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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/26
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:19cm/266p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-32332-5
読割 50
紙の本
フードバリューチェーンが変える日本農業
著者 大泉一貫 (著)
日本農業の生産性をあげ、成長軌道に乗せる鍵は、食と連携するフードチェーン農業にある。食品産業との連携や農業の成長産業化を主導してきた著者が、先進経営の紹介と統計分析で農業...
フードバリューチェーンが変える日本農業
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商品説明
日本農業の生産性をあげ、成長軌道に乗せる鍵は、食と連携するフードチェーン農業にある。食品産業との連携や農業の成長産業化を主導してきた著者が、先進経営の紹介と統計分析で農業のこれからの10年を描く。事例も満載。【「TRC MARC」の商品解説】
◆農家の数はこれから10年で110万戸から40万戸に急減する。ただ減るのではなく、全体の中で新規の就農者が3分の1を占め、大規模農家の生産シェアが7割を超えるようになる。一般産業並みのICT化や流通チェーンの高度化、生産物の高付加価値化や、マーケットインの導入が急速に進み生産性革命が起きようとしている。本書は、日本の農業、農政に精通し、現場を知る著者が、農家の目線にたち、これから起きる変化、リスクとチャンスを伝える。
◆1990年から2010年までの20年は日本の農業の生産性は停滞していたが、それからの10年ですでに大きな変化が起きている。生産性を比較すると、都道府県レベルでは2,3倍、市町村レベルでは5倍、経営体レベルでは10倍に格差が広がりつつあるという調査結果もある。それを主導するのがICT化とフードバリューチェーン化だ。
◆一口でICT化といっても、一般企業と変わらない経営効率化やデータ利活用から、農業特有の機具の高度化まで様々。フードバリューチェーン化も大きく垂直型と水平型に分かれ、企業主導のものから、販売部門を強化した農業経営体まで様々な事例を紹介。コメ政策だけでない経営強化策も含めた幅広い意味での農政の動向もまじえながら、これからを展望する。【商品解説】
目次
- 第1章 停滞から成長へ、今後10年で大きく変わる日本の農業
- 第2章 農業の生産性向上・事業の拡大を促すもの
- 第3章 フードバリュ-チェーンで新しい農業を作る経営者たち
- 第4章 フードバリューチェーンが日本農業を変える
- 第5章 ICTで進むフードバリューチェーンの最適化
著者紹介
大泉一貫
- 略歴
- 〈大泉一貫〉1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。宮城大学名誉教授。経団連21世紀政策研究所研究主幹。日本政策金融公庫農業経営アドバイザー活動推進協議会会長。日本地域政策学会名誉会長。
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農業を食料産業とみる重要性がわかった
2021/04/26 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さとたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に読みやすく、一気に読めた。最初の方はデータを用いながら説得力のある展開、その後は事例も交えながら農業を農業だけで考えるのではなく、バリューチェーンでみると、まだどれだけ付加価値を上げる余地があるのかが非常によくわかった。
紙の本
日本農業の将来に期待が抱けるようになる1冊
2020/04/28 12:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しおかぜ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読むと、日本農業の将来に、期待が抱けるようになる1冊である。やや文章が冗長で記述に重複も多いが、読み通すと著者の主張はよく理解できるし、教科書のように体系的にバランスよくまとまっていると思う。
著者は、日本農業が生き残るために、他業種連携(アライアンス)、マーケットイン、技術開発(イノベーション)、事業拡大(規模拡大・多事業化)という4つの条件と、フードバリューチェーンという概念を提示する。一言で済ませてしまえば、農業にも「経営」を大々的に取り入れるということである。
そんなの当たり前じゃないか、と思うが、これまでの稲作主導の農政や農協の意向が強かった時代は、なかなかできなかったという背景も説明されている。
本書が描くように、日本農業が成長事業として光り輝く存在となることを願ってやまない。