紙の本
現在の日本経済を一刀両断
2020/06/11 05:29
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の日本経済がいかに脆弱か、現代の日本人がどれだけ貧乏生活にあえいでいるか。それを著者が歯に衣着せぬ痛快な文章で著わした1冊です。
ですが、巻末には日本再浮上のコツ(著者の提案)を掲載しています。
途中、大学の経済学の授業で学ぶような内容が、教科書形式で丁寧に著されています。読む価値ありです。
電子書籍
全く同感
2020/07/15 16:46
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いのぜい - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く同感だが、これからの日本を考えると複雑だ。
紙の本
安く、貧乏な国
2021/09/29 22:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界に冠たる経済大国であったはずの日本の現実について赤裸々に語る一冊。先進国の中で一人負けの状況を見ると日本の日本は既に後進国(発展途上国とは言えない)か。
電子書籍
貧乏国
2021/11/06 00:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
過激な言い方ではありますが、どうしたら日本を強く出きるのか……著者は、かなり真剣に書いていらっしゃるようで……。こういう考えの人が、今の日本の中枢にいてくれないものか……
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p180 貿易収支の動向についてもう少し長いスパンで見ると、日本はもはや多額の貿易黒字を計上する国ではなくなっている。
2005年に貿易黒字と所得収支が逆転している。つまり日本は、この頃を境にすでに輸出ではなく投資で稼ぐ国になっている
p182 日本は戦後70年にわたって積み上げてきた資本を原資に、多額の投資収益を得ており、今の所世界最大の債権国の地位を維持しています。2018年における所得収支は20兆円もあり、かつての貿易黒字を凌ぐ額です
p204 初心者ほど外国株に投資すべき
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ここ10年ほど海外生活をした私にとっての
日本や日本人の驕りは何処から来るのだろうか
そんな疑問のひとつの答えを教えてもらえた。
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低い生産性を補う長時間労働。
ワークライフバランスと程遠い労働。
日本が転落したのでなく世界の国々が成長したのである。
海外に出稼ぎに行き、病気になったら死んでいく国にそのうちなるのだろうなと思いました。
日本が変わるとは思わないので、早いうちに社会保障を削って残りの体力温存に努めて衰退速度を遅くしてほしいです。
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この本は日本人にとって過激な内容が次から次への紹介されていく。途中で「著者は日本に対して文句を行っているのかな?」と思うくらいだ。しかし、読み勧めていくと「日本人はゆでガエル状態になっているので、もっと世界に目を向け、現実を見て対応して行こうではないか!」と訴えているように思えてくる。
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暗澹たる気分になるけど、これが現代日本を取り巻く不都合な真実なんだろうなぁ。世界のどこでも働ける人材になる、かぁ…。
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現在の日本を知るうえでとても参考になる良書。
構成としては日本の現状として貧しくなっていることを証明し、なぜ貧しくなったのかを解説し、金利や為替の説明が為された後、今後どのようにすれば良いかが書かれている。
あまり経済について詳しくない人ほどスゴい参考になるので読んでほしい。
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https://www.gentosha.co.jp/book/b13082.html ,
http://k-kaya.com/
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令和2年第二波がやってくる前の8月頃に読み終わった本ですが、年末の部屋の大掃除で見つけた本です。出版は5月なので、この本の筆者はコロナの被害が拡大する前に書かれているのだろうと思います。
今年はコロナに振り回された一年でした。令和元年の売上から数割から半減した企業も多い中で、来年も恐らく同じ状況かさらに悪化するだろうと思っていても我慢しているようですね。
この本に書かれていることを目の当たりにして対策を取り始めるのは恐らく再来年(令和4年)のことになると思いますが、私が60歳までカウントダウンを迎えている頃、何が起きても冷静に対処できるよう、この1年を大事に生きていかなければならないなと痛感しました。
以下は気になったポイントです。
・日本における世帯所得の平均値は550万円、中央値は423万円である。550万円ではそれほど楽な生活はできない。米国と日本を比較すると2倍程度の年収格差がある(p20)
・国内の経済事情とグローバルの経済事情に乖離が生じている場合、価格体系がチグハグになるものとして、携帯電話の通信料金、不動産価格、自動車の販売価格がある(p33)
・生産性なども考慮すると、日本は必ずしも割高とは限らなくなっており国内回帰の決断を後押ししている。どこで生産するかが合理的なのかを判断する指標のひとつとして、単位労働コストがある、名目賃金の総額を実質GDP(数量ベースのGDP)で割ったもの、日中(都市部)における単位労働コストは購買力平価でドル換算すると、2010年で逆転して日本の方が安くなっている(p48)
・駐在員にとって日本に住みたい、というのは過去の話である、ランキングが低いのは全ての項目において評価が低い、賃金・ワークライフバランス・子供の教育環境などで最下位(p69)
・日本経済が低迷から脱却できない最大の理由は、日本企業のビジネスモデルが薄利多売をベースにした昭和型の形態から脱却できておらず、競争力が低いままで推移していることにある、経済政策だけではどうしようもない(p107)
・モノの値段を左右する要因は大きく分けて2つある、一つは需要と供給の関係、もう一つは、市場に供給されるマネーの総量(p116)
・量的緩和策が成果をあげられらなかった最大の理由は、日銀が供給した大量のマネーが市場に回らず、各銀行が日銀に開設してある日銀当座預金の中に滞留するだけという状況が続いてきたから(p124)
・国債金利が急に3%になることはない、短期間で金利が上昇しても政府が保有する国債が全て新しい利率のものに入れ替わるには10年近くかかる。しかし金利が上昇すると予算を大幅に削減する必要がある、これは緊縮財政になることを意味する(p143)
・日本は2005年辺りから貿易黒字と所得収支(海外投資から得られる投資収益)が逆転しており、輸出ではなく投資で稼ぐ国になっている(p181)
・日本流の接客術は、ほぼ全てが中間層以下をターゲットとしたもの、それ以上の層は最初から想定されていない。アッパーミドル層以上が相手の場合、日本流の「おもてなし」という概念はほとんど通用しない(p198)
・貧乏な国という現実を前にすべきこと、1)外国に投資する(外国で稼ぐ企業に投資する)、2)外国で稼いで日本で暮らす、3)外国に物を売ることを考える(p203)
2020年12月29日作成
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薄々は気付いていたんだけどね。
いつかはバルセロナで暮らしたい!なんて事は無理なんだよね。バルセロナどころか、セブ島も無理だな。
種子島にしようかな
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えっ!日本ではすでに現在の経済学で想定されるすべての経済対策を実施したのにあまり効果がなかっただと?!ということを知れる一冊
日本が魅力ある国に見えなくなってきていることが様々なデータから語られます。そのため、「日本てまだまだ経済大国!」という価値観の方か読んだら暗い気持ちになるかもしれません。
ではどうすれば?というのが少し書いてありますがヒラ社員の一個人では実現が難しいため、多くの方がこの本に共感して社会のマインドが変わっていけばなぁと願わずにはいられませんでした。
●複雑な気持ちになりました
よく選挙で「景気をよくするために~」ということが語られますが、過去20年の日本政府が実施した景気政策があまり効果がなく、そもそも政府が経済に及ぼせる役割が実はあまりないことを理解した上で話しているのかなと思いました。わたしもこの本を読むまではその事実を知らず政治家も国民も経済について「無知」なんだなと思わざるを得ませんでした。
●政府がいう割には景気がいいのが実感できない理由
為替のカラクリがあったとは!数字がそうなのだから実は他の人は景気がいいのかな・・と誤解していました。
●日本の外に目を向けたい
日本は四季があるし、言葉が通じるし、ご飯がおいしいし・・まあ贅沢はできないけどこのまま仕事がんばろと思いがちです。が、本書を読むと日本の外では短い時間で高収入を得られたり経済成長している現実があることを感じました。国外で働いて老後は国内でというスタイルも案外現実的な考え方なのかもしれないと思わされました。次の30年に向けて世界経済には注目していきたいです。
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著者に書かれていることはおおよそ理解、共感できるものでした。日本はもはや成長を持続する先進国ではない、だからこそ認識を変えて生きていく覚悟が必要だと考えさせられます。