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日本の最終講義
著者 鈴木大拙 (著),宇野弘蔵 (著),大塚久雄 (著),貝塚茂樹 (著),桑原武夫 (著),清水幾太郎 (著),遠山啓 (著),中村元 (著),芦原義信 (著),土居健郎 (著),家永三郎 (著),鶴見和子 (著),猪木正道 (著),河合隼雄 (著),梅棹忠夫 (著),多田富雄 (著),江藤淳 (著),網野善彦 (著),木田元 (著),加藤周一 (著),中嶋嶺雄 (著),阿部謹也 (著),日野原重明 (著)
鈴木大拙、網野善彦、日野原重明ら日本を代表する知の巨人たちが残した、人生と学問の総決算ともいえる最終講義を精選。「退官記念」「最終講義」「最後の講義」等、本人がそれと自認...
日本の最終講義
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商品説明
鈴木大拙、網野善彦、日野原重明ら日本を代表する知の巨人たちが残した、人生と学問の総決算ともいえる最終講義を精選。「退官記念」「最終講義」「最後の講義」等、本人がそれと自認していたものを、講義の編年順に収録。【「TRC MARC」の商品解説】
・朝日新聞2020年4月18日「好書好日」掲載
・産経新聞2020年5月2日「編集者のおすすめ」掲載
・週刊文春2020年5月13日(5/21号)「Close Up」掲載
・読売新聞2020年5月17日「日曜書評」掲載
・朝日web 論座(RONZA)2020年7月7日「神保町の匠」掲載
学問を志してからの道程、恩師・同僚・生徒たちとの交流や大学の思い出、そして自らの学問にたいする真摯な思い――日本を代表する「知の巨人」23人が残した、学問の総決算ともいえる最終講義を精選。令和新時代に語り継ぎたい名講義、感動の一大アンソロジー。
【掲載順】
鈴木大拙 禅は人々を、不可得という仕方で自証する自己に目ざめさせる
宇野弘蔵 利子論
大塚久雄 イギリス経済史における十五世紀
桑原武夫 人文科学における共同研究
貝塚茂樹 中国古代史研究四十年
清水幾太郎 最終講義 オーギュスト・コント
遠山 啓 数学の未来像
中村 元 インド思想文化への視角
芦原義信 建築空間の構成と研究
土居健郎 人間理解の方法――「わかる」と「わからない」
家永三郎 私の学問の原点―― 一九二〇年代から三〇年代にかけて
鶴見和子 内発的発展の三つの事例
猪木正道 独裁五六年
河合隼雄 コンステレーション
梅棹忠夫 博物館長としての挑戦の日々
多田富雄 スーパーシステムとしての免疫
江藤 淳 SFCと漱石と私
網野善彦 人類史の転換と歴史学
木田 元 最終講義 ハイデガーを読む
加藤周一 京都千年、または二分法の体系について
中嶋嶺雄 国際社会の変動と大学――あえて学問の有効性を問う
阿部謹也 自画像の社会史
日野原重明 看護の心と使命
【商品解説】
収録作品一覧
禅は人々を、不可得という仕方で自証する自己に目ざめさせる | 鈴木大拙 述 | 9−59 |
---|---|---|
利子論 | 宇野弘蔵 述 | 61−93 |
イギリス経済史における十五世紀 | 大塚久雄 述 | 95−120 |
著者紹介
鈴木大拙
- 略歴
- 〈鈴木大拙〉1870〜1966年。石川県生まれ。東京帝国大学などで教鞭を執る。
〈宇野弘蔵〉1897〜1977年。岡山県生まれ。マルクス経済学者。
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日本には多くの知の巨人がいた
2020/07/22 09:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀日本の知の巨人たちの人生と学問の総決算。学問分野もイデオロギー幅が広い。鈴木大拙、大塚久雄、清水幾太郎や中村元、多田富雄、江藤淳、網野善彦、木田元、加藤周一など。日本を代表する知性23人の、最後の講義を収めた。自らが長年取り組んだテーマや学問への思い、恩師や仲間たちとの出会いなどが、凝縮した形で語られている。講義が実施された編年順の構成であり、没年順ではない。いかなるアンソロジーであっても1人以上の未知の名を見出すものだが、本書にはそれがない。主著はおろかちゃんとした単著すら読んだことのない方もいるけれど、それでも、お名前と業績の概略はなんとなく知っている。その中で一般読者としてありがたいのは、教え子や門下生のみが対象でない、専門研究者以外の受講者が加わり、その人々を意識した講義の数々である。碩学の研究の精粋に興奮し、その後今日に至る一般的な認識(または誤解)の原点に触れたという感動がもたらされる。好例が、土居健郎「人間理解の方法――『わかる』と『わからない』」(1980)。精神医学上の用語もふくめ、すでに書き換えられた知見もあるはずだが、「理解」の意味と、(非常事態下でも繰り返された)「日本の集団」の本質を、痛烈に示唆してくれる。反対に、読んで難しい「講義」も複数ある。だが、あの人の「最終講義」がこうした内容だったかという衝撃と好奇が、背後にある丈高き意志に導かれ、極めて専門的な論述と戦って難解さにうち萎れつつも、読み進めさせる。濃密な至福の時間を楽しめる。