絵画の材料

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全部読めそうもないので少しかじっただけの感想。

本書は専門的で、入門者には向かない。
「高校以来の美術をまたやりたいな。まず画材から何するか選んでもいいかも」などとお気楽な気分は忽ちに崩れた。
文体は難しくないのだが、慣れない用語が次から次へと出てくるので読書カロリーが高くて参ってしまった。
一部画材の作り方や使用例も載っているし、未知の発見という楽しさはあると思う。
また気持ちに余裕がある時に読んでみたい。

パラパラと流し見して気になったのは、使用されている写真がどれも暗く清潔感がない点。
明度も彩度もライティングもバラバラだし、白背景の写真ですらなんだか濁っている。
思わず奥付で発行年を確認したほど古臭く感じた。

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絵を描く人にはとてもいいでしょう。
わたしは、ここではない美大に通う子どもを少しでも理解したくて、この本を借りました、が全く理解できず…
アクリルガッシュ、だと思ってたものはアクリルグワッシュ、のようでした。

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自分で絵を描かないとしても、美術展で絵画を観るのが好きなら、どんな画材を用いて絵が描かれているかを知っている方が、何倍も美術展が楽しくなる。

テンペラ、特に黄卵テンペラがどの様にして作られているのか本書では具体的に紹介されている。

全般的には、絵画の材料については説明されている。

しかし、いかんせんこの著者の絵が好きになれない。趣味の悪い絵が多い。

表示のカバーや、７１ページのヌードも法医解剖の前の死体然に見えてしまう。人間の頭蓋骨、動物の複数の頭蓋骨、毛をむしられた丸焼き料理前の鳥、鳥の死骸と、私の感性では、グロを感じてちょっと気分の悪くなる絵のオンパレード。
この人の絵のテーマは、死とか死骸なんだろう。
好きな人もいるとは思うけど。

絵画の材料には興味があるが、著者の絵には全く興味がわかない。