投稿元:
レビューを見る
MBAからMFAへ。
デザイン思考とビジネス思考の融合を唱えているが、概ね著者の考えるデザイン思考の話だったように思う。イリノイ工科大学デザイン大学院で勉強されている話が一番面白く、後半は思考のためのツールやTipsの紹介。
ビジネス
合理性・客観性が重要。定量可能なものとして現実やファクトを把握。
ロジックが意思決定ドライバー。
コントロールや安定性を好み不確実性を嫌う。
デザイン(設計、計画を含む)
主観的経験が重要。コンテクストを通じて編み上げられるものとして現実を把握。
感性に訴えるインサイトが意思決定ドライバー。
新規性を好み、現状維持を嫌う。
→VUCA時代にはデザイン思考で新しいものを走りながら創っていく事が重要。ビジネス思考は管理には優れているが・・・
デザインスクールで学んだ4つのマインドセットこと
①人間中心的
②破壊的
③反復型
④多様性
枠外発想のためのフレームワークの紹介。
投稿元:
レビューを見る
デザインファームTakramの佐々木氏によるデザイン思考の本。
著者は、ID(イリノイ工科大デザインスクール)に留学していて、その時のIDの授業のコンテンツなどを紹介してくれています。
デザイン思考と言えば、IDEOとかスタンフォードのやり方が有名ですが、
そのやり方とはちょっと異なりますが(根っこの部分は同じ)、
色々な手法が載っていて参考」になります。
個人的には、「D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略」の方が著者の個性が出ていて好きですが、
IDへの留学を検討している人は、授業の様子などがよく分かる貴重な資料だと思います。
(最近はブログなどもたくさんありますが、
こうやってまとまっている資料は留学検討者には貴重です。)
※D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/491006303X#comment
投稿元:
レビューを見る
論理思考に対して、感性思考。デザイン思考としなかったのは、ビジネスマインドを取り込むことの意識からかしら。第4講義、社内での承認を勝ち取ることへのアドバイスが、とくに参考になった。どう聴講者のモードを切り替えるか?考えたい。多数のフレームも試してみたい
投稿元:
レビューを見る
常識の枠をいかに外すか
~してはいけない
みんなと同じ
という考えではなく自分を自由に
レッテルや固定概念にはとらわれず
これからは、バックグラウンドの違う人
異業種や多様化してきてる
常識を突破する力を
予測のつかない面白い時代こそ
チャンスをつかめる
投稿元:
レビューを見る
イリノイ工科大学デザイン大学院でMFAを取得した著者が同大学で学んだ感性思考をビジネスにどう活かしていくかを解説した一冊。
論理ではなく感性でアイデアを出すことを人間中心的、破壊的、反復型、多様性の4つのマインドセットを軸にアウトプット、インプット、プレゼンテーション、マーケティングという4つのプロセスで解説されていて勉強になりました。
本書を読んで常識に囚われない発想を生み出すためにチリテーブルやブレインライティングといったフレームワークを使うことやプロトタイプをつくることの重要性などを学ぶことができました。
また、インタビューや人間観察を中心とした情報取得法や相手の印象を変える伝え方や売れないリスクの見つけ方なども学ぶことができました。
そして、著者が在学時代に苦労したポイントも書かれており、デザインに精通していなくても感性思考でアイデアを生み出すポイントも知ることができました。
本書で学んだ論理だけでは見つけられないデザインや人の心理を軸とした感性に基づく発想でビジネスのアイデアを生み出す感性思考は目まぐるしく変わる現代において新しい価値を生み出すために有用なものだと感じました。
投稿元:
レビューを見る
この直前に読んだ「筋の良い仮説を生む 問題解決の『地図』と『武器』」より、個人的にはこういう内容のほうが好み。「筋の良い~」はあらかじめ設定されている問題に対して解決策をさぐる場合にはよいのですが、問題が複雑化、あるいはなにが問題かすらよくわからない今の世の中のことを考えrるとこちらの思考法のほうが読んでいてしっくりきます。
デザインスクールで著者自身が学んで身に着けたさまざまなメソッドが解説されています。デザイン思考をベースにさらにビジネス実践の場で必要なエッセンスも加えられており、読み手が自身で実践する際の参考になりそう。
また、先駆事例としてInstagramやUber、Amazonといったビジネスの話しや「ローンチ後に完成度をあげていく」「いつまで戦略を練っているのか?」といった興味深いセンテンスもあり、なるほどね、と思いながら読み進めていました。
丸々、自分の仕事に取り入れないまでも、その一部分だけでも実践してみることで、日々の仕事が少しだけ楽しくなりそうな、そんなことを感じさせてくれた一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
フレームワークという武器を色々と紹介しているため、即実践に移せそう
ただ一方で武器をどう使いこなすのかについては経験次第のため、本書の価値が目に見えるのは、試行錯誤を繰り返してからになるだろう
フレームワーク以外の内容は、そこまで新鮮味がなかった
投稿元:
レビューを見る
サブタイトルに「デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキル」とありますが、今時MBAでも同様のことは教えているんじゃないかなと若干の違和感を持ちながら読み進めました。
結局のところ既存の枠組みの中でざっくりとマーケティングをするだけでは差別化された価値提供はできなくなっており、そのために新たな発想・仮説を創り出すための「デザイン」の力が必要だということです。
アイディアの創出はデザイン思考で新規性の高いものを、ビジネス化は仮説思考でローンチ後にクイックにPDCAを回すと理解しました。
日本のビジネスパーソンを対象に書かれているので、伝統的な日本企業でこれらを実践する際の周囲とのコミュニケーションの勘所も解説されており、この点は新鮮に感じます。
投稿元:
レビューを見る
▼読み手の感じ方
相手を論理モードから感情モードに変える事の大切さ。
ワインの事例の後に、ジョブズの事例※を読むと、
ヒトの無意識に働きかける事の重要性と難しさを
体感できるのでは?
▼ワインの例
ワイン売り場でドイツ音楽を流すとドイツワインの売上が伸びる研究結果(ホンマでっか?w)
被験者への質問
「なぜそのワインを買った?」だと誰も音楽に触れない。被験者は音楽意識してないから。
▼課題
ヒトの無意識な行動のトリガーを解読するのは難しい。
そこで解読できるトリガーを探らないと
良い製品でも売れない。
▼例
ダイエットや手術
●90%が成功
×10%が失敗
※
https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20200413_336306/
投稿元:
レビューを見る
ロジカルなトークは一見説得力があるようで、どうも「感情に響かない」ところに力不足を感じていたところ、このタイトルが目に止まったので読んだ。
この本では、デザイン思考的なリサーチの仕方から製品開発、説得(プレゼン)の方法まで、事例やフレームワークを伴いながら説明している。
感性思考はセンスではなく、きちんと考え方のフレームがあるという所に安心。ウダウダ考えるばかりではなく、たたき台となる試作品をどんどん作ることを心がけたい。
投稿元:
レビューを見る
感性思考という言葉も新しく、今持つ自分のあらゆる常識をブレークスルーしてくれるという期待で読みました。内容は筆者の方がデザインスクールで学んだ事、さらに実践して肉付けされたことを中心として実例をあげつつの、考え方のHOW TO本みたいな感じというのが近いかもしれません。なので、今課題に直面していない内容に関してはピンとこないところもあると思いますが、何かの際に読み返してヒントにつなげるには便利そうだと思えました。
投稿元:
レビューを見る
決まり切った概念ではなく、人の感情行動によりそう一時情報から考えていく。
うちの会社はそういうことは無理など思いとどまるのはNG。
改めて大事だなと認識できた本。
投稿元:
レビューを見る
論理のみで考える最適解は誰が考えても同じような結果になる。いっけん、どこへ行っても同じサービスを受けることができる世界は素晴らしいと感じる。しかし、100年間、36000回✖️24時間を過ごすことは人間として残念だと思う。そんな生活は耐えられないだろう。人間とは無駄を楽しめる生き物だと思う。合理的な選択をせず、不合理を美徳とするところがある。この本は、人間の不合理さや思い込みに注目し、論理的に不合理を取り入れるフレームワークを筆者の体験談と根拠付けの書籍を交えながら教示してくれる。大切なことは、感情で相手を動かし論理でダメ押しをすることだ。そのために役立つフレームワークが詰まっていた。
なにか実践しなきゃー
投稿元:
レビューを見る
今後は数値やデータからのみで判断するのではなく、感性的なアプローチが大切になる。その重要性とフレームワークが書かれていた。
大切なのは、既存の思考に囚われることなく、思考していくこと。その過程では、トライアンドエラーを繰り返すことで、初めから完璧を目指すのではなく、最終的な完成を目指していくことが大切であると繰り返し書かれていた。
最後には、芸術や最先端の技術に触れることの薦めがされていた。文学や哲学、アート、映画など。
自身がビジネスアイデアを出す必要がある際には、また読み返したい本。
・VUCA(Volatility[変動性]、Uncertainty[不確実性]、Complexity[複雑性]、Ambiguity[曖昧性]の頭文字を取った言葉)
・一般的にこう思われていたけど、実はこうだった」というインサイト(発見・気づき)はロジックからは出てこず、今回のような人間の感性にアプローチするからこそ出てくる
・変化も早く不確実性も高い時代に必要なのは、精緻な分析に基づく、「計画→実行」モデルではなく、「実験→修正」という実行主導型のプロセス
・このように複雑化したビジネスを検討する際は、ERAFマップと言われる、ビジネスモデルの見取り図を作成します。Entity(登場人物)、Relationship(関係)、Attribute(属性)、Flow(供給)の頭文字を取った言葉
投稿元:
レビューを見る
上司の勧めで読む。今の自分の仕事にはすぐいかせそうではなく読むのが辛かったものの、今までの疑問点が晴れた部分があり嬉しかった。
1つ目は学生時代に1番優秀な友達がなぜデザインスクールに留学したか。これは友人に先見の明があったとしか言えないが、8年?たった今わかった。ロジカルなだけではイノベーションは産まれないないし、希少な人材にはなれない。今からでもMFAに行くべきか
2つ目はエクスペリエンスの重要さ。やたらとオフサイトミーティングしたがるクライアントがいたが、デザイン・感性の視点からは非常に大事で、より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに。新しい概念を導入する際はいいのかもしれない
この本には、コンサル時代に感じた“イケてる”アウトプットを出すメンタル、考え方、方法論が書かれている。関連の本も読み、デザイン、感性も取り入れながら仕事を進めていきたい
以下、気になった点
・バッケージクレームの事例
→そもそもの問いがイケてなかった。経営コンサルとデザインコンサルの違いではない
・感性モード、五感に働きかける仕組みづくり
→ より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに
・10 types of innnovation
→その時になったら使いたいフレームワーク
<Configuration>
・Profit model, Network, Structure, Process
<Offerings>
・Product performance, Product system
<Experience>
・Service, Channel, Brand, Customer engagement
・人の無意識を「解読」しないと、人に選ばれる製品を生み出せないのだ
→顧客の立場になって考える、というのは良くやるが、無意識までとは。でも確かにそうだよね
・計画→実行、という進め方はVUCA時代にそぐわない。必要なのは計画→実行モデルではなく、実験→修正という実行主導型のプロセスである
→偉い人もよく中計は要らないのではないか、という発言がある。ただステークホルダーを考えるとやはり中計は必要な枠組みだと思う。特に日本では。ただ現場で言うと、確かに実験→修正というプロセスが必要かも。PoC的なね。
・ユーザーの反応が芳しくなくてもそれは失敗ではない、ヒットにつなげるための必要悪的なステップと捉える
→失敗を良しとする企業文化が必要だよな
・論理的な思考では到達し得ないようなアイデアを探索する「枠外発想」
・枠外発想を通じた新市場の開拓をすることでTAMが広がる
→企業が伸びるときはシェア競走ではなく市場が伸びる時。枠外発想でTAMを伸ばすことは本当に大事だと思う。ただ、論理的な思考でも到達しうると思う。この人はイケてない論理的思考すぎるのではないか
・ブレストの功罪
・ブレストには組織内の記憶力(誰がどんなアイデアを持っているか)を高める効果と、メンタルモデル(行動規範、価値基準)を揃える効果がある
→個人的には異なる専門性を持つ人が行うことで、新しい方向性が出てくる、と言ったことはある気がする。筆者のいう効��を達成するなら雑談で十分かなー
・自虐的な話をすると心理的に「抑制」が取り払われることで見栄がなくなり、他者との比較が気にならなくなる。自虐的なエピソードの後のアイデア出しは盛り上がる
→なるほど。自虐的な話はあまり自分はしてこなかったかも。。。
・インタビューした人の写真を貼り、ドラマチックに語りかける。そうするとプロダクトの機能をただあぴーるするよりも共感をよび、コンセプトや企画が通りやすくなる
→Sonyや日立の説明資料を見ても写真が多い。こういう効果を狙っているのか?中途半端な気もするけれど。後から資料だけ見てみても伝わらない。動画を見ろということか