読み進めると知識が身につき、次の関連本を読む時の一助になるはず。
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コンピューターサイエンスの基礎知識とあるように、何気なく普段さわっているデジタルデバイスの中の仕組みや源流を知るには良い入門編の一冊。
扱う範囲も広いが、ハード、ソフト、コミュニケーションの3部に分けることで体系立てている。
コンピューターサイエンス入門の講義内容としてはよくまとまっていると思いました。
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コンピュータサイエンスを体系的に学べる名作、読んでおくべき本。
コンピューターサイエンスという分野は今後ビジネスしていく中で中々切っても切り離せない分野。
私自身はこの分野に詳しいつもりでいたが、結構穴があることに気付かされた。
コンピュータサイエンスの歴史を体系的に学ぶには丁度良い本だと思う。
ただ、内容をしっかり理解するためには、少しバックグラウンドの知識が必要。
最近義務教育でプログラミングが採用されたらしいが、個人的にはプログラミングも重要だが、並行してコンピュータサイエンスを学ぶことも重要だと思う。
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良い本なのは間違いない。
大学の講義なので網羅的だ。この網羅的は、ハードウェアからコンピュータ関連の知財、更にはコンピュータ教育や個人情報保護はどうあるべきかまでという範囲の網羅性と、「ソフトウェアはもともと数学と考えられてたので特許が適用されなかった」みたいな、それぞれの知識内の範囲がすごく広いことの両方を指す。
事例が新しいし、内容が親しみやすいから若い優秀な人が書いた本かと思ったら、C言語のカーニハン先生か!こんな大御所が、ここまで細かく網羅的な、押し付けがましくなく書いてある入門書を出してるのはすごい。
コンピュータ教育についての「重要性は上がってるし、興味持ったらすぐ学べるようにしておく入り口やサポートを増やすのはとても大事だけど、全員が習うようにはならない/なるべきでない」という言葉も重い。
そのなかで解説の坂村健、「30年前の自分の仕事は今でも通用する」みたいな話が中心なのはかなり残念である...本編は「これもできるようになった、今はこうなってる」ばかりなのに。
携帯電話の待受が日数単位で通話が時間単位なのはなぜか
ソースコードが著作権で守られるのはなぜか
NP完全と、暗号生成と解読の差
などなど、一人で全部答えられる人は少ないんじゃないだろうか
かつ最新に近い情報、2019年の事例まで入っていて、同じ話ならなるべく近くて有名な例を出してくる。
その一方でMacOSの「完全にゴミ箱をなくす」メニューがなくなったのはEL CAPITANから などの古めの注記も満載。
深い概念についてもしっかり説明していて、対数と線形と指数などの概念をクイックソートのアルゴリズムに絡めて説明し、その後も同様の概念が出てくるときに注記してくれるのもありがたい。
記述もわかりやすくて、クイックソートのアルゴリズム説明はゼロから読んでも理解できたし、速度の違いを手元のPCで試し、その説明をするなどもすばらしい。その際に前のパートで概念的に説明したキャッシュの話が出てくるなど、合理的にわかりやすくするためのきちんとした努力が払われている。
訳も素晴らしい。日本ではドットインストール、のように注釈を足してくれてる。
あたりまえだけど、大著とはいえ一冊で全部がわかるような本ではない。
もともと僕に数学のスキルがわからなくて理解できてない「NP完全かどうか」は、本書の技術を読んでも理解はできない。
でも、「わかってるのはここ、わからないのはここ」の見当をつける役には立つし、辞書的に使うこともできるので、コンピュータやネットワークに関わる仕事、それを話題にする人は全員におすすめ