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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/28
- 出版社: 産経新聞出版
- サイズ:20cm/257p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8191-1383-0
読割 50
紙の本
台湾を築いた明治の日本人
著者 渡辺 利夫 (著)
蓬萊米を開発した磯永吉。東洋一のダムを築いた八田與一。統治を進めた児玉源太郎、後藤新平…。アジアに造詣の深い開発経済学者が、台湾に生きた明治日本の指導者の原像を探る。『正...
台湾を築いた明治の日本人
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商品説明
蓬萊米を開発した磯永吉。東洋一のダムを築いた八田與一。統治を進めた児玉源太郎、後藤新平…。アジアに造詣の深い開発経済学者が、台湾に生きた明治日本の指導者の原像を探る。『正論』掲載をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ日本人は台湾に心惹かれるのか
「蓬萊米」を開発した磯永吉。
東洋一のダムを築いた八田與一。
統治を進めた児玉源太郎、後藤新平…。
国家のため台湾住民のため
己の仕事を貫いたサムライたち!
明治のリーダーは私たちと何が違うのか
日本の台湾統治にエリート技師としての職分を存分に果たした八田與一と磯永吉
という二人の日本人の中に、私は明治の精神をのぞきみている。そして、第四代
台湾総督・児玉源太郎と、台湾近代化の基盤づくりのことごとくに総督府民政長官
として偉大なる貢献をなした後藤新平、この二人の思想と行動の中に、理性と
豪気をあわせもつ明治日本の指導者の原像を探っていきたい。(「はじめに」より)
アジアに造詣の深い開発経済学者が放つ群像劇!【商品解説】
著者紹介
渡辺 利夫
- 略歴
- 〈渡辺利夫〉昭和14年山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。拓殖大学学事顧問、前総長、元学長。「開発経済学」で大平正芳記念賞、「神経症の時代」で開高健賞正賞受賞。
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明治の日本人
2020/07/30 14:34
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
台湾は日清戦争後に日本に割譲された。その台湾における日本の統治政策を進めた明治期の日本人について述べられている。統治政策に当たった指導者のうち児玉源太郎と後藤新平がソフトな施策を進め、農学や工学の分野では、磯永吉、末永仁、八田與一、浜松弥四郎らが蓬莱米の開発、烏山頭ダムの建設など農業水利事業、上下水道の普及のようなハードのインフラを造りあげた人々として取り上げられている。
当時の英米のメディアからはこの植民地統治政策を好評価されており、日本の敗戦後、解放されてからもそのソフトハードのインフラはその後の台湾の発展を支えた。
八田與一の嘉南大しゅう事業やその象徴的施設の烏山頭ダムについては土木分野ではよく知られている。ダム近くに設置された腰を下ろして平野を見下ろす姿の八田與一の銅像は地元民により戦時中保存されていた。心打たれる話だ。地下ダムの二峯しゅうを完成させた鳥居信平も有名である。李登輝は忘れてはいけない日本人の代表として2人を挙げている。
同じ統治下にあった韓国と台湾では日本への姿勢が180度相違することについて問われると、著者は近代史の起点を考えれば理解できることと答えるという。混沌とした島に新しく国を造ったところと500年の李朝政治が続いていた国を壊したという差異であろうか。
おそらく、著者多くの関連図書、文献を参考にした思うが、巻末等に参考文献が示されていないのは残念だ。