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紙の本
お皿の上の生物学 (角川ソフィア文庫)
著者 小倉明彦 (著)
紅茶にレモンの汁を入れると色が薄くなるのはなぜ? ラーメンの温度は鍋と丼ではどちらが保てる? 身近な食材・料理をもとに、生物学・解剖学などの話題から、知られざる食の文化や...
お皿の上の生物学 (角川ソフィア文庫)
お皿の上の生物学
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商品説明
紅茶にレモンの汁を入れると色が薄くなるのはなぜ? ラーメンの温度は鍋と丼ではどちらが保てる? 身近な食材・料理をもとに、生物学・解剖学などの話題から、知られざる食の文化や歴史までも解き明かす。〔築地書館 2015年刊の改訂増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
新入生の5月病対策として設けられたという、大阪大学の人気講義。
実験(=調理実習)をもとに、生化学・解剖学など科学の話題から、知られざる食の文化の歴史まで、ときに小ネタも挟むユニークな授業が始まる!
「酸味を甘味に変える「味覚修飾物質」の仕組みとは?」「ホワイト・デーのホワイトは、あの商品に由来していた!」
文庫化にあたって、新章「お刺身の話」を追加。
【内容抜粋】
●味の話
味の要素「原味」とは/「味の素」を発見した池田菊苗博士の執念/味覚に個人差はあるか/生物学と日常用語の「味覚」の違い/酸味を甘味に変える「味覚修飾物質」とは
●色の話
青い食材はめったにない/ウスベニアオイのハーブティーにレモンを入れると……/モーツァルトのイカ墨で書いた楽譜/青いバラの誕生譚
●香りの話
嗅覚とは何か/日本人の三大発明/イヌの嗅覚、ゾウの嗅覚/消臭剤には大きく2種類ある/加齢臭の正体/フェロモンとは何か
●温度の話
料理の適温/熱の移動と蒸発熱/天かす火事はこわい/冷たいカレーは魚か野菜に限る
●お刺身の話
刺身通のための解剖学/魚臭の原因は何か/刺身に向かない魚、できない魚/刺身と醤油の生理学/板さんの包丁技/やくみのやくめ
●食器の話
生態学の「ニッチ」とは何か/牛丼の歴史/かつ丼が先かとんかつが先か/食器の世界史/美味しい玉子丼の作り方
●宴会料理の話
クリスマスにはなぜチキンか、ケーキか/フライドチキン解剖学/恐竜現存説/年越しそばとおせち/エビはなぜ赤いか
●季節の食品の話
豆まき/メンデルの法則/修道士メンデルの野望と挫折/血液型性格判断の「根拠」/欧米人にホワイト・デーは通じない【商品解説】
目次
- 第1講 味の話
- 第2講 色の話
- 第3講 香りの話
- 第4講 温度の話
- 第5講 お刺身の話
- 第6講 食器の話
- 第7講 宴会料理の話
- 第8講 季節の食品の話
著者紹介
小倉明彦
- 略歴
- 1951年東京生まれ。東京大学大学院動物学専攻修了。ドイツのルール大学生物学部研究員、三菱化成生命科学研究所を経て、大阪大学理学部教授。2017年より同大学大学院名誉教授。著書に『実況・料理生物学』(大阪大学出版会、後に文春文庫)、共著書に『記憶の細胞生物学』(朝倉書店)など。
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紙の本
大阪大学の新入生を対象にした大好評の人気講義を集めたものです!
2020/04/28 10:12
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、大阪大学の新入生を対象に設けられた講義録を一冊にまとめたものです。実は、同講義は、毎年、新しく大学生になった学生が5月病に悩み、学業に集中できないといった状況を少しでも解消するために、特別に準備されたもので、実験(調理実習)という活動を通して、生化学や解剖学などの知識が学べるように様々な工夫が施された内容となっています。同書には、講義の内容とも言える「味の話」、「色の話」、「香りの話」、「温度の話」、「お刺身の話」、「食器の話」、「宴会料理の話」、「季節の食品の話」などが収録され、興味深く読み進められます。