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- 税込価格:9,020円(82pt)
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商品説明
【日本絵本賞(第26回)】いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な一日。繰り返す日々のなかで、こどもたちは、いつもなにかを待っている。船が通るのを、貨物列車を、雨上がりを、夜明けを…。荒井良二が長新太に捧げる絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
今日も水平線から日が昇る。いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な夜。
繰り返す日々のなかで、みんな、いつもなにかを待っている。
船が通るのを、貨物列車を、雨上がりを、夜明けを……。
国内外で活躍する荒井良二の新しい代表作が誕生!
ぼくが大学生の時に、長新太「ちへいせんのみえるところ」を
手に取ることがなかったら、絵本を作っていなかったと思う。
いまだにぼくは、この地平線の見える風景の中にいて、
優しさや不安や笑いや寂しさや怖さや希望の風に吹かれている。
そう、まるでこどもの時のぼくがそうして立っているように。
ぼくが絵本を作る時は、必ず頭の中で一本の線を引き、
そこからぼくの絵本の旅を始める。
やがて、その線は見えなくなってしまうが、
時おり顔を出してはこどもの時のぼくが「ちへいせん」を眺めて立っている。
いつか、ぼくの「ちへいせんのみえるところ」を描いてみたいと思っていたが、
もしかしたら、この「こどもたちはまっている」が、そうなのかもしれない。
そして、この本を長さんに捧げたいと思う。
荒井 良二【商品解説】
著者紹介
荒井良二
- 略歴
- 〈荒井良二〉1956年山形県生まれ。「たいようオルガン」でJBBY賞を、「ルフルフラン」で日本絵本賞を受賞。日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。
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紙の本
長新太さんに捧げられた荒井良二さん絵本!
2021/03/04 08:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒井良二さんが絵本を作るきっかけ。
それは彼が大学生の時に、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』を手に取ったことなんだそうです。
この絵本の最後の最後に、そう書かれていて、なんだか心がひたひたしみじみしました。あーなんていい話。
荒井良二さんのこのすばらしい絵本の世界!
彼の絵本は見るたびに、心わしずかみなんですが、その根源には長さんがいらっしゃったんですね。
そう聞くと、この絵本にはいろんな地平線が登場しているのに、あらためて気づきます。
「こどもたちは まっている」
同じフレーズが続くこと。この気持ち良さ。
ページをめくるたびに、びっくりするのです。
絵の美しさに!
遠くに、近くに、いろんなものが書き込まれた絵に見入ります。
緑の中をいくロバの行列が、
鉄橋を走る貨物列車が、
湖の白鳥が、
テーブルに飾られたヒマワリが、
言葉はいらないと思わず思ってしまう夕焼けが、
ページをめくる私の胸に飛び込んできます。
いや~私はもうこの絵本にメロメロなので、
もうどうしようって感じですが、
すばらしい絵本ですから、手に取って見てください。
前もほかの絵本で言ったような気がしますが、
『こどもたちは まっている』を全国の学校図書館に並べてほしいです。
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素晴らしい絵と言葉
2023/02/28 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒井良二さんの何とも言い難いぬくもりのある絵と、リズムを奏でる言葉で、「こどもたちはまっている」時間の経過が美しく描かれる。一秒一秒の積み重ねで流れていく時間、歳月が、いとおしく感じられる。