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商品説明
昭和14(1939)年に在ニューヨーク日本帝国総領事館により作成された極秘文書「米国共産党調書」。そこには米国共産党の組織と活動全般が詳細に記されていて…。日本の外務省が把握していた米国共産党の実態を読み解く。〔「ルーズヴェルト政権の米国を蝕んだソ連のスパイ工作」(2023年刊)に改題,加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
昭和16年――日本外務省アメリカ局作成の極秘文書「米国共産党調書」が明らかにした驚愕の新事実!
ソ連・コミンテルンが米国共産党を操り、ハリウッドやマスコミから労働組合、教会、農家、ユダヤ人、黒人まであらゆるコミュニティで反日世論を煽った手口を描いたインテリジェンス・ヒストリー!
昭和十四年(一九三九年)に在ニューヨーク日本帝国総領事館により作成され、
昭和十六年に外務省アメリカ局第一課により上梓された極秘文書「米国共産党調書」。
それは米国共産党の組織と活動全般が詳細に報告された驚きの内容だった――
日本の外務省が把握していた米国共産党の実態を記した本調書が、
2019年「第20回正論新風賞」受賞の著者によって初めて読み解かれる!
【目次】
はじめに――日本版「ヴェノナ文書」の存在
第一章 戦前の日本のインテリジェンスと国際共産主義
第二章 『米国共産党調書』作成の背景
第三章 米国を覆った「赤の恐怖」
第四章 内部抗争から「統一戦線」へ
第五章 スパイを送り込め――内部穿孔工作
第六章 スパイとテロリストの養成
第七章 ユダヤ工作と活動資金
第八章 マスコミとハリウッド乗っ取り工作
第九章 反日宣伝を繰り広げたキリスト教・平和団体
第十章 第二次大戦後、明らかになった対米秘密工作
おわりに――若杉要総領事の奮闘【商品解説】
著者紹介
江崎 道朗
- 略歴
- 〈江崎道朗〉1962年東京都生まれ。九州大学卒業。評論家、拓殖大学大学院客員教授。2019年第20回正論新風賞受賞。著書に「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」「日本は誰と戦ったのか」など。
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紙の本
インテリジェンスとは?と考えさせられる。
2020/04/18 21:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカという国から、日本人は何を連想するだろうか。自由の国、アメリカン・ドリーム、世界を動かす金融の中心地。時に、移民や人種、宗教の相違から銃乱射での悲劇を早期させる。トランプ大統領のわがままな発言に反発するマスコミ。そんな事々が、がニュースとして日本に伝わる。そんなアメリカに、実は、共産党があると言ったら、日本人は、どんな反応を示すだろうか。一様に、「まさか・・・」「ウソだろう」という言葉が返ってくるのが大半だろう。さらに、この自由の国アメリカで共産党が本格的活動開始が、1933年(昭和8)年からと言ったら、信じられるだろうか。まずは、このアメリカに対する先入観を払拭してからでなければ、本書の問題提起を深く理解することは不可能だろう。
本書は外交官である若杉要が作成した『米国共産党調書』が基本になっている。駐米日本外務省職員が、アメリカ社会で暗躍する共産党の活動を逐一まとめた内容だ。まさか、主義主張の異なる旧ソ連の指令を受けたコミンテルン組織が自由の国アメリカで活動していたとは、信じがたい。しかし、この若杉要が作成した調書に添って、日米関係、日中関係のもつれを見ていくと、腑に落ちる点ばかりだ。いつしか、全十章、270ページ余りが付箋だらけになった。
本書は、アメリカ共産党の謀略と日米関係、日中関係の軋轢だけではなく、現代日本の保守政党である自民党に対する諫言も述べられている。戦後75年といいながら、いまだ、戦後の占領政策から脱却できない日本の原因が述べられている。その大きな要因は、インテリジェンスの重要性を与党が理解していないことにある。インテリジェンスといえば、戦前の陸軍憲兵隊、特高警察のような弾圧組織に結びつけるからではないか。さらには、その報告内容を理解できない為政者の存在が大きい。
日本人は世界に比して善良な国民と言われる。翻ってそれは、他者を簡単に信用し、騙されやすい。他国のインテリジェンス活動を容易にならしめる国民性と言っても良い。そのお人よしの日本人を逆手に、歴史伝統文化が捏造され、洗脳されてきたのが戦後の75年ではなかったか。今一度、本書に記載されている事々と、事件や戦乱を重ね合わせてみてはどうだろうか。ぞっとするのは、間違いない。