紙の本
一体何故か?
2020/12/23 21:12
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女が死んだ。
その理由は何故か。
美容整形外科医が故郷の知り合いから聞いた話が元で関係者を訪ねていく。
それぞれの主観で語られていく。
紙の本
結局謎は読む人の判断にゆだねられている
2020/09/27 06:03
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大量のドーナッツに囲まれて自殺した少女
少女の自殺の原因を美人美容外科医が関係者に聞きこんでいく。
1章は関係者の一人語りで進められていく。
最初は物語の輪郭が見えず、とまどってしまった。
結局自殺の原因は読んだ人の判断にゆだねられている。
紙の本
引き込まれなかった
2020/06/10 06:55
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投稿者:レビューさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の若い頃とリンクしなかったせいなのか何なのか、今回は全く引き込まれず残念でした。
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カケラ
著作者:湊かなえ
集英社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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もうちょっと美人だったら、もう少しスタイルが良かったら
・・・そんな風に考えたことがない女性はいないんじゃなかろうか。
だけど、美容整形を受けてまで美人になろうとする人と
そこまではしなくてもいいと思える人との間には
決定的な違いがある。
この小説を読んでいると、その違いが生まれてくる理由がじわりじわりと見えてくるのだ。
十人十色の人間なのだから、美しさだって一つだけの訳がない。
周りから押し付けられる価値観に溺れてしまった登場人物たちは、本当に幸せになれるのだろうか。。。
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インタビュー形式の独白により、大量のドーナツに囲まれて自殺した女の子の真相を辿っていく話。
美とは何か、太っている、痩せているとは?
やるせないながらも面白かった。
(図書館)
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デブのいじめられっ子横網八重子。
その娘の有羽は太ってはいたが明るく運動神経がよくて人気者だった。
しかし有羽は引きこもりとなり、やがてドーナツに囲まれた死体として発見される。
八重子の同級生だった美女の美容外科医を狂言回しに、関係者へのインタビューで事件の真相が明らかになっていく。という毎度おなじみのパターン。
テーマがテーマなので安野モヨコとか岡崎京子っぽい。
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「告白」を思い出させる独り語りが続いてゆく。
それぞれの目線からのカケラが真実へ導いていくのかと思えばそうともいえず
最後までモヤモヤが残った。
[図書館·初読·12/1読了]
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読みやすいけれど、結末が意外に呆気なかった印象。
帯の「あの子、大量のドーナツに囲まれて死んでいたらしいよ」が一番キャッチーでそれに期待してしまった。
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本屋さんで見かけて、表紙&帯買い。
主人公は最初と最後しかしゃべらず。
ずっと主人公が会いに行った(主人公に会いに来た)相手がずっと話している、その会話のみでできている。
自殺した同級生の娘さんの真相を調べて行く話。
章が変わると今しゃべっているのが誰で、誰とどういう関係があった人なのかをつかむまでに時間がかかる。
普通は地の文で名前とか状況が説明されているものなんだな、って当たり前のことに気づかされた。
会話しか(しかも一方向のみしか)ないし、本当に普通の会話でそうなるように、全く関係ないと思われる話も一緒にするから、全体を掴むのに時間がかかって、最初は話がジリジリとしか進んでいないように感じた。
あるところから急に今までの話が結びついて最後一気に進んだと思う。
この親子を救う方法はなかったんだろうか。
自分がこうと思っている主観も相手から見たら全く違っていて、そういうことは実際自分にもあるんだろうと思う。その相違に気づくべきなのかもしれないけど、気づきたくないとも思う。
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#読了 読み出したら止まらなくて一気読みしてしまった。
「大量のドーナツに囲まれて死んだ女の子」。この状況をどうも想像できなくて、どうやったら現実的な世界観でそんなファンタジックな死に方ができるのか?と思っていたが、まさかまさか、なるほどなるほどという感じ。
主人公?の久乃(サノちゃん)の人間性に共感できないけれど、独白という形式でサノちゃんに語りかけるそれぞれの人物が、どんどん核心に近づいていくのはとても面白かった。サノちゃんがロボット(マネキン?)っぽいから、余計独白していく人たちの人間臭さが際立ったのかな。
善意のすれ違いはとてつもなく悲しいし、深読みや勘違い、無関心で生まれる憎しみの感情も読んでいて辛かった。
どこかでカケラがちゃんとはまっていたら、どこかで誰かが自分のカケラのはまりどころに気づいてそのカタチに自分の姿を変えていけたら、この物語はハッピーエンドになったのではないだろうか。そこがとても難しいことなんだけど。
なんとも言えない遣る瀬無い気持ちになるお話でした。
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ミスワールドにもなった美人の美容整形の先生が探偵役.デブの患者が脂肪吸引して痩せた後にドーナツに埋もれて亡くなった死の真相を7人の人たちから聞くという体裁.はじめは美味しそうだと思ったドーナツもこれでもかというほど出てきて最後は食べてもいないのに気持ち悪くなってきた.ある意味ドーナツの物語という印象.
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一人の少女の自殺。彼女にいったい何があったのか、さまざまな人の証言をつなぎ合わせてその真実が明かされるミステリ。
全編にわたって語られる「ルッキズム」が悲しくも恐ろしいです。人を外見で判断してはいけないというけれど、真っ先に目に入るのが外見である以上、ある程度は仕方のないことなんですよね。特に女性の場合、その傾向はさらに顕著で。それが思春期ともなればさらに言うまでもなく。自分自身に絶対的な自信がある人でない限り、これを読むと少なからずつらく感じられるところがあるのではないでしょうか。
太っていることを欠点としてはとらえず、明るく過ごし、周りの人気も勝ち得ていたはずの少女。彼女の身に起こったことはあまりにつらいけれど。真に彼女を追いこんでしまったものの正体には絶句するしかなく。あまりにやり切れません。
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あらすじを読んで興味を惹かれた、湊かなえさんの新作。
ひとりの少女の自殺について、少女の関係者がインタビュアーへ独白するスタイルで物語は進みます。
視点が変わると見える側面も変わるので、真相が気になってどんどん引き込まれて行きました。
登場人物がどんどん繋がって行くので、一気に読まないと誰だっけ?ってなるかも。
真相そのものに大きなオチがあるワケではありませんし、「美容整形」に対する深い考察があるワケでとありませんが、ストーリーとしてはなかなか面白かったです。
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初出 2019年「小説すばる」
ドーナツに埋もれて死んだ女性をめぐって、施術したテレビにも出る美人美容外科医橘久乃(40)が聞く、久乃の出身の田舎町の関係者7人の一人称の語り。それぞれの性格や立場で事実の見方が違っているというのもなかなか面白い。
(1)(旧姓結城)志保は久乃の同級生で、子供の頃はトリガラだったが今は太っていて、死んだのが、久野と一緒にブタとからかっていた横網八重子の娘だと分かる。
(2) 如月アミ 脇役のアイドルで、死んだ吉良有羽と同級生。中学の文化祭で一緒に有羽の母親のレシピで作ったドーナツを売った。
(3)堀口弦多も久野の同級生で、昔はチビだった県立病院看護師。その息子堀口星夜は吉良有羽と同級生(体育祭で抱えられて走った)自殺の原因は教師だと示唆。
(4)志保の妹希恵。久乃にブタと言われていて反感を持っている。中学教師で有羽の担任。中学時代は問題なかった。
(5)柴山登紀子、高校教師。有羽の担任で自殺の原因だとバッシングされている。アメリカ留学中に失恋、中絶で激太りしたとこがあり、有羽の異常な太り方で母親を責めるために家庭訪問したが母親は拒絶し、有羽は学校を辞めて東京へいき、美容整形で痩せたと聞いたと述べる。
(6)吉良(旧姓横網)八重子は久乃たちにデブとバカにされていたが、デザイナーの吉良千佳に似合う服を着せられて感激した。千佳が癌で死んで残された有羽が八重子の作るドーナツだけを食べたので、食事を届け、後妻になった。
(7)吉良有羽が久乃のカウンセリングを受けたときの録音。4歳でママ(千佳)が死んだが、後から母親になった八重子との田舎暮らしは幸せで、母のドーナツはおいしかった。
で、最後の最後で死の真相が分かるのだが、えーそんなのあり?って思う。
テーマも、切り込み方も社会派的で考えさせられるのだが、その分ミステリー性は弱くなったのが残念。エピローグで久乃が語るカケラもとってつけた感がある。