紙の本
いろんなお別れ
2023/01/22 11:03
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
不慮の事故とか、特に自分の子供とか、やりきれないよなあ。
確かに、仕切りが悪かったら、印象悪い、
普通に進むのが当たり前だと思ってるからね。
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葬儀場を舞台に見習いの葬祭ディレクターとして、様々な人を出会いながら、成長していきます。
続編ということで、第1作目は未読なのですが、単体としても楽しむことができました。
第1作では、霊が見えるというレビューがあったのですが、本作ではあまりそういった描写がなかったので、より現実的かなと思いました。ただお坊さんが何でこんなに故人のこと知っているのかなと思っていましたが、第1作のレビューを見て納得しました。
4編収録していて、それぞれ様々な亡くなり方で葬儀場に来ます。文章がとても丁寧で、司会者としての登場人物が発する言葉一つ一つが胸に響きました。辛く悲しいエピソードばかりですが、そんなに沈む気持ちにはさせず、ちょっと一歩前進にさせてくれます。
なかなか葬儀場を訪問するということはないのですが、裏側ではこんなことをしているんだと感心させられます。
当事者側としては、悲しいあまり、葬祭ディレクターにまで行き届きません。実際、正直どういう人だったか覚えていないに等しいです。こうして冷静に読んでみると、自分の知らないところで、このようなサポートをしていることに感謝を贈りたいなと思いました。
この本に出てくる葬儀場で働く人たちはみんな温かみがあり、こういう場所で最後を遂げたいなと思わせてくれました。
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核家族の中で育った私は、身近な人の『死』というものを
ほとんど経験せずに、ここまで来てしまった。
これからの残りの人生を思う時、
どれだけの大切な人たちを見送らねばならないのかと
考えるだけで途方にくれてしまう。
この本を読んでいると、死が恐ろしいものでも特別なことでもなく
日々当たり前に起こる普通のことなのだと思うことができる。
形はどうであれ、亡くなった方をしっかり見送って差し上げる大切さを再確認させられた物語でした。
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あまり知られていない葬儀屋さんの仕事を知ることができました。物語の内容は、一人前の葬儀屋さんを目指す若い女性の成長物語。前作と同様、お涙頂戴の部分は食傷気味ですが、話の内容は好きです。話の流れからみると、さらに続編が出てくるのではないかと思います。
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「ほどなく、お別れです」第2弾。葬儀屋坂東会館で、優秀な上司の漆原について奮闘する美空。最期の別れを生きて遺る人の心に寄り添う…今、コロナ禍で、それすら出来ない人もいると思うと、心が締め付けられる。漆原の過去など、まだ続いていくかな。
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シリーズ第2弾読了
社会人2年目の美空は、葬儀屋で葬祭コンダクターとして働いている。故人に寄り添い、いい式で終われるよう日々、努力している。
あまり縁のない世界のため、そもそもいい式とは何だろう?
ここでは、「死」とは当たり前のことであると同時に、特別なことではない。大切な人が亡くなるということは、やはり悲しいけど、前を進むための区切りとして、大事なことなんだなと改めて認識させてくれた。
著者の経験からか、とても丁寧な優しい文章がとても良い。
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『ほどなく、お別れです』続編 。
葬儀場「坂東会館」で、デキる葬祭ディレクター・漆原の元で働く美空。
交通事故(被害者も加害者も若者)や鉄道事故、そして高齢者の自殺など、なかなかヘビーな事情の葬儀が描かれていますが、故人や遺族への誠実な姿勢が伝わってくるので、この本を読むと、暗い印象の強い“お葬式”というものが素敵なセレモニーと思えてきます。
そして、生死不明の家族(恋人)への気持ちの折り合いという、これまた複雑で難しいテーマも優しさにあふれた視点で描かれていて、温かな気持ちになりました。
美空も、今までのように見習いとして、ただ漆原の指示に従って動くだけでなく、今回初めてお通夜の司会を務める事になるなど、徐々にステップアップしている様子です。なんだかんだで漆原ってすごくいい上司ですよね。彼の背景も気になるので、是非さらなる続編を期待したいところです。
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前作同様、とても素敵な作品だった。
「自分を温かく迎えてくれる家族の存在がいかに大切で、
かけがえのないものか気付かされる」
毎日、仕事で疲れて帰っても玄関まで走ってきてくれる子供たち。
こちらも笑顔で応えて、高い高いで喜ばせてあげたいと思った。
「終末期の病棟ってね、学校とか、会社とか、元気なのが当たり前の人しかいない日常とは違った、特殊な世界なの。常に目の前の死を意識して、不安を抱えて、それでも懸命に生きている。私はね、元気な人が当たり前のように未来のことを信じていられる世界が、ちょっとしんどくなっちゃったんだ。だからね、今の場所で、今できることだけを精いっぱいして、ささやかなことで喜びあえる患者さんたちを支える仕事がしっくりくるの」
普段の何気ない毎日にもっと感謝しなければいけないと思う。
確かに未来を想像して日々を暮らしている。
未来について考えることは、いけないことでは無い。
ただ当然だと思ってはいけない、1日1日に感謝をしなくてはいけない。
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人のいるところで読んではいけない。涙なくしては読めない…
スカイツリーのふもとのお寺の檀家である身として、既視感がすごかった。
葬儀屋さんて、ただ事務的に進めてるイメージがあったけど、こういう風に遺族のことを慮ってくれてる人たちも多いんだろうな、と。
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前作に引き続き、漆原さんがかっこいい。
2人の今後も気になるし、漆原さんの過去も『気が向いたら』話してくれるようなので、さらに続編があるのかも。
wowwowか何かでドラマ化しそうな感じ。
こういった涙を誘うような物語って、私は大抵素直に入り込んで大泣きしてしまうのですが、このシリーズはなぜかあまり泣けなかった。
それより葬儀屋の仕事について知ることができて、とても興味深かった。知らない世界を知ることができる、これも読書の醍醐味のひとつ。
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前作に関しては自分自身の感じたこと、これからのことをレビューしたが、今回は作者に関して書きたいと思う。
長月天音・・
素敵な名前である。こんな名前の人の作品を自然に読みたくなる。
そして、読みやすい文体、内容に次作が待ちきれない感じになっている。
たぶん、すべての作品を読み続けることになると思う。
古内一絵 伊吹有喜 中島たい子 佐々涼子 水沢秋生 そして長月天音・・・
自分もペンネームとしては大学時代に詩集を書いた時に「蒲公英」と決めた。
決めただけで何も書けてないが・・・
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前作に続き号泣。
亡くなった人を見送る話なので、悲しみは当然あるのだけど、温かい気持ちにいっぱい泣かされてしまった。
お仕事小説としても○。
著者は旦那さんを亡くしているのか…
あぁ、そう思って読むとさらに涙が。
今回は不思議な力は前面に出ることなく、さらりと描かれているのもよかった。
続々編もあるかな!
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お別れシリーズ ②
揺蕩う(たゆたう)心
交通事故で男子高校生が亡くなる話。
遠景
自分の居場所がなくなり自殺した高齢女性の話。
海鳥の棲家
病気で幼い子供を残して逝く男性の話。
それぞれの灯火
自殺?事故?人身事故で亡くなった若い女性の話。
前作と同じように葬儀を通して、今を生きることへの希望に
繋がるような話だったよー!!
葬儀は残された者にもあるけど、亡くなった方にも
大事なものだなぁーと感じたよ。
話の流れは大きくないけど、読んでてウルっとくる場面は
いくつかあったなぁー。
なんとなく、次もあるような感じがするー。
(漆原さんの過去とか、掘り下げられそうだなぁーって)
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2022/08/17予約 3
美空が社員として成長していく途中経過。
できないことも多くて、情けないと思いながらと、漆原に懸命についていく姿。漆原の友人で里見さんという僧侶がいて、彼がまたいい。
ほどなくお別れです。
心を込めて、葬儀社の方は司会してくれます。
ここまでこもっているかどうかは別として。
でも過去3回喪主をして、葬儀社の人に心身ともに頼りっぱなしだったので、いい人に当たりたい、そう思うのは誰でもあることでしょう。
今後、美空は一人でお迎えに行ったりできるのか。
それができなくても社員として務まるのか。
厳しい言い方になりますが、とても気になります。
読んで泣くことはなかったので、冷たいのかな、私。
今でも故人を忘れたことはないし、10年経とうとしている頃ですが、今もいたら相談したいこといっぱいあるのに、と思います…
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第2弾、美空が成長していく姿が描かれている。
美空の一人称で語られる感情と行動が、なんだかちぐはぐな気もするが、本人の成長物語であれば致し方ないのかも。
ちょっと真面目過ぎて?少し疲れる。
スピンオフでもいいので、漆原や陽子さんの視点で描いたものを期待する。
第3弾もあるとのこと、次回作の変化を楽しみたい。