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紙の本
キトラ・ボックス (角川文庫)
著者 池澤夏樹 (著)
奈良天川村−トルファン−瀬戸内海大三島。それぞれの土地で見つかった禽獣葡萄鏡は同じ鋳型で造られたと大学准教授・三次郎は推理する。博物館研究員の可敦と謎を追うが、何者かの襲...
キトラ・ボックス (角川文庫)
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商品説明
奈良天川村−トルファン−瀬戸内海大三島。それぞれの土地で見つかった禽獣葡萄鏡は同じ鋳型で造られたと大学准教授・三次郎は推理する。博物館研究員の可敦と謎を追うが、何者かの襲撃を受け…。【「TRC MARC」の商品解説】
奈良・日月神社のご神体である剣と鏡の調査を依頼された考古学者の藤波三次郎は、
鏡がトルファン出土の「禽獣葡萄鏡」と似ていることに気づき、ウイグル出身の研究者・可敦に協力を求める。
2人は剣とキトラ古墳の繋がりを見抜き、古墳の被葬者の謎へと迫るが、可敦が何者かに拉致されかける。
可敦の兄は民族運動の指導者であることから、彼に圧力をかけようとする中国政府の仕業なのか?
キトラ古墳の謎と国家の陰謀が絡み合う、壮大なミステリ!【商品解説】
著者紹介
池澤夏樹
- 略歴
- 1945年北海道生まれ。『スティル・ライフ』で中央公論新人賞、第98回芥川賞を受賞。『南の島のティオ』で小学館文学賞。『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞。『言葉の流星群』で宮沢賢治賞。著作活動全般について、司馬遼太郎賞受賞。
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紙の本
さすがの面白さ。
2021/07/25 18:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭は、古代の物語から始まるので、やや戸惑うのだが、これは重要なプロローグ。そこから物語は現代へ飛び、そこに登場する考古学者の藤波三次郎と、その同僚・社会学者の宮本美汐の名を見て、これはあの『アトミックス・ボックス』の続編ではないかっ!と気づく。その物語は、宮本美汐が警察をはじめとした国家権力に追われつつも、その網を出し抜き逃げるノンストップの疾走感がとてつもなく面白く、もちろんどんでん返しのエンディングに超満足した物語。本書は、そこに登場した主要人物を再度動かし、語られる物語。物語は、藤波三次郎が調査を依頼された、奈良・日月神社のご神体の鏡が、飛鳥のキトラ古墳と中国新疆ウイグル自治区トルファンから出た鏡と同じではないかと知る。そこからまたも始まる、不可解な事件。今度は、中国のウイグル政策、古代史の謎を探る旅が絡み、またも先が見えない面白さに。エンディングには、もうひとつの謎解きまで用意され、またもさすがの面白さでした。
紙の本
キトラ古墳 歴史ミステリー
2023/03/12 13:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作よりも少しこじんまりとしているものの、登場人物が再登場して読者を喜ばせる。今度の話では三次郎がウイグル出身の研究者とキトラ古墳の謎に挑む。美汐や行田という前回からの人物たちも活躍する。ウィグルの民族問題もからんで盛りだくさんだが、破綻なく収束させたのはさすがと言うべきか。
紙の本
『アトミック・ボックス』の登場した人々に惹かれた方は是非
2021/12/24 23:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史ミステリーのようなテイストだが、かなり現代的な問題が含まれており、特に令和3年12月現在、実にタイムリーな話となっている。が、まずはエンターテイメントとしてこの本を楽しんだらいいと思う。『アトミック・ボックス』の登場人物に惹かれた人なら、あの面々が再結集するだけで、ワクワクできるだろう。