つくることばいきることば 新装版

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『いきることばつむぐいのち』（2020 年4月発行）方から入り、やっぱりこちらも（2012年3月発行）と遡ることになりました。

こちらの方がことばが長めで細やかな線画が中心なのに対して、後の『いきることば〜』の方はぐっと言葉が絞られ、絵も思い切って単純化したような作品が見受けられ、創作の過程で進化を続けていることにもぐっときてしまいました。

どんな動態を描いても
そこに静止する時間を生み出したい。
そこに永遠が隠されていると思うから。

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“つくることで自分の存在を
少しずつ確かなものにしていきたい”

表紙に惹かれた、
気がつけば手に取っていた。
ページを捲った、
一片の言葉に目が留まった。

静かに生きている絵。
自分が会ったこともない
誰かの描いたものがこんなにも、
胸に響くのはどうしてだろう。

永井一正氏は、1929年大阪生まれ、
グラフィックデザイナー。
「JR」「アサヒビール」「JA」など
数多くの国内の企業・組織の
シンボルマーク、デザインを手掛けてきた。

緻密で、それでいて大胆、
神秘的で優しくて雄々しい。
呼吸がいまにも聞こえてきそうな、
目と目がいまにも遭いそうな、
摩訶不思議な生き物たち。

絵に、魅了される。
言葉に、釘付けになる。
＊
#読書 #読書記録 #永井一正 #つくることばいきることば #芸術新聞社 #デザイン

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永井一正さんの銅版画と、言葉で描かれた本。
ゆっくりと頁をめくって、とてもよい時間を過ごせました。
今のわたしに、一番届いたのは………

世の中が複雑になればなるほど、
その複雑さを貫く単純な美意識が必要になる。

という言葉でした。

私は物事をついつい複雑に考えてしまって、
身動きがとれなくなることがあります。
そんな時こそ、シンプルに本質を見ることのできる人になりたいなぁと、いつも思うのです。

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素晴らしい本です。

シンプルでいて深い言葉と、ちょっと不思議な絵。

心に染み渡りました。

図書館で偶然出会って借りましたが、あまりに感動して、自分用と、家族へのクリスマスプレゼント用に2冊買いました。

良い本に出会えて、今日も頑張れそうです。