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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2020/02/08
- 出版社: 伏流社
- サイズ:20cm/286p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-9910441-3-7
紙の本
触常者として生きる 琵琶を持たない琵琶法師の旅
著者 広瀬 浩二郎 (著)
全盲の文化人類学者が「障害」について多面的に考え、博物館をフィールドとする研究成果をまとめる。『日本経済新聞』連載コラムも収録。カヴァーに点字・点字のイラスト、巻末にテキ...
触常者として生きる 琵琶を持たない琵琶法師の旅
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商品説明
全盲の文化人類学者が「障害」について多面的に考え、博物館をフィールドとする研究成果をまとめる。『日本経済新聞』連載コラムも収録。カヴァーに点字・点字のイラスト、巻末にテキストデータ引換券あり。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
広瀬 浩二郎
- 略歴
- 〈広瀬浩二郎〉1967年東京都生まれ。京都大学大学院で文学博士号取得。国立民族学博物館グローバル現象研究部准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」研究に取り組む。著書に「障害者の宗教民俗学」など。
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紙の本
自称「座頭市流フィールドワーカー」としての日々
2024/02/27 13:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の広瀬さんは13歳の時に失明され、現在は
自称「座頭市流フィールドワーカー」として、多方面で活躍されています。
先日、こちらでレビュー投稿したばかりの点字付き絵本『音にさわる』の著者でもあります。
この一冊には広瀬さんが全国各地で講演会をされた時の内容や、
勤務先である国立民族学博物館でのこと
日々の出来事が綴られていました。
タイトルの触常者。
彼は視覚を使えない触常者は日常生活において種々の不利益を被ってきたが、
触文化(さわって知る物のおもしろさ、さわらなければわからない事実)の魅力を、
熟知するのも触常者なのであると、言います。
ははぁ、読んでいて未知の世界の扉がぐんとひらく感じです。
印象深いところ、ちょっと長いですが引いてみますね。
「講演会の帰路、桂浜に立ち寄った。
たくさんの観光客が雄大な太平洋の風景に目を奪われていた。
景色を見ることができないのは残念だが、
僕は波の音、風の流れで太平洋を楽しんだ。
健常者が見ているのも、所詮は太平洋のごく一部でしかない。
重要なのは部分から全体を思い描く想像力。」
活動の一つとして、広瀬さんは「キッズプラザ大阪」で、
子ども向けの暗闇体験イベントを担当されているそうです。
そのイベントで音読される自作の詩がこれまたとても素晴らしい。
タイトルは「 明けませんでおめでとう」。
最初のフレーズだけ、引いてみます。
明けませんでおめでとう
僕には明・暗がない
僕の目の前には闇が広がる
闇には前後・左右・上下がない
続きはぜひ本書で読んでいただきたいです。