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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/13
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/367p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391181-6
紙の本
フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由
著者 小川和久 (著)
民間人の立場で普天間基地返還問題に関わった軍事アナリストの回想。誰が泥沼に陥らせたか、なぜ辺野古案は使いものにならないか−。合意から24年間の手帳、メモ、資料をもとにすべ...
フテンマ戦記 基地返還が迷走し続ける本当の理由
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商品説明
民間人の立場で普天間基地返還問題に関わった軍事アナリストの回想。誰が泥沼に陥らせたか、なぜ辺野古案は使いものにならないか−。合意から24年間の手帳、メモ、資料をもとにすべてを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
誰が、なぜ迷走させてきたのか?
返還合意から24年。沖縄米軍普天間基地返還は、なぜ迷走し続けるのか。
民間人として普天間問題に関わった軍事アナリストが、24年間の手帳、メモ、資料をもとに明かす。
いったい誰が泥沼に陥らせたか、なぜ辺野古案は使いものにならないのか――。
政治家、官僚、米国側要人・・・・・・彼らは何をしようとし、何を見誤ったのか?
そして浮かび上がる、日本の危機。
軍事アナリストである著者は、自民党の政策勉強会に招かれたことをきっかけに、外交・安全保障・危機管理の分野について、歴代政府に助言・提案をするアドバイザーを勤めてきた。沖縄の普天間基地返還問題には、橋本政権下で日米の返還合意がなされた当初からかかわってきた。それから二十年余、普天間は返還に至っていない。様々な案が浮上しては消え、行き詰まり、迷走を繰り返している。なぜこのようなことになってしまったのか。民間人ながら至近距離でこの経緯を見つめてきた著者が、24年間にわたるメモや資料から、普天間問題混迷の原因を指摘。政治家・官僚などが多数実名で登場、現代史の裏面を描き出すクロニクルである。
【目次】
はじめに なぜ普天間返還は進まないのか?
序章 チャンスは4回あった
第1章 迷走への序曲 自民党本部1996
第2章 小渕官邸1998~2000
第3章 小泉・安倍・福田・麻生官邸2001~2009
第4章 鳩山官邸2009~2010「トラスト・ミー」の陰で
第5章 沖縄クエスチョン1999~2011
第6章 鳩山だけが普天間を迷走させたのか? 2010~2019
あとがき 信頼を回復する道【商品解説】
著者紹介
小川和久
- 略歴
- 〈小川和久〉1945年熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。静岡県立大学特任教授。
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普天間メモ
2020/06/22 08:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄の基地問題は普天間基地移設問題に象徴的に表れている。日本の安全保障の基本となる米軍基地の実情について詳しく知る人はそう多くはないのではないか。日米安保と米軍の組織の実情や軍事戦略、軍事知識をよく知る人も多くはないだろう。
最新の知見も含めて詳しい専門家も多くはないためか、普天間移設問題も核心の軍事技術論的なところで躓いており、その躓きを回避できずに混乱だけが継続し、今に至るというようだ。
著者は普天間基地移設問題の当初の頃から関わりがあり、日本政府やアメリカ政府などと、海兵隊の軍事戦略的な観点や沖縄の基地問題軽減などの目的を合わせ持つ最適案を提示しつつ奔走した。著者の提案は納得でき、少なくとも現在の辺野古案よりも経済的にもはるかに優れていると思う。しかし、著者が何度となく説明し、講演しても理解者が多くなかったのは何故なのだろうか。
時系列で著者の活動状況を記録しまとめている。国際問題を政治的に解決できないでいる日本政府の典型的な悪例パターンだ。良い結果は出ないし、うまくいかなくても誰も責任をとらないし、その自覚も希薄だ。
ジャパナイゼーションの元凶の一つと指摘されている日本の政治だが、利権に左右されない判断力のある政治家はいないのだろうか。