紙の本
電車の中では読まないほうが・・・
2020/11/14 23:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:攻めだるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
涙があふれてしまうシーンがたくさんあります。電車の中で読んではいけない本ですが、涙を流したい人には是非読んでほしいです。
涙が流れるからいい小説ということではなく、登場人物がとても魅力的で、車いすテニスの試合描写も熱が入るすばらしさ。一気読み小説です。このSide百花を読んだらSide宝良もすぐに読んでください。
紙の本
良い作品
2020/06/28 10:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストレートに進みすぎるところはあるけど、題材が題材だし、
無駄に展開するよりはよかったのかな。
こういう世界を世間に広めるにあたっては、良い作品だと思います。
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これで泣ける?
病院で初対面の母親、なのに、その後家に行ってリフォームに気づくところに違和感。働いているから家で会ってないかもではあるが。
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競技用車椅子を製造したいと言う夢を持つ主人公。
無事に憧れの車椅子製造会社に就職する。
中学からの親友がパラテニス選手として活躍しており、
刺激しあい成長していく2人。
とにかく真っ直ぐで素直に応援したくなる百花と宝良。
序盤から涙、涙。
電車内で読んでいたのだけれど、これは危険だと判断し
自宅で一気読み。
下巻を読んでしまうのが勿体ないような、すぐにでも読んでしまいたいような。
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若いうちから、やりたいこと、夢を見つけることができた百花が羨ましく思った。
最高の競技用車椅子を作るという目標に向かって一心に突き進む百花に胸が熱くなった。
いじめられっ子だった百花が宝良との出会いにより、自分を変えようと頑張ってる姿、夢を見つけた途端に強くなり邁進する姿が眩しい。
これから百花がどう成長していくのか楽しみなので、続きが読みたい。
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そうか。東京オリンピック2020(パラリンピック)に向けた本ってたくさんあるんだよね。今の状況だと、オリンピック事態は反対なんだけれど、それに向けて頑張っているアスリートもいるんだよなぁと物語とは関係のない軸で思いをはせてしまう。
しかしそんな思いは物語の勢いに押し流される。
ひたむきな百花がまぶしい。
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パラリンピックと同時に読み進める。
プレーする姿ばかり目にしていたので、車椅子をつくる側からの物語に引き込まれました。
車椅子生活を余儀なくされた親友が、車いすテニス競技で世界へと活躍していく中、製造会社に就職し親友の為に心を注いでいく様は熱い!
入社への努力と入社後、競技用部門へ配属されるまでの努力、ある親子へのアプローチ、どれもあっという間に読み終えてしまいました。
side宝良が愉しみ。
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車いすテニスに関わる人間物語、まずは車いすコンストラクター側からのお話。
今回パラスポーツの意味(para-sports、もう一つのスポーツ)を知って、もう一つってなんじゃい、と思いましたが、この小説にはとても感動しました。
って言っても〈Side 百花〉を読んだだけなので…
続けて〈Side 宝良〉を読みます。
ではでは。
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この本、北上次郎が推しているのを見て、新刊で出た少し後に中古本屋で見かけた時に買おうと思ったのだが、表紙を見て手を出すのをちょっと躊躇った。
「おすすめ文庫王国2021」の第1位だったので、改めて探し直して、今度は購入。普通なら絶対買わないな。
第1位の推しコメントの中に『途中から涙が止まらない』とあったが、まあ確かにウルウルするところは多かった。
歳を取って涙腺が弱くなるのは如何ともしがたいが、そういうところを刺激する場面が次々と配された、ツボを押さえた作りではある。
生きている間ずっと付き合い続けなければならない身体のハンデを負いながら、それを受け止めて生きる決意をした人々、本人だけでなく家族や友人や近しい人たち、に対する描き方も良い。
テニスに限らず車いすで競技する人って確かに凄いなと思う。車いすを動かすだけでも大変だろうに、それをしながら球を打ったり走ったりぶつかり合ったり。
そういう車いすスポーツの世界と、それを支える競技用車いすの製作の現場についても勉強になった。
親友の宝良と約束し最高の車いすを作ることを目指して老舗の車イスメーカー・藤沢製作所に入社した百花、のストーリーはまあそれなり。
社長や上司や先輩が全て良い人で良かったけれど、実社会ではなかなかそうはいかないぞ。
小田切が何度もくり返す『その人の本当の気持ちに向き合う』『その人のために何が最善かを考える』というのは、仕事をする上ではとても大事なことだな。
一度大きな失敗をしながらそれを糧にして変化成長し、そして今、後輩を指導する小田切の姿は、お仕事小説として良いところあり。
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車いすテニス。思わずネットで動画を探して見まくりましたよ。
すごいとかすごくないとか、もう、言葉がないくらいすごすぎますわ、この競技。
車いすを操作してボールに追いつき、あるいはボールの行方を予想して先に動き、そして止まり、打つ。
全身で、打つ。身体が車いすに固定されているのだから通常のあの文字通り全身を使って打ち返すのとは違うのだけど、それでも「全身で打つ」としか言いようのない動き。これはもう言葉にできないほどのすごさだ。
そんな車いすテニスを余儀なくされた同級生のために、車いす製造会社へ就職した一人の少女の物語。
読む前から、モノづくり系でありスポーツ小説であり青春ものであり、と自分の好きな要素だけでできているのはわかっていたのでちょっと気合が入っていた。
だがしかし、読み始めてすぐに、この主人公にイライラし始める。おいおい、ちょっと甘いんじゃないの、と。
モノづくりってそんなに簡単なものじゃないでしょ、たかが一年やそこら働いたくらいでなに焦ってまえのめりになっちゃってるの、甘いよ甘い甘い、と。
自力で歩けない人のための「足」である車いす。しかもスポーツのためのものとなればどれだけ繊細な作業と熟練の技が必要か。なぜそんなに焦る。もっとじっくり修行すりゃいいじゃん。
その焦りの意味、そしてなぜ友達のためにそこまで熱くなるのか、その理由が語られてからイライラがおさまっていく。二人がめざすもの。その理由。そうかそうか、と見守る目が優しくなる。
でも、私はたぶん今月出る『宝良side』のほうが好きだろうな、という予感。早く読みたい。
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北上次郎が各所で絶賛しているのを見て。そして”いきなり文庫”だからハードルが低かったのもあって入手。
少なくとも、社会人になって奮闘中の現在パートは秀逸。あえて難点を挙げるなら、主人公の高校生時代を描くパートがやや中だるみ。あと細かいことだけど、さほど重要とも思えないセンテンスが、数ページのうちに繰り返し使われるのは、どういう意図を狙ってのもの?確かに、そこで少し引っ掛かりはするんだけど、それはネガティブな引っ掛かり。
些末なことはさておき、基本的には読ませられる内容。件の書評では、後半にこそ涙腺刺激点満載ってことだったので、大いに期待。
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北上次郎推しで読んでみた。
事故により下半身付随になった親友との友情と努力。グッとくるところもあり、それなり。
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山路百花は親友君島宝良が車いす生活になったことをきっかけにして、車いすを製作する会社の社員になった。宝良は若くして東京パラリンピックの車いすテニスの代表になれるかも知れないほど上達した。自分の作った車いすを宝良に乗ってもらうと約束したのに、百花は自分の技術がなかなか向上しないことに落胆している・・・
書評家北上次郎氏が激奨していたので読んだら、本当に素晴らしい小説だった。表紙は女子中学生が手に取りそうなものなので北上氏が推薦してなければ読まないだろう。
スポーツ小説は割と好きなのだけれど、本作は必要なもの全てが搭載されてる。スポーツそのものの説明がうまい、登場人物が魅力的、成長物語がある、ピンチがある、そのスポーツを観てみたくなる(やりたくなる)
続くSIDE宝良は、プレーヤーから描いているらしく、こちらも激しく楽しみ。また、ドラマにすごく向いていると思うので映像化希望。百花は黒島結菜、宝良は、飯豊まりえでどうでしょう?
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車いすテニスの物語、というだけで即、手に取った一冊。実在する日本のスーパースターをモデルにしたと思われる選手たちも登場し、この人たちは本当にいるんだよ!と読んだ人に言いたい。競技をテレビで見られることはほとんどないが、車いすそのもののことなどもやさしく伝えてくれていて、イメージがわきやすいかなと思う。
ハンデを背負ってスポーツをする人の中には、宝良のようにある日突然それまであった体を失ってしまったという人も少なくないのだと思うと、再び立ち上がるまでの意思の強さは並々ならぬものがあるんだろうなぁ・・・。
それにしても百花は焦り過ぎというか気が早すぎて、そこはちょっとついていけなかった。技術職の2年目なんて、どう考えてもまだ初心者じゃないだろうか。
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先日読んだ「金環日食」が素晴らしかったので。手にとった3年前の作品。
車椅子メーカーに勤める百花と言う女性の、友情と仕事に向き合う成長の物語。設定や百花の描き方はありふれた感がある。真面目一直線でもドジで泣き虫で、と言う設定。がスポーツ車椅子と言う未知の分野を垣間見せてくださったのは有難い。折しも国枝氏が車椅子テニスで感動を下さったばかり。読んで良かったと思えた。