紙の本
よかった
2021/10/04 11:44
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投稿者:たべっこどうぶつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観がすごく可愛いSF。とても読みやすいし、わかりやすい。100文字SFだから、普段本を読まない人でも気軽に読める手軽さだと思う。
なんとなく、本屋に置いてあったのが凄く気になって購入しました。買ってよかったなと思っています。
一気に読み進めるのではなく、ぼちぼちと読み進めていて、読み終えると何となく穏やかな感情になる本でした。
この作者さんが作られる他の作品も読んでみようかなと思っています。
電子書籍
続刊希望
2020/07/25 15:05
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『54字』(だっけ)よりも小説っぽいというか、こちらの方が好みではある。ヒトの話かと思えば、というオチが頻出するのはまあ、(SFだから)しょうがないとして、繰り返し「亀」「坂」「夕暮れ」「夢」といったモチーフが出現する。「夢」と「亀」(北野さんだし)はともかく、「坂」ってのは面白いな。細かく憶えられないので、何回でも読める。気に入った作品に付箋をつけると楽しめる。2000篇の中からの200篇ということで、もう9冊出来るのか?
紙の本
初心者ですが
2020/07/24 19:40
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投稿者:S - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFは読み慣れていないのですが、ややこしいことなく楽しく読めました。
ひとつひとつが完結しているので、次から次へと怒濤の勢いで物語が通り過ぎていく感覚が不思議です。
紙の本
わずか100字のSF
2020/07/18 02:22
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投稿者:BTM - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近流行っている超短文わずか100字のSF。作者がTwitterでツイートした中から厳選された100編掲載。別の出版社から出されたほぼ100字の物語集もこのあと続編でだして欲しいなぁ。
とにかくすぐ読めるけどSFの定義の一つセンスオブワンダーを感じた一冊。ぜひ、いろんな人に読んでもらいたい。
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感想を書くと本編の作品より文字
数が多くなってしまう可能性が高
くちょっと変な感じだ。何とか100
文字ぴったりにしようと画策して
いるが、なかなかこれが難しい。
100文字の物語の行間をいかに読
むか、それが楽しい。
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個人的に日本の作家で最も信頼している書き手、北野勇作の新作。平易な単語の隙間から見える、どこか抜けていてかつ不穏な空気は『かめくん』の頃から変わらず健在。どうやら本作結構売れているようで、いちファンとしてはやっと世間にこの才能が伝わってくれたか、と嬉しく思う。
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著者のTwitterで毎日更新している「ほぼ百字小説」のなかから200篇を抜粋した掌編小説集。
15字×7行の正方形に近いフォーマットに、1ページに1篇ずつのレイアウト。元は1ツイート140字以内に収めるための制限が、紙に印刷されることで詩情を放ちだす。
北野さんの作品を読むのは初めて(Twitterでほぼ百字小説はたまに読んでいる)だが、この人は亀をトーテムにでもしているのだろうか。亀の登場回数がやたらと多い。それと学校や子どものでてくる(一見)ノスタルジックな話、特撮関係のモチーフもよくでてきて、ほぼ100字という形式もあるためか笹公人の〈念力〉短歌シリーズを連想せずにはいられない。制限内の文字数でおはなしを語るという試みは、どうしても短歌と俳句という定型詩の強度に感じ入ってしまうところがある。
けれどこの『100文字SF』は、例えば書き出し小説大賞などの投げっぱなしな自由さとは違って、ちゃんと1篇のなかで話を完結させているのが偉いと思う。アメリカンジョークじみたのや、落語のオチのようなの、ホラーのようにヒヤッとするものもある。一番好きなのは143ページ。
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・一篇100文字のSF小説がいっぱい。ファンタジーとしてもいいかもね。夜見た夢の話を聞かされているようでもある。それらしく、おもしろくもありタイクツでもある。
・まあ、発想集のようなものか。人気作家がやるから喜んでもらえるといった類いの本。
・だんだんアフォリズムっぽくなっていくようで、そこはマイナス。
・気に入ったのは、花瓶の中で死んだ妖精の話。坂道の商店街の話。ダムの底の村の話。シャボン玉の中で暮らす話。好きだったあの坂の町の話。いい空き地の話。落ちた宇宙ステーションの話。不完全な神の卵の話。未使用テイク集の話。地獄の観測の話。地下に広がる砂漠の話。妻の形の空白。渦を飼っている話。
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ちょっとぞくっとする。
SFってなんだろう、みたいなのがなんとなくわかったような。
100文字で広がる宇宙。
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100文字×200話。
ポッドキャスト「謎解き!ハードボイルド読書探偵局」
の、
第85回 雑談「100文字SF」「オリンピア•キュクロス」「滝山城」
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/85-100SF-ef0se9
「100文字SF」をすべて読む 第一回「表紙から10ページまで」
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/100SF-10-efn0pj
第89回 『100文字SF 10~25ページを読む』北野勇作
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/89-100SF-1025-egbuqt
第104回『100文字SF 26P~100Pまで読む』
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/104100SF-26P100P-ei9ua3
第109回 100文字SF『101ページから140ページまで読む』北野勇作著
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/109-100SF101140-ej28db
『100文字SF 北野勇作 141ページからラストまで』
https://anchor.fm/kusatu93/episodes/100SF--141-epov49
の朗読を聞きながら読み、感想トークを楽しみ、
の後に、北野勇作自身による
100文字SF 全作解説
https://note.com/yuusakukitano/n/n33faf73179e1
を読んだ。
うら寂しさやポストヒューマンをユーモアの糖衣でくるんだ話が好き。
歌集や句集のようなアンソロジーや並びも面白い。
読む側の蓄積が求められる、ハイレベルな作品だと思う。
本に付加される情報も徹底的に100文字で、さすが早川書房。
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twitterの様に限られた文字数で満足のいく表現をするのは極めて困難なのに、SF的な内容で纏め上げるのはかなりの高等技術が必要。俳句・短歌では無理だし、これが約2,000の作品からの抜粋であることも驚き。重複するアイディアもあるかもしれないが、それらを書ききることにもある意味凄さを感じる。短編のネタ帳とすれば、かなりのアイディアをお持ちなので、その方面での執筆もお願いしたい。もしかしたら、結果的に他の作家さんにもアイディアを提供してしまったことになったかもしれないが、それはそれで業界にある意味での影響を与えた考え方・作品になったと信じたい。
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100文字という制限下でSFを綴る。
読んでいて思うのは、この100文字という制限であるからこそ、無限に広がる世界が内包されているのだな、という感覚。
これは、FC時代からゲームに親しんできた世代なら共感してくれるだろうと思います。あの荒いドットで表現された世界に、どれだけ興奮し没入して、描ききれなかったことも描かなかったことも想像し世界を構築してきたことか。
技術の進歩によって解像度が上がったことは素晴らしいことであって、現実との境目があやふやになってきているのは、高精度の限界に挑戦していくということで頼もしいことです。ただ、見えるものに感動するのと、見えないものを補完して感動するのは違った喜びであるのです。
そんな懐かしさに打ち震える100文字の数々でした。
『定期的に襲ってくる人食い巨大怪獣への対策として行われたのは人を巨大化する計画。誰かひとりが巨人となって戦う。勝てるんですか。勝てなくても、今回から食われるのはひとりで済むだろ。あんなに大きいんだから』
『妻と娘が揃って工場へ。おせち料理を作るために行くのだという。それで工場へ、というのがじつはよくわからないのだが、彼らにもいろんな事情があるのだろう。嘘をついてはいないはず。そういう機能はないからな。』
『もともとあそこは高地などではなかった。ただ周囲が沈下していっただけ。そのとき、あそこだけは沈まず、それで周りよりも高くなったのだ。ついでに言えば、もともと我々はヒトではなかった。ただ周囲が以下略。』
ふと思い出した3つを引用。ちょっとしたブラックさが好みなのかな。限られた制限下ではオチとして優秀なのかもしれないな。好き。
感想も100文字で、なんて考えもしたのだけど、全くと言っていいほどにまとまらない。長文でも短文でも読ませる力を含んだ文を書くというのは、相当のことだと再確認です。
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こりゃあ確かにツイッター向きの表現だ。
わずか100文字、まとめられた紙の本だとすらすらと読めてしまい、文字以上の想像が難しい。や、手を止めて目を閉じりゃいいのかもしれないけれど。
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100文字でSFの世界が広がっていて楽しかったです。
Twitterでも読んでいますが、まとまって紙の本になると何度でも読めて良いです。
可愛いものちょっとゾクッとするもの哀愁漂うものと色々……現在も続いている100文字SFなのでまたまとまって本になってくれるといいなぁ。
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前半はSFというよりはホラーっぽい。『一行怪談』みあるけど、100文字あるとなんか拡張性がある気がしてくるから不思議。
帯には"ごくごくとあっという間に飲めるSFの原液"とあるけど、そういう読み方じゃアイディア帳とか見るのが好きな人、または著者のファン以外はつまらないんじゃないかな。