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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変な状況で、それを何とかプラスに伝えようとする姿勢がすごい。
相手を思いやる気持ちとか、困難な時ほどユーモアを持つとか、いろいろなことを教えてくれました。
紙の本
『ママはかいぞく』
2021/01/19 21:01
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぼくのママは かいぞくなんだ
ふねのなまえは
“カニなんてへっちゃらごう”
もう なんかげつもまえから
ママは たからのしまを めざして、
かいぞくなかまと そのふねで
たびをしている
・
もくようびのあさになると、うみにでるママ
かえってくると、つかれきっているみたい
あたまにバンダナをまいて、ゆうかんにたたかうママ
でも、ひるまもベッドにいることがおおい
ついにたからのしまにたどりついたママ
てにいれた たからものは……
・
“カニ”(仏crabe、英cancer)の意味が明らかになると
この本のもうひとつのストーリーがあらわれる
原書は2018年にフランスで出版され話題になった“MA MAMAN EST UNE PIRATE”
2020年3月刊の日本版も版を重ねている
著者のシュリュグはモンテッソーリ教育法の教師を務める4児の母
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普通に読んだ後、もう一度、ママは病気と戦いに言ってたんだよ、と話した後に読み聞かせしてあげて、子供達もよくよく考えながら内容を理解してくれていて、、、良き本と思いました
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母の子供への思いがこの物語を作ったとよくわかる.つらい治療を楽しい冒険のように語るお母さん,素晴らしいです.
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ぼくのママは かいぞくなんだ。
ふねの なまえは カニなんてへっちゃらごう
もうなんかげつもまえから
ママは たからのしまを めざして、
かいぞくなかまと そのふねで たびをしている。
かいぞくはきずだらけ。ママにも きずがある。
そのばん、かえってきた ママのかおは まっさおで
きず、真っ青な顔、頭のバンダナ。
あれれ?と思ったら、何と乳がんと闘うママのお話だった。
不安に思う5歳のボクのためにカッコいいママでいる。前向きで素敵な絵本だった。
絵もとても可愛くて、最後のシーンにホロリときた。
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男の子の視点でかいぞくのママの様子が描かれます。
ママは「かになんかへっちゃら号」で宝の島を目指して、かいぞく仲間と旅をする。ママは髪を切ってバンダナを巻いていて、旅から戻るといつも疲れている。でも、宝の島を目指してあきらめずに出かける。
カニなんかへっちゃら号という名前、吐き気、短くなった髪の毛、疲労……癌だった人や、家族が癌だった人は、ここに何が描かれているのかすぐに気づくと思います。
一方で、多分、幼いお子さんは書かれたままに海賊のママのおはなしのように受け止められる。
読みながらボロボロ泣いてしまいました。優しい気持ちで描かれた絵本だと思います。ママが元気になって帰ってきてくれてよかった。
ちいさい子どもに自分の病気のことをどう伝えようか、という著者の経験から生まれた絵本なのだそうです。
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《「世界一受けたい授業」で大反響!の絵本》と、うたった広告を見て。
内容は全然知らずに、読み始めた。
あれっ?もしかして⁈
かなり早い段階で分かってしまった。
カニを早く発見してやっつけてしまいましょう。
全ての女性に読んで欲しい1冊。
男性にも。
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5歳の子に乳がんを伝える。
どう伝えるか?
よくできた絵本だ。
絵本を読みながら、自分の状況を話していったら、子どももよくわかって応援してくれるだろう。
つらい実情や現実だけを伝えるだけが真実を話すということではない。
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カトリーヌ・シュリュグ
パリで3歳から6歳までの子どもを対象にモンテッソーリ教育法を実践する先生、4人の子どもの母親
自らが乳がんにかかり、当時4歳半だったいちばん下の幼い息子に闘病についてどう説明しようかと悩んだときに
5歳の子が夢中になる海賊の話からアイデアが浮かびできた絵本
ママの船の名前は「カニなんてへっちゃら号」
がんの腫瘍の形がカニに似ていることから、西洋では、カニ(フランス語ではcrabe)にはがんの意味がある
英語のcancerも語源は「おおきなカニ」
治療の副作用としての吐き気や体力の消耗、そして脱毛のために頭に布を巻くこと…
そうしたつらい状況が、頭にバンダナを巻き、船酔いに苦しみながら航海(治療)を続け、勇敢に敵と闘い、ときにはその傷(手術のあと)が勝利の勲章になる海賊たちにそっくり
裏表紙かれ
「ぼくのママはかいぞくなんだ。
ふねのなまえは〈カニなんてへっちゃら〉ごう
もう なんかげつもまえから ママは たからのしまを めざして、
かいぞくなかまと そのふねで たびをしている
たびから かえってくると、ママは いつも とてもつかれているみたい」
素晴らしいアイデアの絵本
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もし自分がガンになったら、この本をもう一度読み聞かせたい。
子どもの不安をあおらず、明るく前向きに事実を伝えたいという著者の気持ちが詰まっている。
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ガンが急速に身近になっているように感じます。サバイバーの方も身近に何人もいます。でもどんなに身近になっても、当事者にとってその重さは変わりません。家族は共に揺れるので、子どもは理解を超える事態を抱えたまま、そこに飲み込まれていくことになります。
こんなふうに絵本にしてもらえると、その子とよく一緒に遊んでいるお友達にも、伝えやすくなって助かります。ガンという病名よりも、仲良しのお友達にとって大事なのは、その子が何か大きなものに立ち向かってるところだというお腹にストンと入ってくる気持ちだと思うので。
こんなふうに仲良しのお友達やクラスメイトに届けられる絵本は、今までなかったように思います。
チャーリー・ブラウンなぜなんだい?という絵本よりも、応援したくなる気持ちに焦点が当たっていて、不特定多数に読み聞かせるときのハードルが低いです。
日本でも出版してくださってありがとうございます。
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コロナの緊急事態宣言下、偶然テレビ『世界一受けたい授業』で見て、知った絵本です。
既に様々なメディア等で紹介されてご存知の方も多いかと思います。
主人公「ぼく」のママは、宝の島を目指し、チームで航海に出る海賊という設定ですが、そこにはもう一つのお話が隠れています。
ぜひ読んで、そのストーリーを味わっていただきたい。
さて、海賊のママは、家の外で勇敢に敵と闘っているようです。宝の島を決して諦めません。
そんなママを、「ぼく」はヒーローとして尊敬し、応援します。
「ぼくはよく、てきとゆうかんにたたかっているママのすがたをおもいうかべる。」(本文より)
「ぼく」の姿が、渦中にいる私たちの子どもと、自然に重なります。
子どもには心配をさせたくないママの気持ちがよく分かるから。
(大丈夫だよ、必ず元気で戻ってくるからね。)と、親自身が願っているから。
それでも、子どもは、本当はママがとっても大変だって、分かっているんです。
「だけど みなとをはなれて海にでるとき、ママはこわくないのかな。」(本文より)
子どもはいつも、ママを想い、ママが怖い思いをしませんように、と願うのです。
「ぼく」のその気持ちに触れ、いつも私たちを一番応援し、心配している子どもたちの存在に気づかされます。
ママだって、海賊だって、本当は苦しくて、絶望しそうなほど怖い。
それでもママを前に進ませる原動力こそ、「ぼく」なのですね。
親と子、お互いを思いやる気持ちと明るさに溢れたこの絵本、どうかたくさんの方に読んでいただけますように。
やまめママ
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乳がんの闘病生活を海賊の闘いで表現するストーリーは、低学年の児童にもなんとなく分かると思った。直接的な表現は怖いし、かけ離れた話だとピンとこないけど、この作品は、その塩梅がちょうど良いと感じた。
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図書館本。私の選定本。拾うべきところを全然拾えてないや-ん!ということで、明日、再読します、長女と。
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ママは海賊船カニなんてへっちゃら号に乗って宝島を探して冒険の旅をしてる
乳ガンの治療を海賊船の冒険に例えた絵本
読み聞かせ時間は4分ちょっとですが、著者の解説を読むと6分半くらいになります