このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
世界文学の読み方、外国文学の受容や影響、詩、20世紀中欧の作家など、これまで様々な機会に書いてきた「世界文学論」に関わりのある文章をまとめる。「亡命文学論」「ユートピア文学論」に続く「徹夜の塊」三部作、完結篇。【「TRC MARC」の商品解説】
世界文学とは「あなたがそれをどう読むか」なのだ。つまり、世界文学──それはこの本を手に取ったあなただ。
『亡命文学論』『ユートピア文学論』に続く〈徹夜の塊〉三部作、ついに完結!
「世界文学」などというと少々口はばったく響くが、ぼくはなにもエリート主義的な価値判断をこめてこの言葉を使っているわけではない。ここで言う「世界文学」とは、「世界的に有名な文学」とか、「世界的な大文学」といった意味ではないのだ……。
世界の各地で、それこそどんなに小さな場所であっても、外に向けて対等に発信できる力を持ったものとして営まれているブンガク。それがぼくの考える「世界文学」である。地球はとうに手狭なものになり、この地上にはもはや未知の民族も言語も存在しないかのようだが、この意味での「世界文学」はまだまだこれから発見されて行かねばならない。そして、その発見のためにも、もっと積極的な移動と交通が必要なのではないか。……それは受け手の今後の人生の中で、じわじわと波紋のように広がり続けるだろう。世界文学の交通とは、このような波紋をもっともっと増やし、幾重にも重ね合わせていくことだ。(本書所載「交通する「世界文学」」より)【商品解説】
目次
- はじめに――世界文学、それはあなただ
- 一 世界
- 1 世界文学へのアプローチ
- 切手蒐集家の哀しみ、あるいは「早く家に帰っておいで、子供たち!」
- 世界(文学)とは何か?――理念、現実、実践、倫理
- 「西洋文学」から「世界文学」へ――事典というにぎやかな祝祭の場で
- ヨーロッパの片隅で村上春樹とノーベル賞と世界文学のことを考えた――ウクライナ、リヴィウより
- ノーベル文学賞発表見送り――現代に相応しい選考だったか
著者紹介
沼野 充義
- 略歴
- 〈沼野充義〉1954年東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。ハーヴァード大学スラヴ文学修士。名古屋外国語大学副学長・教授。著書に「屋根の上のバイリンガル」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む