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紙の本
86−エイティシックス− Ep.8 ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター (電撃文庫)
著者 安里アサト (著),I-IV (著・イラスト),しらび (イラスト)
終戦。終わりなき戦争に、見えかけた終わり。もし、戦いがなくなったとき、自分たちは何者になればよいのか−。戦士たちに生まれたその一瞬の迷いが、悲劇という名の魔物を引き寄せる...
86−エイティシックス− Ep.8 ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター (電撃文庫)
86―エイティシックス―Ep.8 ―ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター―
紙の本 |
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- 税込価格:9,394円(85pt)
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商品説明
終戦。終わりなき戦争に、見えかけた終わり。もし、戦いがなくなったとき、自分たちは何者になればよいのか−。戦士たちに生まれたその一瞬の迷いが、悲劇という名の魔物を引き寄せる。平穏を許さぬ、新章開幕。【「TRC MARC」の商品解説】
〈レギオン〉完全停止の可能性。
終わらぬはずの、戦争の終わり。
それは人類の悲願。明日への希望。
しかし、戦士たちは――戦いが終わった先、戦場で死ぬ定めだった「エイティシックス」は、どこへゆくのか。
〈シリン〉との出会いで、死を恐れぬことの不気味を知った彼らは、閉じていた未来への眼を、無理矢理に開かされた。
ある者は、愛する人を見つけた。
ある者は、世界を見て夢を描いた。
だが……、それが出来ぬ者は。
温かい希望の光が、彼らの鉄の意志と結束を歪め、そして。
ついに、過去最悪の犠牲を生む。
平穏を許さぬ、新章開幕のEp.8!
“辿り着いた海は、彼らに血を求めた。”【商品解説】
著者紹介
安里アサト
- 略歴
- 第23回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、受賞作『86‐エイティシックス‐』でデビュー。陸戦専用・高機動型・できれば多脚のメカを偏愛。スペックが化物なワンオフ機よりも量産機や旧世代機、ステータス一点張りの欠陥機を愛する。
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紙の本
この本はセオ様の巻といっても過言ではない!!!!
2020/07/15 23:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛いことも多い中、自分とどのように向き合うのか…
これは現実社会でも問われていることだと思います。学生という身分柄身に覚えのあることも多いですが、それでも私たちは一人ひとりゆっくりと考える時間を与えられますよね。しかし、86達はそれもままならず、無慈悲に奪い去られていくんです。
その中でも日常の中に楽しみを見つけ、はしゃぐ彼らはとても見守らずにはいられません。
ほっと息をついたのもつかの間、すぐにはらはらさせられるこのテンポ感と、間にちょくちょく挟まるライトな話はきっと虜になるはず!!!
さて、セオ推しの私にとってこの巻はとても大きな意味を持ったものになりました。まず、セオを追える場所が多いんです!活躍の場面に加え、彼の葛藤も事細かに記され、興奮がやみません。
ネタバレ防止のため詳しいことは省きますが、まず表紙公開からの様々な憶測にやきもきすること1ヶ月。手に取り、読み始めて30分。
最初はライトなんですよ。でも、作者が「史上最悪」と謳ったようにだんだん雲行が怪しくなり、途中から涙なしには読めません。
登場人物の覚悟やその背景にある想いに心を奪われます。
特に今回は最後のセオの戦闘の様子にほれぼれします。少々皮肉屋の彼ですが、本当に動作が美しい。シンもまた鋼のようで美しいのですが、セオはもっと壊れやすいものようでしかし、そこに抱えているのは芯のある玉のようでもう一気にぐわーっと引き付けられます。男の子扱いされないこともしばしばですが、ここぞという時には男の子です。本当に。
これ以上語ると本当に無意識でばんばんねたばれしそうなので、ここらで一回筆をおかせていただきます。セオへの思いはどうでもよろしい、という方、ご迷惑をおかけしました。
あまり参考になることはかけませんでした。
最後になりましたが、どの巻でも、安里アサトさんは皮相的な言葉が往来する世の中で本当に物事の真理をつき、心を揺さぶる言葉を語っていて、読み終わった後には気持のいい疲労感に加え、様々な事について考えさせられてしまいます。自分と向き合うことも出来る本だと思います。
さらに、視点を変えて読んでみることで本当にさまざまな生き様を追体験できます。
まあ、そんなに重く読んでいる方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、散り際のかっこよさ、葛藤の数々など、人間臭い所もまた魅力です。最近は、スピアヘッド隊以外にも焦点が当たることが多くなってきているので、彼らと、他の86たちとの対比もまた面白いです。1巻からの成長を近所のおばちゃん感覚で見守るのも、また一興です。
是非是非一度手に取って読んでみて下さい!後悔はしないと保証します
ー…お読みくださりありがとうございました。